ケア提供者自身のグリーフケア〜その1 | 幸せの導標(しあわせのみちしるべ)

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一般社団法人ライフエンディング・アシストの和田です。

こんにちは!
一般社団法人ライフエンディング・アシスト
理事・副代表の和田尚久です。



終末期ケアの現場で働く医療者(ケア提供者自身)のグリーフケアは?
今回も、京都大学大学院医学研究科 田村 惠子 教授の「がん専門看護師からみたグリーフケア」からご紹介いたします。

 
【終末期ケアの現場に伴うつらさ】
1. 苦しみ、つらさ、苦痛、苦悩に触れ続けることを求められる
2. 「応用問題」の現場
①    無力感・不全感に何度もさらされる
「何とかしてあげたい」のに何もできないもどかしさ
②    <ケア>というものの奥深さを知る
本当にこれでよかったんだろうか
③    <距離感>の難しさ
「入り込みすぎ」と言われたけど、どうすればいいの?
(参照)栗原幸江:緩和ケアに携わるスタッフが体験する“つらさ”とその理解、緩和ケア22;491-495一部改訂
 
・・・“死”との対峙を余儀なくされる
喪失感、疎外感、孤独感、畏怖の念・・・
 
【喪失・悲嘆がもたらすつらさ】
●医療者(ケアを提供する人)の悲嘆の特徴
 - 予期悲嘆が起こりやすいこと
 - 積み重なっていく可能性が高いこと
 - 社会的に認められにくいこと
 - 共感疲労が起こりやすいこと
 
【共感疲労】
共感疲労とは、「二次的外傷性ストレス障害」ともいい、外傷的な体験をした人を見たりその話を聞いたりした人が、当人と同じような心理的疲弊状態に陥ること
事態が圧倒的で「何もしてあげられない」という思いに駆られるとき、無力感や罪悪感、無意味感に襲われる。そうした状態に陥る心理的疲弊状態が共感疲労である。
 
「他者をケアすることから生じる魂の疲弊」
       (Figley CR,1999/2003)
 
【看護師自身も悲嘆を経験する】
援助職は、複雑性悲嘆に陥りやすい危険グループの1つ
  (レイク N &ダビットセン‐ニールセン M, 1998)
 
◆特に看護師は、身近にケアしてきた患者の死に直面し、その死は連続的に生じることもある
◆最期の時間を精一杯ケアしてきた患者が亡くなることは悲しく、心残りや無力感が残ることもある。  (広瀬,2011)
 
 
グリーフケアは提供者にも必要


身近にケアしてきた患者の死に日常的に直面することになる看護師は「何もしてあげられない」という無力感に襲われることが積み重なって複雑性悲嘆におちいりやすい危険なグループ。患者との距離感が難しいですね。


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