ども!家族連鎖クリア&ライフコーチあまみ悠です。

 

ライフコーチあまみ悠、PCで笑顔

 

ゴールドライン

 

親から子へと伝わる
家族連鎖の専門家です。


2002年から専業コーチとして活動、
2万回以上の相談実績があります。

大人女性の生きづらさ、

子育て、夫婦、親子関係の悩み、
起業支援、

ミッドライフクライシスなど
多岐に渡りサポートしてきました。

 

前職はカフェ経営と占い師、

趣味は映画と散歩です。

 

さらに詳しいプロフィールはこちら音譜
 

ゴールドライン

 

 

Netflixドラマ『ダウンタイム』を観ました。


美容整形の世界を

舞台にしたドラマですが、

 

親子関係や女性の「外見」に対する

さまざまな思いがあり、

とても興味深かったです。


このドラマでは、
外見を変えようとする人たちの

物語と重なるように、


家族から受け継いだものに

苦しみながら、
そこから抜け出そうとする姿が

描かれています。

 


特に気になったのが、

主人公の整形外科医 沼田文と、

 

同じく美容外科医であり、

クリニックの院長 遠山凜、

 

そして凛の養父であり、

クリニック会長の遠山新の関係です。

 

 

観終わったあと、
私の中の職業病が

むくむくと動き出し(笑)
3世代のジェノグラムを作ってみました。

 

 

ダウンタイム3世代ジェノグラム図



ジェノグラムとは、
家族関係を図にしたものです。

 

 

家族の関係は

図にして眺めてみると、

 

一人ひとりの行動だけを

見ていたときには
わかりにくかったものが、
 

全体のつながりとして

見えることがあります。

 

 

 

『ダウンタイム』の家族に見えたもの、

 

それは、


親から子へと手渡されていく、
家族の「見えない荷物」でした。

 

 

 

それは例えば、

 

・未完了の心の傷

・崩れた世代間境界

・秘密とゴースト

・適応するために身についた「役割」からの脱却

 

などなど。

 

 

といっても私なりの

読み解き方であり、

意見が違う人も当然いると思います。

 

 

なんといってもフィクションなので

あくまで参考程度で読んでいただければと。

 

 

 

ダウンタイム、美容整形、家族関係のドラマポスター

 


 

※では、ここからはネタバレを含みます。


「遠山クリニック」の創始者、

遠山新は、「小田嶋」という
名家の跡取りとして育ちました。
 

幼い頃から手先が器用で、
アートの才能にあふれていた新。

 

母親は息子のその才能を

大切に育てていました。

しかし、

小田嶋家になじめず、

次第に疲弊していきます。

 

これは推測ですが、
「家にとっての基準」を

満たせないと非難される、

そんな家庭だったのでしょう。

 

そして母親は

新がまだ幼いうちに、

自ら命を絶ってしまいます。

 

 

大人になった新は、

父方の「小田嶋」ではなく、

母方の「遠山」を名乗るようになりました。

 

家を継ぐ道を選ばず、

生まれ持った才能を生かして、

美容業界の立役者と

なっていったのです。

 

新の豊かな感受性は、

もしかすると母親譲りだったのかも

しれませんね。

 

 

母方の姓を名乗ることには、

亡くなった母とのつながりを残したい、

という思いもあったのでしょう。

 

ただ、新の中には、

母を失った喪失と悲しみが、

十分に嘆かれないまま

残っていたように見えます。

 

 

その悲しみは、やがて、
 

「遠山の名を残すこと」


「自分の技術を受け継がせること」
 

へと、姿を変えていっても、
不思議ではありません。

 

母を失った痛みを、

娘に家名と技術を継がせることで、

なんとか修復しようとした...

