夕方、慌ただしく帰宅し、宅配の荷物の時間指定に間に合って戻れるように、

急いでスーパーに向かった。

 

レジの列で、私の前に並んでいた母子(姉・弟を連れた母)がいた。

 

そのお母さんは、セミセルフレジ(最後の支払いだけセルフ)でお会計をしていて、

カートに乗った弟にギャーギャーと愚図られてヒートアップしていた。

横に姉がいて、八つ当たりをしていた。

 

相当イライラしていたから、言葉遣いもどんどん荒くなっていく。

それを見て、私は胸の張り裂ける思いでいっぱいになった。

このお母さんに共感しかなかったのだ。

 

スプリングコートを着て、きちんとした服装をした母。

仕事帰りに子供たちを連れて買い物に来ているのだろう。

仕事で第1ラウンド目を終えて、疲れ切った体で、この第2ラウンド目を戦っているのだと思った。

そして、これから帰って食事作りやお風呂、寝かしつけが待っている。

まだ幼稚園か、未就園児くらいの子供たち。

とても手のかかる時期だ。

 

私もつらかったな。。。

その頃はまだ育休のような状態だったから、毎日が100%子供と向き合う時間だった。

でも、それはそれでしんどかった。

息子が幼稚園に入ってからは仕事に復帰したから、このお母さんのような状態に近かった。

 

毎日が、針が振り切っている状態。

擦り切れるような体と心。

子どもを産んでから、導火線も短くなった。

独身の頃は、もっと気長な部分もあった気がするのに。

 

このお母さんに、「あと10年もすれば、物理的には楽になるよ」と教えてあげたい。

いずれ終わりが来るよと。

でも、思春期や進路の話が出てくるようになり、今度は「精神的に」しんどくなる。

私はその真っただ中にいる。

 

ただ、子供が小さかった時の本やおもちゃなどを見ると、二度と戻らないキラキラした時代だったのだなとも思う。

矛盾するようだけれど。。。

 

きっとこのお母さんは真っ只中にいるから、今がキラキラした時代であるなんて想像もできないかもしれないが、俯瞰できるようになった時に私のように感じるだろうか。