パリ・オリンピック・パラリンピック組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は水曜日、競技の開催期間中に労働組合がストライキを招集して、イベントが台無しになるような事態を避けるべく、「社会的停戦(cessez-le-feu social)」を懇願。
2024パリ・オリンピック開会式のイメージ画像
「できる限りベストな状態で、世界をお迎えしたい」という会長は、「競技期間中に働かねばいけない人々に対しては、解決策を見出す」として、夏休みを返上して出勤を強いられる人々に対して、理解を示すところ。
公共機関の職員を代表する労働組合は、出勤を強いられる職員に対し、ボーナスや追加優遇措置を要求しており、警察官と航空管制官はすでに合意に到達。
一方、パリ・メトロ、医療機関、鉄道、清掃担当の職員らは、いまだ要求を掲げており、極左のマティルド・パノー議員は、「政府はこういう時にしか動かないのだから、この際にしっかり昇給を要求すべき」と、労働組合を鼓舞。
1998年にフランスで開催されたサッカー・ワールドカップでは、競技開催前日に、エールフランスの操縦士、タクシー運転手、そして公共交通機関の職員らがストライキを実施。
とはいえ、昨年夏のラグビー・ワールドカップでは、これらの問題は発生せず。
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「みんなでオリンピックを盛り上げよう!」と、全国民が団結しているのかと思いきや。出勤を強いられる方々は、「要求を受け入れてもらえないのなら動かない」と、踏ん張るわけですね。
オリンピックと仕事は別の話・・・フランス人らしいかな。数日前に、オリンピックイヤーでストライキへの影響は?というご質問をいただきましたが。軽減されるどころか、これを利用したストライキが発生するようですね。
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