家族との関係で悩んでいませんか？
ども！家族連鎖クリア＆ライフコーチあまみ悠です。
子育てや仕事、人間関係に悩む
大人女性に向けて
心地いい生き方を応援するコーチングを
提供しています。
今日は家族療法について。
家族療法とは、
家族の関係を見直すことで
問題解決や改善を目指す
心理療法の一種です。
その特徴として、
問題提起をするご本人だけでなく
家族の方たちのご相談にものること。
家族ぐるみで適切な
対処法を工夫することにより、
症状や問題行動の解決を
図ることができます。
この家族療法で
よく使われるツールが、
ジェノグラムです。
考案者は、
アメリカのソーシャルワーカー、
アン・ハートマン。
書き方は、
おおむねは3世代分の家系図を、
記号と線を用いて、
マッピングという手法で
視覚的に表します。
具体的には、
以下の家系図キットにあるように
男性が左、女性が右、
線は実践、点線など
関係性により分けていきます。
なので、図を見ただけで、
どこでどうこじれているのか、
誰からどんな
影響を受けているのか
疾患や家族間の境界の乱れを、
そして生きづらさの連鎖を
見つけることができます。
日本では家系を図にしたものを
「家系図」といっています。
それでは、
実際に事例を見てみましょう。
ある女性が、子育てのストレスや
夫との関係に悩んでいました。
彼女のジェノグラムを作成すると、
義母と夫、次女の関係が良く、
逆に、義母と自分は仲が悪いことが、
さらに、
自分と実母、長女の関係が良く、
夫と長女の関係が悪いことが
明らかに見えてきました。
この家族の中に
２つの分断が起きている図を見て、
彼女は自分自身や夫の行動が、
祖母たちの影響を受けていることに
気づきました。
義母は頼りにならない夫への
期待や欲求を息子（夫）に向け、
自分はやはり、夫との関係に
幸せを感じられない母親の期待や
欲求に報いようと
知らずのうちに過度な努力を
していたことに気付いたのです。
そういった意味で
似たもの夫婦ではあるのですが
２人の姉妹も親を庇うように
それぞれ片方の実家のほうに
加担してしまい、
姉妹間にも
分裂が起きていることは
明らかな問題でした。
そこで、上下ではなく
横の関係を強化し、
しっかりと
世代間の境界を引くことで
夫婦と子どもの問題は減っていったのです。
このように、
ジェノグラムを作成することで、
家族内での問題や
ストレスの原因を
明らかにすることができます。
夫と妻はそれぞれ
「原家族のテンプレート」を
持ち寄って結婚します。
「原家族のテンプレート」とは
言い換えるなら
家族の文化であり、
その家族にとっての常識です。
それが違っていることに
無自覚、無意識であるなら
１０年２０年と経っても
変わらずに衝突や不理解が
起きてしまう、
それは無理もないことなのです。
そういったことを
明らかにし、
家族の関係性を
改善する方向に向けて、
私たち家族の新しい
テンプレートを作る。
それはとても大切なことです。
ですので、家族に関する
課題を扱うカウンセラーさんは
もちろんのことですが、
なんらかのお悩みを
サポートする職業の方には
とても有効なツールとなります。
実際にジェノグラムは、
精神医療だけでなく、
介護や医療の分野でも活用されています。
ジェノグラムに興味がある方は
早樫一男先生の
こちらの本に詳しく載っています。
先生は、
京都国際社会福祉センターにおいて、
家族療法のセミナーと
家族面接をされています。
私もそちらで
学ばせていただきました。
家族関係は人の社会性や
コミュニケーションの土台となる
とても大切なものです。
家族療法とジェノグラムは、
誰でも気軽に始めることが
できるものではありませんが、
家族や周りの人たちの
サポートになることは間違いありません。
半径一メートルの幸せに
お役に立てれば幸いです。
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