人をうらやむ気持ちをどうにかしたい

おはようございます。

いいお天気ですね。しかも清々しい空気。気持ちいい～

これから大阪でのシフトアドバンスに向けて、新幹線で移動です。今日はきっと富士山も見えるでしょうね。新幹線の中にいるときは、最近もっぱらパソコンで仕事をしていますが、今日くらいはゆっくりしたいですね。

個人セッションを12月22日までお休みにしていますが、まだ結構忙しいですね。週明けの無料ワークショップが終わって、9月の最終週くらいまでやることはてんこ盛りです。これもありがたいことですよね。

昨日ご案内したシフトアドバンスの発表会ですが、ミニワークショップの定員を30名に増やしました。ぜひ皆さんお越しくださいね。私も当日は一参加者として楽しみたいと思います。こうして人前で自分の本当にやりたかったことを表現すると、自己信頼が高まるんですよ。

まず挑戦したということ自体が素晴らしいし、こうして一生懸命準備して、できることを精一杯やると、お客様からも喜んで頂けて、結構イケるかもという自信にもつながります。

人前に出ることって最初は勇気が要りますよね。人にどう評価されるのかということがとても怖く感じられるからだと思いますが、やってみるとね、意外にうまくいっちゃうんです。多少失敗してもそれもそれで貴重なデータになり、実効性のある改善に結びつきますしね、、、。だからやっぱりチャレンジしてしまった方がいいと私は思います。

さて今日も読者の方からのリクエストです。

今日リクエストを下さったのは、あおいさんです。実はあおいさんもリクエストしようかどうしようと迷われていたのですが、よ～し一歩踏み出すぞと決意して送ってくださったんです。すばらしいそれそれ、それでいい。そのちょっとしたことでもいいから、よ～しと向かっていく先に、いいことがたくさん待っているんです

さてさてリクエストの内容なんですが、あおいさんは現在療養中で、お仕事ができない状態です。でも周りの友達を見ると正社員としてしっかり働いていたり、そのお金で自由に旅行したりしていてキラキラ見える。

それに比べて自分は、、、と思ってしまうのだそうです。身体が健康な人や経済的に恵まれている人、美貌の持ち主などを見ると、どうしても妬ましく思ってしまう。それはいけないと思っているのにやめられない。それをどうしたらいいのか教えてほしいというリクエストです。

あおいさんの気持ちよくわかりますよ。今の状態で、自由に仕事ができたり遊んだりできる人を羨ましく思うなという方が無理でしょう。確かにうらやましく思ったり、妬ましく思うことってあります。人間てみんなどこかそういう部分もありますよね。

そりゃあもちろん、人は人と思えたらいいんでしょうけれど、なかなかそうはいかないときもありますよ。

そういういきはまず、そう思う自分を許して下さいね。

「そうか、うらやましく思っているのね、その気持ち分かるよ。今はそう思ってもいいよ。そうやってうらやましく思っている私のこともちゃんと愛してるからね。」

と言って、思いっきり抱きしめてあげてください。辛い状況なのに、うらやましく思うなといって自分を責めちゃうと、もっと苦しくなってしまいます。

話は変わりますが、私も以前、仕事が忙しい最中に盲腸で入院したことがありました。局部麻酔だったので、おなかを切って、腸を取り出して、それを切ってつないでまたおなかの中に入れるという手術も、何となく体感でき、びっくりしましたが、それでも平気で生きている自分にも驚きました。世が世なら切腹したのと同じことをしているのに、先生が適切に縫い合わせてくれたおかげで、ちゃんと生きているのってすごいなあと思いました。

最初は歩くこともままならなかったのに、日に日によくなっていく。盲腸なんだからよくなって当たり前だと思うかも知れませんが、実際に体験してみると奇跡としか思えませんでした。私の身体って一生懸命頑張ってくれてるんだなあと感動しました。それと同時に今までいろいろ無理をさせてきたことが申し訳なく思えました。

