フランスで友人、隣人、同僚に、不快な思いをさせぬよう、避けた方がよい話題とは?

 

 

世論研究所のIFOPは、特に職場でのフランス人に的を絞り、同僚との会話で避けるべき話題を調査。

 

1、お金

68%の回答者が、「職場で給与の話題は避けるべき」とし、管理職の回答者に至っては、75%が「避けるべき話題」として挙げるところ。

 

お金のことを話題にしないのは、フランスの職場に限られたことではなく、フランスでは昔からタブーとされていること。

 

2022年の調査では10人に8人が「裕福であることは、他人のひんしゅくを買うものである」と、感じていることが明らかに。

 

その理由として、フランスは貧しい人を救うカトリックであったこと、利益は悪というマルクス主義が根強く残ること、そして貧しい農民はお金を家の中に隠すという、農民文化が存在することが指摘される次第。

 

2、セックス

52%の回答者が、「恥ずかしさを覚える」という話題。特に男性は56%がセックスや恋愛の話題を不快と感じており、女性の46%より多いところ。

 

とはいえ、フランスは性に関して非常にオープン。94%が結婚前のセックスに関して、「道徳的に認められるもの」、もしくは「道徳と関係ないもの」と、考えていることが明らかに。

 

またフランスは1791年、同性愛を非犯罪と定めた最初の国。2019年の調査では85%が、「同性愛も性を表現する一つの手段」と理解するところ。

 

3、宗教

46%の回答者が、同僚との会話において避けるという話題。しかしフランスの歴史は、宗教と結びつきが深いもの。フランス革命でも、カトリック教会の役割を巡る議論は重要な要素であった次第。

 

ところが、1905年に世俗主義(laïcité)が導入されてからは、人々は自由に宗教を信仰することができ、宗教は国の機能とは全く関係のないものとして存在するように。

 

4、移民

45%の回答者が、「避けたい話題」とする移民問題。とはいえ、Odoxaの世論調査によると、74%のフランス人が「移民が多すぎる」と感じており、人々の関心が深い問題。

 

また87%のフランス人が、「現在の移民政策を変更する必要がある」と感じており、2022年の大統領選挙では、極右、または右派の公約はこの移民政策が大部分を占めていたほど。

 

一方で、会話の重要な話題とされるのは、生活費、健康、治安、環境、そして移民問題が、上位5位にランクイン。

 

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物価が高いとか、役所で待たされたとか、文句を共有するのが、無難な会話ができるポイントでしょうか。

 

 

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