フランスの国立学術団体であるアカデミー・フランセーズは、英語訳がついている新しくなったフランスの身分証明書(carte nationale d'identité)を、使用停止するよう要請。

 

 

通常、見解声明を発表するにとどまるアカデミー・フランセーズが、400年の歴史の中で初めて、「何も手段が講じられない場合、訴訟に持ち込む」と圧力をかけるほど。

 

2021年8月2日に導入された新しい身分証明書は、直ちにアカデミー・フランセーズの会員たちを逆上。カステックス首相が行動を起こさなければ、行政訴訟の最高裁判所である国務院に上訴する」と息巻く次第。

 

 

アカデミー・フランセーズが削除を求めるのは、英語に翻訳されている箇所(ex: surname, given names, place of birth, alternate name, expiry date...)。フランスのパスポートにも同様の英語翻訳表記があるものの、身分証明書に関してはフランス語以外、ほかの言語の表記は認められないという姿勢。

 

アカデミー・フランセーズの終身事務局長を務めるエレーヌ・カレール=ダンコース氏は、「侵入する外国語からフランス語を守るという公共機関の役目を忘れている。身分証明書に英語は無用である」と、フィガロ紙に語るところ。

 

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フランスの身分証明書に英語表記は、アカデミーの立場からしてみれば顔に泥を塗られた気分ではないでしょうか。

 

 

 

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