今日は新宿三丁目にあるシネマート新宿へ。
亜無亜危異のギタリストの藤沼伸一の初監督作品「GOLDFISH」
シネマートのロビーにはアナーキーのステージ衣装となった旧国鉄の保線係の作業服のナッパ服が飾られている。本来はインディゴ・カラー。
劇中に出てくる永瀬正敏が演じるギタリストのイチのギター。
アナーキーの初期のアーティスト写真を模した銃徒(ガンズ)のグループ・ショット。
銃徒の二人のギタリスト、左が永瀬正敏演じるイチと北村有起哉演じるハル。
アナーキー自体も中学と高校の同級生で結成されたバンド。アマチュアバンドとしてのライブ活動をほとんどすることなく、コンテストを経てメジャーデビューした。
演技派のこの二人が実によく演じていた。
ハルが傷害事件をおこしてバンドを脱退した後、ハルをずっと支えてきた雅美は有森也実さんが演じている。
他にも銃徒を再結成しようという話のボーカルのアニマルとイチの最初の会合の場所になった喫茶店の妙なマスター役でPANTA氏。
銃徒のドキュメンタリー番組のプロデューサー役にはジックことうじきつよし。
そう言えばジックがやっていた子供バンド。
彼らもアナーキーと同じコンテストのEAST WEST出身だったな。
ちなみにEAST WESTはヤマハが主催した関東地区のコンテストで九州地区のコンテストはL motionでTH eROCKERSはここからメジャーデビューしている。
アナーキー、子供バンド、TH eROCKERSは同じ年に出場している。
そして、謎の男。
バックドアマン役の町田康 氏。
意外に初っ端から出ていたマチゾー氏。
クセの強さはピカイチだった。
北村有起哉の役作りがギリギリな感情を炙り出していた。
最初は渋っていた銃徒再結成を受け入れたハルだったが死神が囁く。
そして一つ欠けたまま始まった「その日」
あの夜のシゲルの「4人でマリを起こそうとしたけどダメだった」はホントに悲しかった。
亜無亜危異も「イキった中年バンド」役で登場。ドラムのコバンがいなかったけど、撮影はコバンの療養期間中だったのか?
ドキュメンタリーじゃない藤沼伸一の目を通して観たアナーキーの映画。アナーキーを知らない人でも楽しめるのではないか。
新宿三丁目、午後8時半。
次は6月、新宿LOFTで「その日」に会おう。