タクシー運転手のストライキに遭遇し、兄(弟)に腎臓を提供するために予約したという、飛行機に乗り損ねた修道女に対し、タクシー運転手がナントからトゥールーズまで585㎞の道のりを、無料で送り届けたという話。

 

 

西フランスはロリアン(Lorient )に住む修道女は2月13日、タクシー運転手のストライキに遭遇し、ナント空港までたどり着くことができず、予約した南西フランスはトゥールーズ行きの飛行機に乗り損ねてしまった次第。

 

この話を聞いたタクシー運転手のムニール・ジュアドさん(43歳)は、これから新しい航空券を取り直すのでは、腎臓移植の手術が大幅に遅れてしまうと考え、自分がトゥールーズまで運転することを、修道女に提案。

 

 

ジュアドさんは無事、修道女をトゥールーズまで送り届け、自身もその夜、往復1,170㎞の運転を終了し、ナントに無事帰宅。

 

「迷わずトゥールーズへ行く道路を選択した」というジュアドさんは、修道女より「これは奇跡」と感謝されたことを報告。

 

 

これを受けて、ナントの他のタクシー運転手らは、ジュアドさんが自己負担しているタクシー代(燃料代を含む)を補うべく、クラウドファンドを推進。

 

「利益が出なくても構わない」というジュアドさんは、「私たちの第一使命は、人の役に立つことだから」と。

 

タクシー運転手組合は、ウーバータクシーのような配車アプリとの不正な競争に対し抗議を継続。特に空港送迎に関する規制を順守していないとし、厳格な管理を求めるところ。

 

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そもそも遅滞の原因を作ったのが、ストライキを遂行したタクシー運転手側であり、タクシー運転手が自ら責任を取ってくれた形に・・・

 

とはいえ、ストライキの権利が絶大なフランスでは、そういう風に考えられないのでしょうね。責任はストライキを行う方ではなく、抗議の原因を作った方にある、ということで。

 

タクシー会社の料金表を見ると、ナントからシャルル・ド・ゴール空港まで412㎞で760ユーロ(12万円)ということで、585㎞では通常、900ユーロ(15万円)以上になるのでしょうか。

 

 

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