農家の抗議デモにつき1月20日以来、フランスの一般道および高速道路では、道路封鎖やトラクターによるノロノロ運転といった争議行為が展開されており、レストランやスーパーマーケットへの物資調達が滞る事態に。

 

コロナ初期ほどの品薄状態になることは予測されず

 

抗議活動は、スーパーマーケットに向かうトラックの運搬を阻むだけでなく。ところによってはトラックを止め、運搬する製品を路上に空けるという過激な行為に出る抗議者も。

 

ガール県のバニョール=シュル=セーズ(Bagnols-sur-Cèze)では、3万リットルのスペイン産赤ワインが、路上に捨てられるという事件が発生。

 

フランス農家いわく、「スペイン産製品は、フランス産製品の価格を保護するエガリム法をうまい具合に利用して(安価で売りつけて)いる」と抗議する次第。

 

今のところ、スーパーマーケットに多大な影響は出ておらず、「大型スーパーでは腐らない製品は20日ほどの在庫を有する」という専門家の話。

 

一方、「腐る製品は7日分ほどの在庫しか有さず」ということで、野菜や果物の陳列棚に隙間の空くところが。

 

グルノーブルのスーパー従業員は、「棚を整理して隙間を埋めている」と言い、「多くの物資がモンテリマールから来るので、道路封鎖に妨げられている」と状況を説明。

 

グルノーブルのスーパーUでは物資調達に問題はないというものの、「消費者のパニック買いで、いつもならば2袋しか買わないパスタを5袋買ったとすれば、品薄状態になるのは確実」と。「物資が不足しているわけでなく、調達が遅れているというだけ」と、顧客に理解を求める次第。

 

今後、スペインから運ばれる野菜や果物の調達遅滞が懸念されるものの、トラック運転手らは封鎖されている道路を迂回し、流通網は適応するところ。

 

しかし依然として、在庫を大量に持たない小さなスーパーや、冷凍食品を使用しないレストランの経営者らが、頭を痛める事態は避けられず。

 

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新しい首相が誕生し、今度は農家のデモ。いつも政治の変わり目に、代表者らは何らかの抗議活動にぶつかります。

 

 

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