Q.

年明けから、株で資産運用を始めました。買ったとたんに株が下がり始め、現在、わずか3か月で20%以上の含み損が出ています。下がったところで、もう少し買おうとしているのですが、まだ下がりそうでなかなか買えません。



A.

買ったタイミングが悪かったですね。年明け早々から株がこんなに下がるとは、ほとんど誰も予想していなかったでしょうね。しかし、このタイミングというのが曲者です。



評論家やアナリストがいろいろな株価予想をしていますが、当然それは予想にすぎません。まぁ、五分五分より研究している分だけ、ほんの僅か分がよい位のものです。



ですから、その予想をあてにして、「これから上がる。」ということで株を買ってみても、本当に上がれば儲けもので、上がらなくてもしかたがないのです。



つまり、言ってみれば、それは投機と同じこと、リスクを抑えた本来の資産運用ではありません。



ご質問にもありますが、人は下がっている時には、まだまだ下がりそうで怖くて株が買えません。でも、株は安い時に買って高くなったら売る、それで始めて利益が出るものです。安い時には、買わなくてはいけません。



でも、買えない・・・どうしたらいいでしょう?



これを解決するのに、実はいい手があるのです。それは、分散して買うこと。毎月少額でよいので規則的に同額ずつ買っていくことです。



重要なのは、何も考えないことです。いろいろ考えながら、安いところを狙って少しずつ買うわけではありません。月末なら月末、自動的に買い続けるという、積立方式にすることが大事です。



こうすると、安くなって心理的に買いづらい時でも、自動的に買ってくれます。安い時に必ず買い続けることができます。また、高くなっている時でも、買い続けます。それは自分が高いと思っていても、そこが本当に高値かどうかは、先にお話しした通り誰にもわからないからです。



こうした毎月同じ金額を買い続ける積立運用をしていると、株が安い時には多くの数量を買い、高い時には少ない数量を買うことになり、トータルの平均購入単価を下げることができます。


この買い方を専門用語で、ドルコスト平均法といいます。これをやるだけでも、かなりのリスク軽減が図れ、長期運用で比較的高い運用成果が期待できます。覚えておいてくださいね。


これは、運用の基本、分散投資の中の「買付タイミングの分散」に当たる部分です。分散投資とは、銘柄を分けたり通貨を分けたりするだけではありません。


この「買付タイミングの分散」は、私は個人的には、分散投資の中で、最も大切な分散手法だと思っています。

銘柄や通貨の分散は、また次回にお話します。


ランナーFP加藤の資産運用セミナーを開催します。(3月26日予定)

「FPが主催する資産運用セミナーhttp://www.fp-supportlink.net/ 」のサイトで、近日中に参加受付を開始します。


















Q.

最近、ものの値段が上がっているように思います。政府や日銀が、インフレの世の中にするというようなことを言っていますが、これがインフレというものでしょうか?デフレの時は、ものの値段が上がらずに良かったように思います。デフレのままではダメなのでしょうか?もし、このままインフレが続くとしたら、どうしたらよいでしょうか?



A.

確かに最近、物の値段が上がっていることに、皆さん気付かれていることでしょう。まさに、これがインフレです。日銀は、最終的に2%のインフレ率を目指すと言っています。今はまだ2%までは行っていませんが、ここ2~3年徐々に上がってきています。


その前は、物の値段が下がるデフレでした。物の値段が上がらないのだから、一見いいように思いますが、実はこれ、資本主義経済にとっては最悪のパターンです。


どうして物の値段が下がるのかというと、下げないと売れないからです。下げて安くしないと物が売れない。でも、これでは会社はぜんぜんもうかりませんね。会社がもうからないから、高い給料が払えません。給料が安いから、高い物は買えない。物はまた安くなります。この悪縦貫(デフレスパイラル)の行き着くところは、国家経済の破綻です。


日本はおおよそ15年間、このデフレに苦しみました。それが、ようやく止まったのです。ですから、少しずつ物の値段が上がるインフレは、決して悪いとこではないのです。


ただ、インフレの場合、デフレと逆ですから、会社が少しずつもうかりだしたら、給料を上げなければなりません。このあたり、まだインフレになり始めたところで、完全に好循環が生まれるところまでは行っていないのが現実のようです。


さて、では、このようなインフレの世の中になった場合、どうすればよいでしょうか?

たとえば、インフレ2%の世の中では、今、買えば100万円の品物が、1年後102万円になっています。今、100万円の物が買えなくなるのです。これを買うためには、今ある100万円を、やはり2%、102万円(税金を考慮すると実際は3%位)に増やしておかなければなりません。


今あるお金を3%増やすということ、つまり、3%の資産運用をするということです。3%の運用は、預貯金だけでは無理ですね。なんせ、都市銀行の定期貯金は、運用率0.1%以下がほとんどです。3%運用をするには、インフレに負けない資産を、自分の資産の中に組み込んでおかなければなりません。


インフレに負けない資産とは?

それは、株式や外貨等のリスクを伴う資産です。それらを、極力リスクを減らした形で、自分の資産に組み込みます。銘柄を分けたり、通貨を分けたりして、それらを長期運用することで極力リスクを減らします。


この分散投資の長期運用こそ、インフレに負けない資産運用の王道なのです。


次回は、この資産運用の王道を、少し掘り下げて解説してみましょう。










Q.

35歳男性です。今年、結婚しました。二人で将来のライフプランを考え始めたところ、お金について大変不安になりました。現在、500万円位の貯金がありますが、ほとんど利息が付かないので、これから必要なお金がきちんと貯まる気が全然しません。私たちの将来のお金、このままで大丈夫でしょうか?



A.

確かに、利息は付きませんね。今、都市銀行の預金金利は、普通預金が0.02%、1年定期預金で0.025%程度です。これって、100万円を1年間預けて、利息が200円とか250円ということです。500万円でも、1,000円、1,250円程度。しかも、この内の20%は、税金で持って行かれます。この超低金利では、いくら頑張って貯金していてもお金は殖えていきません。おそらく、将来の必要資金に不足がでてくるでしょう。



皆さん、『72の法則』って、ご存知ですか?

72という数字は、不思議な数字で、預金したお金が2倍になる年数が、この数字でわかるのです。では、ここで問題です。



今、手元に100万円あるとします。これを複利で運用します。

金利がそれぞれ、0.03%(今の都市銀の預金金利並)、0.3%(割の良いネット定期金利並)、3%(昔は当たり前のようにあった、預金金利並)、7%(バブル期にあった預金金利並)の4パターンだとします。

これらそれぞれの金利で複利運用した時、お金が倍の200万円になるのは、はたして何年後でしょうか?



正解は、72をそれぞれの数字で割れば出てきます。

0.03%→2400年、0.3%→240年、3%→24年、7%→10年、です。



2400年って、どう思いますか?遡ると、紀元前です。240年も江戸時代。この低金利が、どれほどものかわかるでしょう。一方、3%になると24年。35歳だとすると、60歳前に倍になります。7%だと45歳で倍です。つまり、ここからおおよそわかることは、運用をするのであれば、最低でも3%(税金を考えると4%)以上で回していかなければ、ライフイベントに間に合うお金の殖やし方ができないということです。



しかし、今、3%以上の金利の付く預金なんて、どこを探してもありません。では、どうしたら、3%以上の金利で運用することができるでしょうか?株を買って、一山あてる?違います。それは、博打と同じです。

では、この続きはまた次回に。


ランナーFP加藤の資産運用セミナーを開催します。(12月12日予定)

「FPが主催する資産運用セミナーhttp://www.fp-supportlink.net/ 」のサイトで、近日中に参加受付を開始します。