血液専門医がすすめる【熱中症予防】 | ドクターヒロの健康・お悩み相談室

ドクターヒロの健康・お悩み相談室

誰にも相談できない体の悩み、どこへ話してよいのかわからない、 誰も聞いてくれない症状について、悩めるあなたを救うサイト

<自然塩を摂りましょう>

 熱中症の予防のため、水は十分飲んでいても、それだけでは危険です。

汗と一緒にミネラルも失われてしまうので、水だけを飲んでいては
血液中のナトリウムなどミネラルの濃度が低下してしまいます。
そして、身体がだるくなり、筋肉が痙攣するようになります。
ひどいときは意識がなくなり、死亡することさえあるのです。

 ミネラルの補給には、ポカリスウェットなどの
スポーツ飲料が勧められていますが、糖分も多いので、
肥満や糖尿病などの悪化を招くこともありますので、
少し水で薄めて飲む方がいいと思います。



 汗の成分は、海水とよく似通っています。
化学的なデータも知らないのに、海水から塩をつくり、
補給していたご先祖様の知恵には本当に頭が下がります。

塩気の効いたおにぎりと、梅干しや漬け物、味噌汁などは
夏場を乗り切るには最適の食事です。


 でも、「高血圧の予防のためにも塩分は1日7g以下に制限するように」と
医者はよく言うじゃないか、と疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。

でもそれは間違いです。

身体が消費するだけ塩分も補充するのが正しいのです。
 ただし、摂取するのは自然塩、
つまり昔ながらの海の塩でなければいけません。

海岸線が工業地帯で占められた戦後の日本では、
化学的に合成した塩化ナトリウムが食塩として出回っていましたが、
これが国民にとっては不幸の始まりと言えます。

塩化ナトリウムは塩の主成分ではありますが、
微量ながらも大切な他のミネラルを含んでおらず、塩に似て非なるものです。

化学塩はどれほど制限しても健康には悪いのです。
今でもほとんどの人は、この化学塩を摂っているようですが、ぜひとも見直して下さい。
 

 十分の自然塩と水で熱中症を予防して下さい。