人間の身体って、本当にすごいんですよ。これは普通に生きていたんじゃなかなか気付きませんよ。

それにだいたい「寝てろ」と言われる。毎日会社に行っていたときには、「寝てる場合じゃないぞ」「たくさん仕事をしろ」と言われることはあっても、絶対に「寝てろ」とは言われなかった。朝眠くても、満員電車に乗って会社に行かなければならなかった。この上司、何とかならないだろうかという人の言うことも「はい」といって聞かなければならなかった（聞かない場合もありましたけどね、、）。まあ好きなことをやってはいましたが、時間的にも精神的にも拘束されていました。

でも入院したら、自動的にご飯が出てきて、いくら寝ても怠けものとは言われない。しかも自分の肉体の神秘に驚き、時間がたくさんあるので、今まで読めなかった本がしこたま読めました。いろんな人がお見舞いに来てくれて、人のありがたみを感じたり、、、。お医者さんのすごさや看護婦さんの優しさにも感動した。私よりももっと重い病気の同室の患者さんに励まされることもあって、人ってどんなときにも人の役に立てるんだということも学んだ。

それまで病気なんてろくなもんじゃないと思っていましたが、決してそうじゃないということを学びました。病気には病気のいいところもあると思いました。病気になって初めて分かったこともたくさんありました。その頃の自分を振り返ってみても、これは必要なことだったなあと、今は分かります。

今、ちょうど新幹線の中で書いているんですが、読んでいた雑誌の中に女優の寺嶋しのぶさんのことが書いてありました。歌舞伎界の名門の令嬢として生まれ、一見何不自由なく育ったように見えますよね。一般の家庭よりはずっと裕福だったでしょうし、著名人とも交流があり、人脈にも恵まれていたと思います。

でも彼女は、跡継ぎとして男児の誕生を求めていた中、生まれてきた「はずれ」の女児であり、自分の誕生は歓迎されていないと感じていたそうです。そしてついに生まれた弟にすべての注目と愛情が集中していく中、いよいよ自分の居場所がなくなり、ずっと小さくなって生きていたと書いてありました。

歌舞伎の舞台に立ちたいと思っても、それもままならず、自分をどう表現していえばいいのか、どうすればこの呪縛から自由になれるのか分からないまま生きていたそうです。

そんな彼女が、歌舞伎の舞台に立てないのなら、女優として舞台に立とうと文学座の門を叩き、一から必死で芝居の勉強をし、その気迫と情熱が実り、国際的な賞を受賞するほどの女優として花開いたという話が書いてありました。

もしも男の子に生まれて来ていたら、こんなにいい女優にはなれなかったでしょう。こんなにも自分を自由に表現してみたいとは思わなかったでしょう。うらやましいと思うことも、ちゃんと幸せになることに役立ったりするのです。

人には人のそれぞれの道があって、それぞれに必要なことを体験しているのだと思います。そのときはどうしてこんなに辛い境遇で生きなければならないんだろうと思っても、どんな道もちゃんとより大きな幸せにつながっているのです。そのことを信頼しましょう。

人のことをうらやんだら、そんな自分を責めずに許してあげて下さい。そしてきっと私は大きな幸せをつかめるし、そのために今この経験をしているはずだと信じましょう。強く強く

実際、そうなんですから。ほんとに。

そして今のこの体験の中にある宝石を一つ見つけ、感謝してみましょう。

思い通りにならないことっていろいろありますが、それもすべて恩寵。今この瞬間も、あなたはあなたにしかできない経験をして成長していっています。それが天から見ればどんなに美しく輝かやいてみえることか、、、。

まずは小さなことでもいいです。目の前に小さな花が可憐に咲いてくれている、そういう小さな幸せに感謝することから始めてみてください。あなたが思っているよりも、あなたはずっと幸せです。幸せは発見されると増えていくのが法則です。そこらへんの銀行の金利よりもずっと複利複利で増えていきますよ。そうやってちょっとずつ幸せ上手になっていけば、今のこの状況も恵みだということが分かり、ひいては大きな幸せも受け取れます