フランスにコロナ明けの雇用ブームが到来。求められる職種は、ウェイター、倉庫作業員、厨房スタッフ、そして技術営業員。
2023年10月までにフランスでは、450万件の新たな雇用が創出されるであろうと、人材紹介会社アデコ(Adecco)の研究会社であるアデコ・アナリティクス(Adecco-Analytics)が発表。
一番人材を欲しがっているのは、ホテル・レストラン業。パリ・イル=ド=フランスのホスピタリティ業(Métiers et des Industries de l’Hôtellerie)の組合代表を務めるデルヴォー氏いわく、「第一に求められるのは対人能力(savoir-être)で、専門知識(savoir-faire)は二の次」と。
「経験や知識が少なくても、シフトの時間通りに出勤し、週末・夜間勤務もいとわず、働く意欲のある人を探している」ということで、「すぐに昇進する可能性もある」と誘うところ。
「ウェイターとして働き始め、テラスのマネージャー、そしてフロントのマネージャーというように昇進し、それに伴い昇給も見込める」とアピール。
コロナ規制により、レストランは閉鎖され、その間正社員には政府の部分失業制度により、給与の80%が支払われたものの、契約社員には支払われず。
「多くのレストランの従業員が、閉鎖中にほかの仕事を見つけてしまい、コロナ後も戻らず。長年勤める従業員もコロナ明けは、仕事のリズムを取り戻すことができず、パートタイムにしたり、異なる職種に転職するケースも多い」と苦悩を語る次第。
アデコ・アナリティクスによると、2023年に創出される雇用の43%が無期限雇用契約(CDI:Contrat de travail à durée indéterminée)である正社員。
そして30%が期限付き雇用契約(CDD:Contrat de travail à Durée Déterminée)である契約社員、残りが暫定契約(interim)である派遣社員という内訳。
一方フランスは失業率が依然として高く、フランス国立統計経済研究所(INCEE)の調べによると230万人(労働人口の7.4%)が求職中。
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ホテル・レストラン産業、週末も夜間も接客対応に追われ、仕事としてはかなりハード。適材適所。接客を愛する人が戻ってくるとよいのですが。
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