今、退院した母と高齢の父のサポートで帰省しています。
父は９０歳なんですが、全然ボケておらず、私よりも記憶力がいいくらいです。足腰もやや衰えたとはいえ、自分のことは自分できるくらい元気にやっています。
ただ、母は歩行器の補助がないと歩けないですし、耳も遠くなっています。
「補聴器を付けて」と言っても、めんどくさがってつけないことが多いので、同じことを何度も言わされることもあります。
だから以前は、実家から帰ると声が枯れそうになっていたこともあります（笑）
補聴器を付ければちゃんと聞こえるのに、つけないがために、同じことを何度も言わされることが、最初は頭に来ていました。
それで今回は、基本的なスタンスとしては、落ち着いて、ゆっくりはっきり話すことにしました。
大きな声は出さない。目を見て、ゆっくりはっきり話す。
それから、この人はそういう人なんだって受け入れて付き合うことにしました。いちいち腹を立てること自体が無駄なことですしね。
そしたらどうなったと思いますか？
意外とちゃんと聴きとってくれることが多くなり
それほど同じことを繰り返し言わなくても済むようになりました。
もしもう一回言わされたとしても、
普通の声でゆっくりはっきり話すだけなので、大して負担も感じません。
補聴器も言えば付けてくれたりもするようになりました。
まあ、実家に帰って来ても、いろいろと仕事は進行中なわけで、
時間を見つけては仕事もしています。
さらに、食事の支度やお風呂掃除もするし、家の中の故障しているものを直したり、いろんなことをやっています。
でもなぜか、前みたいにイライラしなくなりました。
なぜイライラしていたかというと、
自分の思い通りにしたいと思うからなんだなと気づきました。
思い通りにしたいと思う者同士が互いに張り合うと、
そこに対立が生まれる。
でもどっちかが、受け入れ態勢でいると、対立って起こらない。
かといって、無理して我慢する必要もない。
私も無理はしないことにしています。
無理すると長続きしない。
私はりんごとあんこがあまり好きじゃないんです。
だから食べたらって言われても、食べたくないものは食べません。
それから、母の耳が遠いので、テレビの音量がハンパなく大きいんですよ。
リビングの私の席はテレビに一番近い席なので、「うるさいから消して」って言って消してもらったりもしています。
遠慮もしないし、我慢もしない。
自分は自分。
でも相手も相手。
お互いに譲れるところは譲って、
だけど、
自分の意志もちゃんと伝える。
それだとストレスもそんなに溜まらない。
そのスタンスなら、結構うまくやれるのかもしれないと実感しました。
それから、何でも自分で全部やろうとしないで、
介護保険などを使ってヘルパーさんなどにお手伝いしてもらたっていいんですよ。
いろんな道がある。
まとめると、
まずこっちのもののとらえ方を、自分が楽になるとらえ方にすること。
だけど、必要以上に無理したり我慢したりしないこと。
自分の意志もちゃんと伝える。
そして人の力もどんどん借りる。
これでもっと気楽にやっていけるんじゃないかと思いました。
ワークショップをすると、介護に関する質問を受けることがありますが、悩んでいらっしゃる方のほとんどがやっぱり無理をしたり、我慢をし続けていたりする。
そこまで我慢しなくても大丈夫。
自分の意志も平常心で伝えていい。
もうちょっと自由にやってもなんとかなる。
あともう一つ大事なことは、
相手のことを大丈夫だって信頼することですよね。
心配すると、心配したようになるのが宇宙の法則ですから。
この人は大丈夫なんだっていう基本スタンスでいると、大丈夫が現実化しやすいです。
実家の母のことも、大丈夫だって信頼していたら、かなりの高齢なのに、要介護度が３から１に下がりましたから。
これってたぶん、親の介護のことだけでなく、
人間関係全般に言えることなんじゃないかと感じています。
でも私も、何が一番適切なことなのか、やりながら模索しているところもあります。
なので、いろいろ試しながら、みなさんのお役に立ちそうなことが分かったら、またブログでお伝えしていきますね。
これから夕食を作るので、今日はこの辺で。
それではまた
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