 

 

その役割を背負わされたのが、

養女の凜と、実の娘である文でした。

 

 

凜は幼い頃から、

父が認める後継者になることを

求められてきました。

 

そのため凜は、自分の価値を、
 

「何ができるか」

「遠山クリニックの医師として
 経営者としてどれだけ優秀か」

 

で確かめるようになっていきます。
 

後継者として認められなければ、

娘としても認めてもらえない。
 

そんな居場所を失う不安を、

凜はずっと抱えていたのでしょう。

 

 

一方の文は、

実の父親が誰なのかを

知らされないまま育ちました。

 

文が赤ちゃんの頃、

新と別れた母親は、

その関係に深く傷ついていたのでしょう。

 

 

まるで文の父親など

存在しなかったかのように、

新についていっさい

語ろうとしませんでした。

 

 

しかし不在だったはずの新は、

「ゴースト」のように

家族の中に存在し続けます。

 

 

ここでいうゴーストとは、

実際にはその場にいなくても、

家族の役割や人生の選択に

影響を与え続ける存在のことです。

 

 

新が父親として担わなかった

空白を埋めるかのように、

 

文は義父たちの借金を背負い、

弟・尊の将来まで支えようとします。

 

 

その姿はまるで、

家族全体の責任を背負う

「総領」のよう。

 

 

父親がいなかったからこそ、

「私がなんとかしなければ」

と、本来は大人が担うべき役割を、

無意識に引き受けてきたのかもしれません。

 

 

新の嘆かれなかった悲しみと、

かなえられなかった願い。

 

 

それは凜に、
 

「自分の価値を認めさせるために、

 努力し続ける」

 

という、いい子・優等生の役割を担わせました。

 

そして文には、

 

「自分の幸せよりも家族を優先し、家族を守る」

 

という、親のパートナーのような

役割を担わせたのです。

 

新は、娘たちを大切に思っていたのでしょう。

 

 

けれど、それ以上に、

自分の心に空いた穴を埋めるため、

娘たちを必要としていたようにも見えます。

 

 

あれほど拒んだはずの父親と、

いつの間にか似た構造を繰り返してしまう。

 

 

これはあくまで私の読みですが、

 

新もまた、

家族から受け取ったものに

強く支配されていたのかもしれません。

 

 

新は、養女の凜、実の娘である文を

 

一人の人間として尊重するより、

 

自分の目的をかなえるための

存在として扱ってしまいます。

 

新の育った家庭もまた
「家にとっての基準」を大切し、

個々の想いや個性をないがしろにした。


そんな空気が垣間見えます。

 

 

人はときに、

激しく嫌っていた相手と、

よく似たことをしてしまいます。

 

なんとも皮肉で、苦いものです。

 

 

このようにして、

家族の中では、

 

ひとつ上の世代で解決されなかった

悲しみや願いが、

 

「見えない荷物」として

次の世代へ渡されて

いくことがあります。

 

 

その苦さがこのドラマの

面白さでもありました。

 

 

家族関係をジェノグラムにして眺めると、

世代間の境界がいかに大切かが見えてきます。
 

感情にも境界線があるのです。

 

親の世代の責任には

自分の感情を顧みること、

 

そして、子どもに流しこまないこと。

 

そんなことも

含まれているのです。

 

 

だから、本来であれば

親の悲しみや願いを、

子どもが引き継いで解決する

必要はありません。

 

 

それでも子どもには、

家族の中で生き延びたい、

 

親とつながっていたいという

切実な欲求があります。

 

 

だからこそ、

親から差し出された荷物を、

つい自分のものとして

背負ってしまうのです。

 

 

さて、凜のもとには、

整形を希望する

さまざまな女性が訪れます。

 

 

その一人が、

声優の卵である田中善子です。

 

整形によって

新しい自分になろうとする善子は、

 

親の価値観や願いを

「捨てる」という宣言を、

高らかに朗読します。

 

 

もちろん、

実際に親を捨てなければならない、

ということではありません。

 

 

親の思いと

自分の願いがきちんと分けられ、

 

そこに押しつけや義務、

不理解がないのなら、

捨てる必要などないでしょう。

 

 

ただ、自分が今背負っているものは、

本当に自分の荷物なのか?

