写真は、今年の4月に函館に行った時、
道南いさりび鉄道で食べた駅弁「鰊みがき弁当」です。
鰊甘露煮・味付数の子・茎わかめ醤油煮・大根味噌漬が入っています。
おいしかった ♪
食べられるしあわせに感謝をした瞬間です。
さて、
「終末期医療に関する事前指示書」の第3回目です。
今回は、「水分・栄養補給」についてです。
では、具体的な内容について書きます。
まず、「栄養補給」についてです。
栄養を補給することにより、症状や体力が回復し、
治療を続けることによって、改善できるというのであれば、
「栄養補給」は価値のある医療行為です。
しかし、ここでお話をするのは「終末期」のことです。
ただ、終末期であっても、
少しでも口から食べることができるのであれば、
工夫をして、経口摂取を試みたほうがよいのではないでしょうか。
では、まったく
口から食べることができなくなった場合、
どのような方法があるのでしょうか?
☆ 経腸栄養(腸の機能が十分ある)
・ 経鼻経管栄養(鼻チューブ)(短期・4週間以内)
・ 胃ろう(長期)
☆ 静脈栄養(腸の機能が不十分)
・ 末梢静脈栄養(短期)
・ 中心静脈栄養(長期・高カロリー)
それぞれメリット・デメリットがあります。
どれを選択するか、またはしないか。
「胃ろうは拒否する」では、他はいいの?ってことになります。
ひとつひとつ検討して答えを出しておくのがよいでしょう。
すべてを拒否するということは、
死期を早めることです。
「餓死」することにつながるでしょう。
意識があれば、十分に家族などや医療機関の方と相談をしましょう。
また、現在は元気な方であれば、
ご自分でもよく調べておきましょう。
つぎに「水分補給」についてです。
水を飲むことができない状態であれば、
食事も摂れない、ということです。
そのような状態の時、水分補給は通常は点滴によります。
腎機能が低下してくると
水分がカラダに溜まってきます。
むくみが現れたり、肺に水が溜まることもあります。
ぼくの父はすでに亡くなりましたが、
その際、脳内出血で緊急入院し、10日後に亡くなりましたが、
その際、点滴を続けてきましたが、
腎機能が低下して、肺に水が溜まって、
非常に苦しがっていました。
医師に相談すると、「点滴はやめない」という答えが返ってきました。
「これが医者か」と思いました。
家族としても
終末期医療についての知識は絶対に必要ですし、
医師にしっかりと伝えるという勇気も
絶対に必要だと感じました。
「栄養補給」と「水分補給」。
あくまでも、回復の見込みがなく、死が避けられない状態で、
自分は意識がない、または意思表示が難しい、
そんなとき、「あなたは栄養補給によって、少しでも生きていたいか?」
ということです。
家族の方は、それでもいいから生きていてほしい、
そう思っているかもしれません。
元気なうちに、よく家族の方とお話をしておきましょう。
「ぼくなら?」という問いに対して、
まだはっきりとした答えはありません。
ただ、意識が多少あって、
家族を身近に感じることができるのであれば、
「胃ろう」はイヤですが、
「栄養補給」をすることで、
家族と一緒にいる期間を延ばしたい、と思っています ♪
最後に、ぼくは「最適な終末期医療」の答えはない、
そして、人の気持ちは揺らぐ。
だから、思い出したときに
「自分ならどうしようかな」って、
「ゆるく」考えることが大切なんだと思っています。