さて、ときおり、ぼくも調子を崩します。



一昨日、名古屋での楽しい食事会で、またもや、お腹が痛くなりました。

回復手術後、5度の腸閉塞を経験していて、今でもときおり、腸が張って、お腹が痛くなります。

お腹に手を当て、体の声を感じてみると、やはり何かに焦っていることに気づきます。

だから、よく噛まずに、食べ急ぎます。

生き急いでいるんですね。


先日『メッセンジャー』で取材させていただいた、メンタルトレーナーの加藤史子さんの本『ストレス体質を卒業し「生きづらさ」を手放す法』(同文館出版)にこんなことが書いてありました。

人は、自分の生きづらさの原因をつくり出している5種類の「○○でなければならない」という考え方を持っているそうです。

エリックバーンという方がそれを「ドライバー」と名付けています。


その5つの「ドライバー」とは・・・

「完璧であれ」

「強くあれ」

「努力せよ」

「喜ばせよ」

「急げ」


ドライバーとは、子ども頃に親や先生から言われてきた言葉がその人の考え方となり、その人を突き動かしているもの。

操っている・・・と言った方がいいのかも。

ぼくもそうですが、がんにかかる人は、この「ドライバー」がかなり強固に存在しているのではないかと思います。

この5つ、わるいことではないのですが、あまり強く持ちすぎると症状に表れてきます。

5つの「ドライバー」のうち、ぼくはどれも強いのですが、腸閉塞になるときは「急げ」が強かったのですね。

・早く元気になりたい

・早く社会復帰したい

・早く太りたい

食べ急いで、生き急いでいたのです。

そして、この「急げ」というドライバーを緩めたとき、腸閉塞が起こらなくなりました。

このとき自分に伝えた言葉。

「今は元気じゃなくていいよ。いつか元気になれるから、ゆっくり治っていいよ。焦らないでね」

体が症状として教えてくれる。痛みというサイレンで気づかせてくれる、守ってくれている。



でも、

加藤史子さんの本を読んで考えたんですが、

「症状は体からのメッセージ。そのおかげで体を大事にすることに気づく、健康になれる」

という人生のシナリオを書き換えてもいいじゃないかと思います。これもひとつの思い込みかもしれません。手放してもいい。

こんなシナリオにする。

「症状がなくても、痛い思いをしなくても、健康でいられます」


燃料切れの警告ランプが灯る前に、ガソリンを入れてあげる。

症状という警告が出る前に、自分自身を満たしてあげることができる。

いつも、自分の心と体に伝えて、いつも愛のメモリを減らないようにしてあげれば、もっと楽に、生きやすくなりますね。


「いつも完璧じゃなくてもいいよ」



「いつも強くなくたっていいよ」



「努力・・たまには休んでもいいよ。誰かと比べないでね。まあ比べてもいい。楽しんでいい」



「人をいつも喜ばせなくてもいい。期待に答えなくていい。断ってもいいよ」

「急がなくていい。治す歩幅も人それぞれ」



緩める、許すことがとっても大事だと思います。

毎日自分に言ってあげよう。

いや、毎日じゃなくていいね。

ゆるく、ゆるく。

~腸閉塞・戒めソング~

『かあちゃん、ごめんね』 作詞 杉浦貴之 作曲 MAMI

携帯電話から 自分で119
荷物をバッグに押し込み 待つのは救急車
近づくサイレンの音をBGMにして
ばくはぼんやり月を眺めた かあちゃん、ごめんね 
たぶん腸閉塞 これで5回目

病院のロビーから 実家に電話をかける
小銭を押し込み 淡々とかあちゃんに告げる
鼻に通った管が涙腺を刺激した
ぼくは静かに目を閉じる 母ちゃん、ごめんね 
絶対腸閉塞 これで5回目

よく噛んで食べろ ゆっくり食べろ
食べ急ぐんじゃない 生き急ぐんじゃない
腹八分にしとけ  人生腹八分
噛み締めて生きろ 味わって生きろ
人生のんびり生きてやろう

ナースコールで懇願 だってだってだって食べたい
小銭を渡し それでもしつこくお願い
待望のイチゴアイス 涙腺を刺激した
ぼくは100回噛んで飲み込む かあちゃん、ごめんね
もう二度とここへは戻ってこない

よく噛んで食べろ ゆっくり食べろ
食べ急ぐんじゃない 生き急ぐんじゃない
腹八分にしとけ  人生腹八分
噛み締めて生きろ 味わって生きろ
人生のんびり生きてやろう

携帯電話から 自分で119
もう絶対しないからね
でもこれで5回目の絶対 でもこれで5回目の絶対
でもこれで でもこれで5回目の絶対
かあちゃん、ごめんね


加藤史子さんの登場する次号のメッセンジャーもお楽しみに!
http://www.taka-messenger.com/



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