テニスの原型となったと言われる室内遊戯、ジュ・ドポーム(Jeu de Paume)を楽しむため、ルイ14世によって1686年に創設された屋内コート(球戯場)が、8か月に渡る改修工事を終えて金曜日に再オープン。

 

 

この球戯場が後にフランス革命で、大変重要な役割を果たす場所に。

 

ルイ16世は1789年5月5日、僧侶(第一身分)、貴族(第二身分)、平民の代表(第三身分)から構成される全国三部会を召集開催。しかし身分制議会を否定した第三身分は6月17日、「三部会」を改め「国民議会」を結成。

 

これに対し国王は、議場を閉鎖。中に入れなくなった第三身分の代議員らはこの遊技場に集まり、「国王の憲法制定まで解散しない」という『球戯場の誓い(Serment du Jeu de Paume)』を立てた次第。

 

これが憲法制定国民議会へ導き、封建制度の廃止と、人権宣言の承認をもたらしたということ。

 

球戯場は革命後、物置、および画家のスタジオとして使用されていたものの、1840年代に、『王室の遊技場』という歴史的地位を回復。以来、宣誓の署名風景を描いた、画家ジャック=ルイ・ダヴィッドによる未完成の作品が、保管展示されているところ。

 

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こういうものを一つ一つ残し伝えていくことが、独裁政権を抑制する糧になると信じてやみません。

 

 

 

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