ブルターニュ地方のモルビアン県で、カップルが昨年11月に生まれた女児に、英語圏で男児名とされるリアム(Liam)と名付けたことに対し、このたび「性の混乱を招く可能性がある」と司法が介入。

 

「名前が女児の意に反し、彼女の社会関係に悪影響を及ぼすことが予期される」という検事は、女児にリアムと命名することを禁止し、両親にほかの名前を選択させるか、それがだめであれば判事より命名するよう訴えているところ。

 

リアムといえば、イギリスのミュージシャンであるリアム・ギャラガーや、北アイルランド生まれの俳優リアム・ニーソンが有名であり、検事はこれを引用して議論を展開。

 

リアム・ニーソン

『シンドラーのリスト』より

 

すでに、女児の母親は誕生の翌日に名前を届け出た時、役場より「ミドルネームに女児らしい名前を命名してはどうか」という打診を受けたものの、パートナーに相談せずには決められないとその場を去ったそうな。

 

フランス語の多くの名前には、フランソワとフランソワーズ、ジャンとジャンヌというように男性型と女性型があるゆえ、名前を男女で共有することに慣れていないというのが問題の起こる1つの理由。しかしリアムは英語圏でも、男児の名前で女児に共通して使われることはないもの。

 

女児の両親は弁護士に相談中であり、洗礼式は延期。法廷審問の日程は、まだ明らかにされていない模様。

 

子供に授ける名前を巡り、しばしば違法判定が下されるフランス。実は1993年までリストが存在し、名前はそこからつけることが義務付けられていたものの、ミッテラン大統領がこれを廃止。両親に命名の自由を与えた次第。

 

しかし裁判所が違法と下した名前は数多く。これまでに、ヌテラ、フレーズ(いちご)、マンハッタンなどが、「子供の意に反する可能性がある」として使用禁止に。

 

またブルターニュ地方の人々が使うブレトン語の名前も、フランス語に存在しない文字が入っている場合はアウト(ex.Fañch)。またアポストロフィーも不可(ex.Derc'hen)。

 

 

 

男女両用できるフランス語名は、ドミニク(Dominique)が有名。サシャ(Sacha)やシャルリー(Charlie)も、男児名のみならず女児名としても人気。マンハッタンはダメですか!?パリス(Paris)やフローレンス(Florence)が世界中にいるのに・・・( ´艸`)

 

 

 

ランキングに参加中。よろしくお願いします!

 


海外ランキング

 

ペリゴール地方の画像は、フェイスブックで!