シンプルに結論から言うと、

「コミュニケーションスキルを
 学んだことがないから」

です。


人間は学んだことは
できるようになりますが、

学んだことがないことは
一向にできるようになりません。




学校教育の中で、
コミュニケーションスキルを学んだことありませんよね。


人間関係やコミュニケーションにおいて、
私たち日本人は間違った思い込みを
たくさん持っています。


例えば、

「想いは伝わる」

これは大きな間違いです。


「想いは伝わらない」
を前提に考えなければ、

コミュニケーションの問題は
起こり続けます。




「想いは伝わる」
と思っている人は、

自分の思いをそのまま相手に
投げつけてしまうことがあるからです。


例えば、会社の経営者が

従業員に向かって


「お前らもっと
 ちゃんとやれよ!」


と言ったとしましょう。




トップからの指示なのだから、

「ちゃんとやれ」

と釘を刺したのだから、

従業員はその後、
動き方を変えるかというと、
実は変わりません。


言われた直後は変わるかもしれません。
でも、時が経つにつれてだんだんと
元の状態に戻っていきます。



すると、その姿を見た経営者は
声を荒らげて言うでしょう。




「ちゃんとやれって
 言っただろ!」



鴨頭さんは、こう伝えられます。


「違う。前提が間違っている。
 思いは伝わらないものです。
 
 だから、何度も
 繰り返し
 伝え続けてください」

と。


多くの方が、
「ちゃんとやれ」
と伝えれば、ちゃんとやると
思い込んでいます。
 


ちゃんとやらなかったら、
それは相手の責任だと
思っているからです。




もちろん、
「ちゃんと」
とは具体的には何をするべきか
明確にするなど、
他にもやるべきことはたくさんあります。


でも、前提を間違えていては
元も子もありません。

「想いは伝わらない」

と思うからこそ、
努力してコミュニケーションを
取ろうとするのです。