マクロン大統領のスリム・ダウンした新内閣が発足。

 

 

アタル首相は木曜日、マクロン大統領に新しい大臣の名前を紹介。すでにさまざまな議論を呼んでいるものの、中でも気になる2つをご紹介。

 

1、ラシダ・ダティ氏が文化大臣

サルコジ政権下で、司法大臣を務めたダティ氏は、右派の共和党員であり、現在パリ7区の区長。これまで、マクロン大統領と、その内閣に入閣した共和党員を公に批判してきた人物。

 

さらに2021年には汚職で起訴されており、パリの副市長らは、「こんな人が文化大臣だなんて、一体どういう考えだ?!」と批判的。

 

一方、アタル首相は、「起訴されても、有罪判決を受けているわけではない」とし、「責任とエネルギーのある女性」としてダティ氏を評価。

 

2、スポーツ大臣が教育大臣を、労働大臣が保健大臣を兼任

 

スポーツ大臣を務めてきたアメリ・ウデア=カステラ大臣は今後、教育大臣をも兼任。

 

アタル首相は、「スポーツと教育は強い繋がりがあるもの。学校のスポーツ教育を強化したい」と。また、これまで教育大臣であった首相自身、「今後とも、教育省の仕事をも継続する」と。

 

これに対し、教育組合は「教育大臣が非常勤だなんて・・・教育現場が未曾有の危機に瀕しているというのに」と、不満を募らせる次第。

 

また労働大臣に任命されたカトリーヌ・ヴォートラン大臣が、保健大臣をも兼任。ルソー前保健大臣は移民法案に抗議して辞任しており、アニエス・フィルマン・ルボド氏が暫定大臣を務めていたところ。

 

「社会危機と病院危機に瀕するときに、こんな大きな2つの省をくっつけるなんて、世界中の笑いものだ」と、救急医のパトリック・ペロー氏はパリジャン紙に語る次第。

 

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サルコジ時代も、話題を振りまいたダティ氏が再来。そしてスポーツ×教育、労働×保健の兼任大臣が登場。これは、危ないのでは・・・

 

 

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