「ふっと息を吐いてみた」 | アナン何なん、アナンなん!?

アナン何なん、アナンなん!?

明治大学一年生...
現在「アナン」都内各所シンガーソングラーターとして活動中...

ケンカするほど仲が良い

よくそんな言葉が町中でこぼれているのを目にする

それは本心から来ているのか

はたまた偽善から来る場の修正なのか


当人になって気づく「仲」の方向性

「仲」に対しての意味合い

わからないからまたケンカする


嫌な連鎖




窓を開けて日本特有の春の生ぬるい風を10秒間部屋に入れる

中のこもった空気と外のそれでも湿った空気がケンカする

そのうち中立に向かう


でも僕が思うに、それは

他人から見たら中立になったとしても

当人になれば、やはりどちらかに立場的上位があるのだろう

それを片方が妥協して、否が応でも中立を目指さないといけないのだろう。


嫌な境




ケンカするほど仲が良い

逆説を唱える

仲が良いからケンカする


じゃあ「仲」って存在を悪しきものとしてとらえたらケンカはなくなるのか?

だから恋人とかって上手くいっているのか?

だとしたら恋人たちの中には「仲」っていうものがないの?

「仲」がなくなったら恋人になれるの?




すると「仲」の広辞苑的意味合いが変わっていくんだろう

ばかばかしい、

リディクラス









ケンカするほど仲が良い

嘘の塊のこの言葉

でも僕はその言葉が好きだったりもする

嘘を認めてくれる言葉だから







だから僕は嘘の塊なんだろうな

人を信じたふりしかできない

仮面を何枚もかぶりすぎて

自分の顔さえ覚えてない

嘘の塊









だから僕はケンカするほど仲が良い

ケンカするほど嘘を持てる

僕の顔を隠せるから
























少し散らかった部屋に広がる空気は

もうすっかり中立に位置していて

空気清浄機など無意味なくらい

見たところすがすがしいきれいな空気が

今、ゆっくりと部屋に立ちこめている。





















アナン