週末の局地封鎖に踏み切ったアルプ=マリティーム県は、なぜコロナ感染者がこれほど多いのか?
コロナ感染者数を抑制すべく今週末と来週末の2週間にわたって、局地封鎖が施行される同県に感染者が多い理由は、複数考えられるところ。
1、観光
局地封鎖の施行は、折しもフランスの冬休み期間の真っ只中。「来るな」と警告を発するニースのエストロジ市長は、別荘の貸出禁止令を施行しようとしたものの、国務院によって却下された次第。
2、国境
アルプ=マリティーム県はモナコ、そしてイタリアと国境を接する県。規制の緩いモナコへの旅行を、危険視する専門家も多いところ。他国と国境を接するモーゼル県(ルクセンブルク、ドイツ)とノール県(ベルギー)も、感染件数が多い県。
3、気候
現在、暖かい陽気に恵まれている同県。人々が外で集まり輪になって、マスクを外して飲みながら、タバコを吸いながら会話をする姿に警告が。マスクをせずにニースのプロムナード・デ・ザングレを散歩する人々を目の当たりにしたヴェラン保健大臣は土曜日、「海辺で新鮮な空気を吸うのは安全と考える人も多いけれど、それは間違いである」と。
4、変異種
懸念されるイギリス、南アフリカで見つかった変異種も、アルプ=マリティーム県の感染者増加に一役買っていると見られるところ。
5、クリスマス以来
アルプ=マリティーム県は12月末から1月初旬にかけて感染者が増加し始め、クリスマス休暇の影響を受けた地域。全国的に施行された夜間外出禁止令で、一時的に増加が停止したものの、すでに感染者数は高い状態であったということ。
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海辺で、芝生で、円座になって、飲みながら食べながら、タバコを吸いながらおしゃべりする非衛生的な習慣。カフェやレストランが開いていないからして、余計促進されてしまうのでしょうね。
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