 

 

それとも、世代の境界を越えて、

親から差し出されたものなのか?

 

 

その荷物の「持ち主」を知ることは、

案外、大切なことなのだと思います。

 

 

凜と文もまた、

それぞれの世界を再構築し、

父親である新の支配から

旅立っていきました。

 

親には親の人生があり、

自分には自分の人生があります。

 

 

それまで背負ってきたものを、

 

「はい、これはそちらの荷物でした」

 

と、心の中で、

あるいは現実の関係の中で、

そっと返していく。

 

 

そうして境界を取り戻したとき、

私たちは少しずつ、

親の願いをかなえるためではない、

 

「自分の人生」を

歩き始められるのかもしれません。

 

 

ドラマのラストは、

二人の娘が出会い直す、

希望を感じさせるものでした。

 

 

新はおそらく、娘も仕事も、

築いてきたものの多くを失ったのでしょう。

 

少しかわいそうではありますが、

まあ、ある意味では自業自得です。

 

 

けれど、

すべてを失った場所から、

ようやく始められる人生も

あるのかもしれません。

 

 

そんなことまで考えさせられる、

余韻の残るラストでした。

 

 

 

 

 

 

 

ベル子育て、人間関係、親とのこと。 
あれもこれも試したり学んだけれど、
やっぱりスッキリしない。


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クライアントさんに勧められて、
娘を誘って

『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』

を観に行ってきました。


 

映画 ちいかわ 人魚の島のひみつ ポスター

 

 

実は私、
ちいかわについては

「そんな名前聞いたことあるな」

程度の知識しかありませんでした。

 

ほぼ初見です。

 

 

で、観てみたら、

可愛い。

 

そして、かなり笑える。

 

 

特に私の目を奪ったのが、
うさぎでした。

 

 

「ウラ!」
「ヤハ!」

みたいな、


もはや言葉なのか何なのか
よくわからない声を発しながら、

とにかく自由に動いている。

 

 

私は途中から、

 

「あ、この子、
 人格適応論でいう

 “反応型”っぽいわ」

 

と思いながら観ていました。

 

 

映画を観ながら
そんなことを考えている時点で
職業病ですが(笑)。

 

 

反応型の人は、

 

楽しい!
イヤ!
好き!
嫌い!

 

という感情がとても
生き生きしています。

 

だからこそ、

それを封じられると

つらいんですね。

 

 

このうさぎが

「イヤ!イヤ!」

とラップする場面があるのですが、

 

あれがなんとも
気持ちいいんですよね。

 

 

イヤなものは、イヤ。

嫌いなものは、嫌い。

 

そこに理由なんて
別にいらない。

 

 

子どもの頃に、

「イヤ!」

とちゃんと言えて、

 

「そうか、イヤなんだね」

と受け止めてもらえていたら、

 

大人になってからまで
必死に「イヤ」を証明しなくても
済むのかもしれません。

 

 

言えなかった「イヤ」って、
意外としぶといですから。

 

 

だから、

あれだけ全身で
「イヤ!」をやっている

うさぎを見ると、

 

なんだかこちらまで
スッキリしました。

 

 

うさぎがライブステージで歌う

 

 

そして、この映画で
もうひとつ残ったのが、

「罪と罰」

についてでした。

 

 

自分がした罪を
知っている人は、

罰に怯えながら生きている。

 

一方で、

自分がした罪に
気づいていない人は、

 

「私こそ被害者だ」

と堂々と相手を蹂躙していく。

 

 

これ、
現実世界でも
結構ありますよね。

 

 

もちろん、

どちらが正義で、
どちらが悪、

 

なんて単純な話ではありません。

 

 

ただ、

私たちはみんな、

 

自分ではまったく
悪気がないまま、

 

