壁画で有名なラスコーにほど近い、南西フランスはペリゴール(ドルドーニュ県)の洞窟で、監視カメラがとらえた観光客の鍾乳石をもぎ取る姿が問題に。

 

 

問題の男は、パートナーと子供たちと一緒にマクサンジュ(Grottes de Maxange)の洞窟ツアーに参加。

 

「もろいので触らないように」というツアーガイドの警告にもかかわらず、鍾乳石に触れた男の姿を監視カメラが記録。

 

男は当初、驚いた様子を見せたものの隣にいるパートナーと苦笑し、もぎ取られた鍾乳石を地面に投げ捨て、ツアーガイドに報告することもなく立ち去った次第。

 

「10㎏もある鍾乳石が、自然に落ちてくることはない」というシリル・カバレロ氏は、父親が2000年代に発見したこの洞窟を運営する責任者。

 

「監視カメラによって、人為的な事件であることが分かってよかった。鍾乳石が自然に落ちてきたとなれば、(危険なので)一般公開することができなくなってしまう」と。

 

報告によると、この鍾乳石は数万年前のもの。洞窟自体は6千年以上も前に形成されたと見られているところ。

 

カバレロ氏は監視カメラの時間と、ツアーに参加した人の登録記録を突き合わせて、犯人を割り出すことに成功。証拠記録を持って、警察に被害届を提出したということ。

 

「これは無害な事件ではないことを知ってもらいたい」というカバレロ氏は、「やってはいけないということをして、笑いながら立ち去ったにもかかわらず、何の咎めも受けないというのは、子供たちに示しがつかないのではないか?」と。

 

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敬意の念、大事だと思います。人に対しても、物に対しても。

 

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ラスコーはこれで学ぶ!