フランス国立統計経済研究所(INSEE)が公表した最新報告によると、2021年1月1日におけるフランスの人口は67,408,000人で、2015年から2021年にかけて、毎年平均203,000人(0.3%)増加。

 

しかし0.5%だった2010年から2015年より、増加率に減少が見られるということ。詳細はこちら:-

Entre 2015 et 2021, la croissance démographique est deux fois plus élevée dans l’espace urbain que dans le rural  - Insee Focus - 316

 

増加率の減少は、コロナ・パンデミック、高齢化、出生率の低下といった事象から、出生数と死亡数の差があまりないということが原因。

 

とはいえ、国内における地域差は否めないところ。

 

https://x.com/InseeFr/status/1740327968159752197?s=20

 

二エーヴル県、カンタル県、ヴォージュ県、オルヌ県など、すでに国内において人口の少ない地域は、雇用が少なく若者が流出する傾向にあり、人口はさらに減少。

 

一方、ボルドーのあるジロンド県、パリ郊外のセーヌ=サン=ドニ県、アルプスのオート=サヴォワ県では、0.6~1.8%の人口増加が見られる次第。

 

パリ自体は、一定して人口が減少傾向。物価高などを理由にパリを脱出する10人に9人が、近隣県に移住しているということが明らかに。

 

人口が最も減少したのは東部のムーズ県とオート=マルヌ県で、最も上昇したのは南部のオート=ガロンヌ県(トゥールーズ)とエロー県(モンペリエ)。

 

「都市部の人口増加率は+0.4%と、農村部(+0.2%)の2倍」というINSEEは、「大幅な人口増加が、以前よりも少数の県に集中している」とし、そのエリアとしてパリ周辺、大西洋岸、南部からローヌ川沿いを挙げるところ。

 

「フランスは、都市人口が圧倒的」ということで、2021年1月1日の時点で都市部に住む人は4,500万人で、農村部に住む人は2,200万人。

 

一方、どの県も先の5年間(2010-2015)より、今回(2015-2021)の人口増加率が減少していることも明らかに。

 

ただし、移住増加が自然増加(出生数‐死亡数)よりも影響を与えると言われる下記の県を除く(カッコ内は県庁所在地):-

 

アルプ=マリティーム県(ニース)

アルプ=ド=オート=プロヴァンス県(ディーニュ=レ=バン)

ロット県(カオール)

ロゼール県(マンド)

オート=ピレネー県(タルブ)

 

・・・・・

 

移住者による人口増加が著しいわけですね。上の地図の赤い点(またはピンク)を見ると、人気エリアが分かりますね。

 

 

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