許すこととあきらめることの違いを教えてください。

おはようございます。

月曜に、品川にあるよしもとプリンスシアターに行って、吉本興業の芸人さんたちの漫才やコントなどを見に行きました。

本当は大阪のお笑いの聖地、なんばグランド花月に行こうと思っていたのですが、もう大阪に行くまで待ちきれないなあと思い、東京にある吉本の劇場に行きました。

平日だというのに、ほぼ満席。次から次へと繰り出されるボケに、会場は大爆笑でした。私も涙が出るくらい笑い、帰りには目がヒリヒリするくらいでした。吉本恐るべし、、、。

特に伊勢丹の紙袋でおなじみのCOWCOWの多田さんとFUJIWARAの原西さんのひどすぎる女優（）ぶりが、今でも思い出し笑いです。

たまにはこうして一日笑い転げる日があってもいいよなあと思いました。今度は新宿にあるルミネｔｈｅよしもとに行ってみようっと。

さて、今日は久しぶりに読者の方からのリクエストにお答えしようと思います。

今日のリクエストは「悩めるアラフォー」さんからです。

許すこと・受け入れること

と

あきらめ・妥協・感じなくすること・我慢

とはどう違うのかを教えてほしいです。

違いはわかるのですが、実際に「このことを許そう」「この人を受け入れよう」と思うとき、ただ単にあきらめてる、見ないようにしている、自分の本心を曲げてる。。。と感じることがあり、それが「許す」ということなんだろうかこれは許した、受け入れたのではなく、単にあきらめただけ、我慢しているだけなのではないかと思うことが多いのです。ここの違いがいまだに腑に落ちません。

というリクエストなんですね。

とってもいいご質問だと思います。確かに自分では許したつもりでも、実際にはあきらめているだけだったりということもあるでしょうね。

この二つの一番大きな違いは、「許すこと・受け入れること」はハートでするものなのに対し、「あきらめ・我慢」は頭でしているということだと思います。

許しはハートも納得している。だから魂の深いレベルまで浸透し、心がその呪縛から解き放たれ自由な感じになるのに対し、あきらめは、頭で仕方なくそう思いこもうとしているだけなので、許せないと思っていた時よりももっとストレスが溜まります。なぜなら「許せない」自分を受け入れていない上に、さらに「許せ」と圧力がかかっている状態だからです。

だから許そうと思ったのに、ストレスが溜まるようなら、それは頭がそう命令しているだけかもしれません。

世の中には許せないと感じる人もいるかもしれません。確かにあなたの倫理的な価値観とは違う人もいると思います。

そういう時は「無理にその人を許そうとしないこと」です。むしろ「許せない自分を受け入れること」の方がずっと大事です。

「私には許せないこともあるんだ。今はまだ許せない。でも許せない自分を受け入れよう」と、まず自分を許すことから始めてください。

つまり大事なことは、「その人を自分は今、許せるかどうか」を、ちゃんと自分に聞いてあげることです。人は無意識に「こうするべきだ」という枠に自分をはめようとします。でもそれはとても苦しくて、かえって自分のことも人のことも許せなくなってしまいます。

だから許しの第一段階は、本当の気持ちを聞いてあげて、今は許せないなら、その自分を許すことです

さて、あなたが無性に「片づけない人」を許せないとします。自分はいつもきちんと片づけているのに、相手はいつも散らかす。どういうことだと怒り心頭になってきます。何回も注意しているのに、、、。

これって何が起こっているかお分かりでしょうか

ちょうど先日の名古屋シフトでも「幸せになるための宇宙の法則」というのをご紹介したんですが、その中にも、こういうことについて書いてありました。

あなたの目の前にやってくる「許せない人」は、あなたの中で受け入れていない部分を教えてくれています。

「あなたの中で仲間外れになっている部分がありますよ。その部分も受け入れて、自分の力を取り戻して下さい」という天からのサインです。

あなたが許せないのは、本当はその人ではなく、物を出しっぱなしにしたり、片づけない自分自身かもしれません。小さい頃から「きちんと片づけなさい」と厳しく言われて育ったりすると、片づけないことは絶対に許されないことになってしまったりします。もしかしたら小さい頃にはあなたも物を散らかしたかもしれません。

この状況は、あなたが自分自身の同じ部分を受けれるまで続きます。受け入れることに抵抗すればするほど、相手もその部分をますます強くあなたに示してきます。

もしも人の性質のある部分がどうしても許せないなら、自分にもそういうところがないかどうか、よ～く自分に聞いてみることです。ほとんどそういう行動を取っていなかったとしても、自分の中にあるそういう部分については、絶対に許すまいと強力に抑圧しているかもしれません。

先日名古屋から帰る新幹線の中で、しばらく会っていないけれど、どうしても許せない人が一人浮かんできました。その人の嫌いな部分が自分にないかどうか聞いていったら、ものすごく古い記憶がよみがえりました。

確かに自分にもそういうところがあった、、、。でもその時にはそれがすごく悪いことだと自分を責め、そういう自分を絶対に許すまいと抑圧したことを思い出しました。

私がずっと自分のそういう部分を受け入れて来なかったので、ずっとそういう人を引き付けていたのだということにも気付きました。

「自分にもそういう部分もあった。そしてずっとそういう自分を許してこなかった」ということを認めたら、その人のことを思い出しても、不思議に腹が立たなくなりました。これが許したということなのかもしれません。

人に対する許しとはいろんな側面がありますが、自分の中にある、同じ部分を抑圧から解放し、その存在を認めることが、「本当の意味で許す」ということなのかもしれません。

許しの第二段階とは、自分の中に抑圧されている「許せない人と同じ部分」を、受け入れるということになるでしょう。

こうして「真の許し」が行われると、天はもう、あなたの中に同じ部分があることを知らせる必要がなくなってくるので、その人は目の前から消えるか、あるいは気になる行動を取らなくなるかするでしょう。あるいは、もしもそういう行動をその人が取っても、あまり気にならなくなるでしょう。そして、嫌悪感なしに、今はこの人と距離を置いていいのだと自分に許可できるようになるでしょう。