ちょうど子育てをしていたころ
よく読んでいた本が河合隼雄さんの本で
「中年の危機」、「子供と悪」、「人生学ことはじめ」
「こころの扉を開く」、などの本の題名が思い浮かぶのですが、
2007年に亡くなられるまで、特にバシャールやEctonなど
チャネリングの本に出合うまでの1990年代初めまでは
一番読んでいた本になります。
読む事で、解決方法や何かが見つかる、というよりも
むしろ、今悩んでいる、夫婦関係や子育てなど
うまくいかなくていいよ、というメッセージを全体で
くれていた本だと思うのです。
人間関係や家族のことで
これが正解だという答えなどありません。
一体、どうなっているのか、と迷えば際限なく頭で考え
キリがない状態で、周りの人たちは
うまくやっているように見える中
ただ、うまくいかない事を自然に受け止めてくれていた本
だった気がしています。
読む事で、「まあ、それでもいいんだ。」と、
どこかで思えたのは、一番大事な事だったと
今になると、思います。
10代の子供の反抗期は
寧ろあった方が、よくて
私自身は、なかったからそれが、夫婦の間で出てきていて
むしろお互いに今が戦場になっているのは
当然の事、という
エクトンの言葉は、そんな土台もあってか
すんなり納得できるものでした。
エクトンの先日紹介した個人セッションの後半ですが
「10代の子供達というのは、あなたが望むようにいる子供ではない。」
「世間でいう、いい子供の伝統的な姿にはまる必要はありません。
いい子は従順で優しくて…、という考えで、
あなたの親もそう育ててきました。」
もう過ぎてしまった子供達の反抗期の時代も
それ自体、悪い物でなく、
むしろ、なかった私の方があとで、問題をつくっていた・・・
長い目で見ると、すべて必要でよかった事なのでしょう。
確かに、反抗期は終わる時があるので、
むしろ必要な時代だというのがよくわかります。
河合隼雄さんの講演に何度か行ったときに
とても印象に残っていた言葉がいくつかあるのですが
「すべて完璧でいい家族なんて、なんか、けったくそ悪いですね。」
同感です。
ただ10代の嵐の中で、そこにかかわっている親や学校の先生など
本当に大変だなあ、と改めて
頭が下がります
ライフパスカウンセリング