こんにちは。行動アドバイザーまちこです。
さて前回、相手も自分と同じように考えているはず、
という思い込みフィルターを通して相手の行動を見ると、
相手の行動を歪んで解釈してしまうことについて、お話しました。
そこで”思い込みフィルター”について、もう一つお話させてください。
皆さんも一度は使ったことや聞いたことがあるのではないかというこのセリフ、
「え、普通、○○するでしょ?」
の”普通”という言葉についてです。
これ、言われるとけっこう傷つくセリフですよね・・・
「え?みんなと同じ行動取れてない私っておかしいのかな?」
って不安になってしまうと思います。
実は、この”普通”も思い込みフィルターの一つです。
では、改めて考えてみると”普通”って何なのでしょう?
辞書を引いてみると、
ごくありふれていること、通常であること、広く通用する状態のこと、
などとあります。
ふむふむ。
つまり、「普通、○○するでしょ?」と言われたということは、
自分が通常ではない、おかしな行動を取った、ということなんですね・・・
ショック・・・
いえいえ、落ち込まないでください!!
必ずしもおかしな行動を取ったからではないんです!
実は、この”普通”って、相手の”期待”が込められている言葉なのです。
ということで、「普通、○○するでしょ」と言いがちなシーンを考えてみましょう。
「私たち付き合ってるんだよ?普通、毎日連絡するものじゃないの?」
→毎日連絡欲しいよ。
「誕生日プレゼントあげたんだから、普通、お返しくらいするよね?」
→あなたに誕生日を祝って欲しかった・・・
「忙しそうな人見たら、助けるのが普通じゃない?」
→仕事を手伝って欲しかったんだけどな。
全て、「○○して欲しい」に言い換えることができますね。
このように、「普通、○○するでしょ」には、
その人の期待や要求が隠されているのです。
素直にそう言えばいいのに・・・と思いますよね。
しかし、自分の要求を相手に伝えるのはなかなか難しいですし、
特に「人に甘えてはいけない」と考えている人や、
素直になれない相手に対してだと余計にそうかもしれませんね。
そういう時、人は、自分の期待は普通だ、常識だ、という思い込みをして、
さも一般論のような言葉を使って要求を通そうとしてしまうのです。
そして、その期待や要求は、あくまでその人の価値観に基づくものに過ぎません。
ですので、「普通○○するでしょ」と人から言われても、
それはただ”相手の期待通りの行動をしなかった”だけですので、
「私っておかしいの?普通じゃないの?」と、過剰に不安になる必要はないのです。
そして同時に、自分でも安易に言わないよう注意したいですね。
「普通○○するでしょ」は、相手を「おかしい」と決めつけるような言い方ですので、
強烈な刃となって、言われた人の心を傷つけてしまうこともあるからです。
「でも、そしたらどうやって自分の期待を伝えればいいの?」
そんな疑問が湧いてきますね。
では、次回は相手への上手な要求の伝え方についてお話しましょう!
本日もお読みくださりありがとうございました!