誰かを傷つけていることが
あるのかもしれません。

 

 

「そんなつもりじゃなかった」

は、本当かもしれない。

 

 

でも、

「そんなつもりじゃなかった」と
「傷つけていない」は、

同じではないんですよね。

 

 

だからこそ、

「私は悪くない」

と結論を出す前に、

 

もしかしたら、
私には見えていない何かが
あるのかもしれない。

 

相手には相手の世界が
あるのかもしれない。

 

 

そんなふうに
ちょっと想像してみる力は、

やっぱり大事だなと思いました。

 

 

ちなみに、

いろいろな感想で
「ブラック」「怖い」
と言われていたので、

 

相当すごいものを
想像していたのですが、

 

私はそこまで
ブラックとは感じませんでした。

 

 

むしろ、

ただただ可愛く、
ところどころ大笑いし、

 

最後にちょっと
考えさせられた、

という感じです。

 

 

大人としては、

 

「もうひとひねり
 あってもよかったかな」

 

とも思いましたが、

 

子どもが見るならば

あれ以上は怖すぎるので

いいのかもしれません。

 

それにしても、

可愛いキャラクターたちを
眺めていたはずなのに、

 

気づけば

罪とは何かとか、
被害者と加害者とか、


想像力とは何かとか、

ずいぶん大きなことを
考えていて...

 

ちいかわ、侮れません!

 

 



あ、「反応型」ってこんなタイプです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベル子育て、人間関係、親とのこと。 
あれもこれも試したり学んだけれど、
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今朝もベランダに出て、
青い空を眺めていたら、
 

「ああ、やっと秋が来た。万歳!」
 

という気持ちになりました。

 

 

 

青空と鳥、ベランダの女性

 

 

それだけで嬉しい。
ほんとうに嬉しい。
 

そんな自分に、
「空が青いだけなんだけどね」と、
つっこみたくなりました。
 

でも、嬉しいものは嬉しい。
 

心も体も、
夏のあいだ縮こまっていたところから、
ぐーっと伸びていくようです。

 

今年の夏も、
エアコンにはずいぶん助けられました。

 

けれど、人工的に冷えた空気の中に
ずっといるというのは、
思っている以上に体にはしんどかった。

 

そう考えると、
 

少し涼しい風。
青い空。
窓を開けても平気な気温。

 

こんなことで、
こんなに嬉しい。
 


まだ気づいていない幸せが、
日常の中には

たくさんあるのだと思います。



「まだ気づいていない幸せ」

といえば、メーテルリンクの

『青い鳥』を思い出します。

 

 

幸せを探して遠くまで行ったけれど、
実はずっと身近なところにあった。

 

それは、足るを知るというメッセージ。

 

 

子どもの頃は、
あの話の意味なんて

わかりませんでした。

 

 

今なら、少しわかります。

 

「足るを知る」ということは、
足りないもので

がまんするのではないんですよね。


「足るを知る」ということは、

足りないとわかるから、
満たされたときに

ありがたいと思える。

 

足りないから、
誰かが補ってくれたときに

感謝できる。

 

そんな自己受容と充足を意味していると。

 

 

けれど、

 

「足りない自分はダメだ」
「もっと認められなければ」

 

と、欠けたところを

埋めることばかりに

必死になっていると、


すでにあるものが

見えにくくなってしまうのです。

 

 

 

足るを知るとは?埋める生き方と受容する生き方

 

 

 

とはいえ、


若いうちから

「足るを知る」生き方をする必要は、
私はないと思っています。

 


人生の前半には、
 

もっとできるようになりたい。
何かを手に入れたい。
認められたい。

 

その力で伸びるものもあるし、
失敗したり、挫折したりしながら、
世の中を知っていくこともある。

 

 

そして人生の後半に入ったら、

 

まだ足りないものよりも、
もう自分の中にあるものへ、
少しずつ目を向けていっても

いいのではないか。

 

