以前、「ノア・スミスって誰?どうせ誰も読まないだろうけど」

って言うブログ書いたんだす。

2023年1月29日ですわ。2年以上前なんだけど。

特別アクセスが伸びたなんて事はなかったし、いいねも多くはなかったのよ。

でも、不思議なことに長い間読まれ続けているんだわ。

いまだに一月に20人位のアクセスがあるのよ。

 

最近、そのノア・スミスが新しい本を出版したようで、読んでみました。

タイトルは「ウィーブが日本を救う」

アマゾンに出ているサブタイトルは「日本大好きエコノミストの経済論」だって

ウィーブの定義とは?知っているかもしれないけれど

ウィーブ(weeb)は、日本文化を愛する非日本人を指すスラングだそうで、

アメリカの掲示板「4chan」から生まれ、特にアニメやマンガに興味を持つ人々を

含む人達の総称と言ったらいいかな。

特に日本のポップカルチャーに強い関心を持つ人々を表します。

まぁ世界中に存在し、特にフランスやインドネシア、ブラジルなどが多いらしい。

 

ウィーブは日本のアニメやマンガを通じて、日本文化の魅力を広めていて、

日本のポップカルチャーは、世界中の人々に「ファンタジー日本」を提供し、

観光や文化交流を促進し、そのコミュニティはアメリカなどで多様な

バックグラウンドを持つ人々を結びつける役割を果たしているらしい。

 

今の日本は少子高齢化が進み市場は縮小していますが、ウィーブは

日本の文化・製品を世界に輸出する新たなチャンスをもたらしているということ。

最近、日本の漫画・アニメを始め80年代のシティポップの再発見・日本旅行・料理

からトイレまで、更には日本文化そのものが海外で人気になっています。

 

ウィーブたちが日本に興味を持つことで、観光やビジネスの機会が増加し

日本企業は失われた30年を通ってきましたが、ウィーブのニーズに応えることで、

国際的な競争力を高めることができるようになっています。

 

2008年の金融危機以降、経済成長が停滞していると指摘されています。

それ以前は、ハイブリッドカーや3G携帯電話などの技術革新があり、

経済は活発でした。

しかし、プラザ合意を経て円高に誘導され、さらに金融危機や震災により、

日本はグローバルな供給網から切り離され、経済的な競争力を失ってしまっていました。

いや、現在進行形の「失っています。」ですね

 

日本の労働市場は高齢化が進んでおり、若年層の賃金が低下している。

国内投資が不足しており、企業は新たな成長機会を見出せていない。

安い賃金を背景にした安価な製品を作る外国企業との競争が激化し、

特に中国の台頭が日本経済に影響を与えています。

 

そんな中、日本社会は多くの面で変化しています。しかし、経済は停滞して

いるという矛盾の中でもがいています。

日本の食文化や社会構造は国際化が進んでいますが、経済的な成長は伴なわない。

これにより、国際的なイメージと実際の経済状況とのギャップが生じています。

 

このギャップをどう埋めるのか、それをノア・スミスはこの本の中で

こんな説明しています。

外国投資の促進

日本はウィーブ経済を活用し、外国企業の投資を促進する必要がある。

多くの日本に興味のある外国人を旅行者として受け入れることだけでなく

日本好きな多くのAI人材を呼び込み、かつ外国企業が日本に工場や

スタートアップを設立することを奨励する。

これにより、日本は国際的な供給網の中心地となる可能性が高まる。

防衛投資と技術革新

今の混乱し不確実な世界情勢の中で、日本は防衛関連の研究開発を強化し、

技術革新を促進するべきである。

防衛産業は、AIやロボット技術など、他の産業にも波及効果をもたらす。

防衛投資を通じて、国際的な技術競争において優位性を確保することができる。

戦争関連の話になると強い拒否反応を示す人が多いですが、今の北東アジアの

状況を見れば、真剣に考えて行かなければなりません。

台湾の問題は喫緊の課題で、リスクはどんどん大きくなってきています。

世界の常識と日本の常識が大きく乖離し、それが日本のリスクを高めている

状況を見れば、防衛投資も必要な事だと思います。

ウィーブの力を活用する

ウィーブたちの日本への関心をビジネスチャンスに変えることが重要で、

日本文化や製品を愛するウィーブたちをターゲットにしたマーケティング戦略を

展開し、彼らの力を取り込んでいく必要があります。

その為にも日本のブランド力を高め、国際的な競争力を向上させる必要があると

思うのです。

結論

日本はウィーブ経済や外国からの投資を通じて、経済の再生を図る

ことができるはずです。

世界情勢の変化を受け入れ、国際的な視点を持つことで、新たな成長の道を

切り開くことが期待されています。

その為にもウィーブたちの力を借り、再び輝くチャンスを掴む必要があり、

その可能性も十分にあると思います。

 

大雑把な話はここまで。

この本の中で「雑居ビル」の話が出てきて日本人と違う考え方や視点の違いが

面白いと思いました。

 

この雑居ビルの話と全く違う人の話で出てきたハルミフラッグの不人気?の話が

頭の中でリンクしたので、次回はその話ができたらいいなと思うなりよ。