マンションや住宅の購入を検討すべき年収。。。と言われても、幾らのものなのか、どこにあるのかのよって、価格も変わってきます。また、あなたがどう言った人物かによっても変わります。
日頃の会話の中でよく出てくる「普通」とか「みんな」のような言葉ほど聞かれて困るものはありません。人それぞれみんな違う事を理解しましょう。日本人の同質性からくるものなのかも知れません。
しかし、マンションや住宅の購入の予算についてどう考えるのかについては多少の事は言えます。
(購入の予算)
=(建築工事費orマンション価格)+(諸費用)
諸費用:印紙税、仲介手数料、登録免許税、事務手数料、抵当権設定費用、保証料、団体生命保険料、火災保険料、など。諸費用は物件価格の5%程度
=(貯蓄額)+(贈与:もしあれば)+(ローン:借入金)
=(手元資金:万が一のため)+(頭金)+(諸費用)+(ローン:借入金)
手元資金:万が一会社が倒産したり、リストラにあった場合、また事故や病気などで働けなくなった場合、次の仕事が始まるまでのお金
この段階で費用全体の把握をします。上記に書いた費用以外に引越しの費用やエアコン、カーテン、その他新しい家具、家電、什器備品など。
それらの費用を全て出した上で、ローンをいくらにするか確認します。
次にローン(借入金つまり借金)の毎月の返済額を確認します。建売業者、マンション販売業者に相談すると、必ずと言っていいほど提携している銀行など金融機関の変動金利で毎月の返済額を提示してきますが、基本はまず住宅金融支援機構のフラット35の固定金利を利用する計画としてください。
変動金利の方が固定金利の半分くらいの金利ですが、借入期間20年?35年?の間今のままの金利が続くかどうか全くわかりません。金利上昇のリスクもある事を頭に入れておいてください。変動金利で借りる場合は少額、短期又は借りる金額相当の預金がある場合などにしておいた方が安全です。
その上でファイナンシャルプランの確認をしてください。
毎月のローンの返済額以外に固定資産税+都市計画税が毎年かかります。また、電気・水道・ガス・通信の費用もいままで以上にかかるはずです。更にお子さんの教育資金、老後資金、修繕費・リフォーム費用も時期に合わせながら準備しなければなりません。こういった費用を想像できるだけ数値・明文化し、その上で毎月の返済額が妥当かどうか判断します。
ローンは「いくら借りられるか?」ではなく、「いくらなら返せるか?」でもなく、自分のファイナンシャルプランに合わせ「無理なく返済できるか?」という判断でローンを考えるのが最も適切です。
ファイナンシャルプランを確認するのは、相談料を払ってでも独立系のファインアンシャルプランナー(FP)に相談するのが最も客観的に見てもらえると思います。銀行系、生保系のFPでは無料でやってくれるところもあるかと思いますが、どうしてもバックに付いている銀行や生保の利益になるような内容になりやすい傾向にあります。