そんなふうに思うのです。

 

 

ここまでやってきた自分。


そばにいる人。


積み重ねてきた経験。


今日も動いてくれている体。

 

そして、
青い空を見て嬉しいと思える心。

 

 

「ああ、こんなにもあったんだ」

 

と気づいていく。

 

 

40代、50代、60代tと

歳を重ねるにつれ、

 

体力も、気力も、若い頃と

同じではなくなっていきます。

 

だから人生の午後は

ある意味失う連続だから

あいまいな喪失と

向き合わざるおえません。

 

でも、そのぶん、
増えていくものがあります。

 

 

自分の扱い方だったり、
人を見る目だったり、
 

失っているからわかる、
何を大切にしたいかという感覚だったり。

 


そう考えると、

人生の後半の幸せとは、

何かを増やしていくことより


すでにあるものを

受け取っていくことといえる。

 

 

幸せの青い鳥は、案外、

ベランダにとまっていたりするかも

しれません。

 

 

 

 

 

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なにか心に栄養になる物語を

読みたいとkindleで探していたところ、

『ゲド戦記』の最新刊を見つけました。

 

 

 

 

 

最新刊といっても、
著者のル=グウィンは
2018年に亡くなっています。
 

その後に発表された
〈ゲド戦記〉最後のエピソード
「火明かり」が、
2025年に日本で刊行されていたのです。

 

大昔に読んだ物語に、
人生のずっと後になって
「まだ続きがあった」と気づいた。

 

なんだか、
昔の自分から届いた手紙を
開くような気持ちになりました。


 

私は何かにハマると

いうことが少なくて、

しいていえば仕事に

ハマっているくらいですが、


おお、『ゲド戦記』は

推しじゃあないか!

 

と気づいたところです笑

 

『ゲド戦記』の第1作
『影との戦い(A Wizard of Earthsea)』
の原語版は1968年に、

そして最新版の「火明かり」は

2025年に日本で販売されています。
 

若きゲドが「影」と

向き合う物語から始まり、

 

なんと50年の月日をかけて
老いたゲドが人生の終わりに
向き合うところまで描かれています。



ひとりの人間の個性化を、

作者自身も50年かけて描き続けた

とも言えますよね!

 

 

『ゲド戦記』の魅力を

ひと言で現すならば、

 

「魔法使いの冒険を描きながら、

 人が自分自身になっていく

 過程を描いた物語」

 

なのだと思います。

 

 

 

さて、ここからはネタバレ注意です。

 

 

第1巻『影との戦い』の

主人公ゲドは、

並外れた魔法の才能を

持つ少年です。

 

しかしゲドは

孤児のように育ち、

辛い思いをした影響からか、

心がトゲトゲして傲慢です。


自分の力を周囲に認めさせたい、

という思いから、

禁じられた魔法を使います。

 

そして、

この世界に「影」を

呼び出してしまうのです。

 

その後、彼は「影」に

追われ続けることになります。

 

どこに逃げてもついてくる...

ホラーか....?

 

 

さて、普通のファンタジーなら、

主人公はここから修行して

強くなります。

 

そして、最後に敵を倒す!

 

そんな物語になりそうですが、

『ゲド戦記』は違うんですね。

 

 

なぜなら敵は、

 

自分自身から

切り離していた「影」

 

だったから。

 

 

ゲドが最後にすることは、

影を倒すことではありませんでした。

 

 

「ゲドは杖をとりおとして、

 両手をさしのべ、

 自分に向かってのびてきた己の影を、

 その黒い分身をしかと抱きしめた。

 

 光と闇はとけあって、ひとつになった。」


(「影との戦い」より)
 

 

おぉ、人が癒えていく

プロセスに似ている....

 

 

傷つかなかった自分に

なることではなく、

傷ついた自分を

置き去りにしないこと。

 

 

弱さをなくすことではなく、

弱さまで含めて「これが私だ」と

生きられるようになること。

 

 

全き魔法使いになるために

必要なのは、

自分の影を受け入れる

ことだったんですね。

 

 

ゲド戦記の魔法使い、影、ドラゴン

 

 

今回、シリーズ全体を

逆に読み進めているのですが、

 

今、3作目の

「さいはての島へ」を

飛び越えて、

2作目の「こわれた腕輪」を

読み始めたところです。

 

2作目は女性の話でもあり、

従属と支配からの脱出が

テーマになっています。

 

ル=グウィンの作品には

フェミニズムの思想があると

言われていますが、

 

フェミニズムという言葉を

使わないとしても、

女性の生きづらさの背景にある

構造を描いていると思います。

 

 

あ、そうそう、

グロリア・スタイネムが

亡くなられたそうですね。

 

有名なフェミニズムの先駆者です。

 

フェミニズムというと

ラディカルな印象があったり

あまりよく言われない部分が

あるのですが、

それは、スタイネムが言ったように

「真実はあなたを自由にしてくれる。
 だけど、まず湧いてくるのは怒りかもしれない」

 

という感覚ゆえに

過激さが目立ったからではないか

と思います。

なぜなら、

人が不当に抑圧されていた
と気づいたとき、
 

出てくるものは当然、

怒りですから。

それは健全なことでもあります。


 

そういえば、昔から

「あなたはフェミニストなの?」

と言われたことが何度かありますが、

 

私個人としては

そう思ったことは一度もないです。

 

ただおかしいことは
おかしいだろと感じた

だけなんですよね。

 

差別とか搾取とか、
パワハラとかセクハラとか、

おかしいと思うし、嫌ですね。

 

パワーゲームで割を食うのは
男性<女性<子どもですしね。

 

 

あ、脱線しました。話を戻しますね。

 

思えば、前半はゲドが

全き魔法使いになる、

つまり『何者かになる話』であり、

 

後半はうって変わり


「何者でなくなったあとも
 自分として生きる物語」
 

になっていくようで、

『人生の午後』のテーマだなあと

しみじみ思いました。

 

昔読んだときには

気づけなかった箇所や

感情が動くのも、

また楽しいものですね。

 

 

もうこうなったら
 

推しとしては、

(使い方合ってる?)
 

『ゲド戦記』全シリーズを

たどりながら、

 

それぞれの巻で、

「人が自分自身になっていく過程」

の何を描いているのか

 

を家族連鎖やユング心理学の

視点も交えながら

紹介してみたいと思います^^

 

 

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先日は映画
「バックルームズ(Backrooms)」

を観に行ってきました。

 

そして感じたことをメルマガに書いたので、

こちらにも転載します。

 

バックルームズの黄色い部屋と紫の椅子
A24 backrooms

 

 


「バックルームズ(Backrooms)」

それはもともとは、
インターネットに投稿された

1枚の黄色い部屋の画像と文章から

生まれた都市伝説。


当時16歳だった
ケイン・パーソンズが

この画像からなる映像を
YouTubeで発表したことで

さらに有名になりました。

 

その後、彼は

A24とタッグを組み
史上最年少監督に。

 

ものすごい才能ですね。

 

 

さて、その映画の冒頭で、

こんな言葉が流れました。



「私たちは誰でも、
  自分なりのループを持っています。


 習慣や、同じところを
 ぐるぐる回り続ける行動です。


 何度も同じ解決策を選び、
 今度こそ違うところへ行けると思う。


でも、そうはならない。


 それでもその道を選んでしまうのは、
 それが最も抵抗の少ない神経の経路だから。


その道は、

あなた自身がつくったもの。


そして子どもの頃、
あなたを守ってくれた道でもあります。」

 



私はこの言葉を聞きながら、

「おおっ」と思いました。



実際、私たちは、
場所や相手を変えても


気がつくと心の中では、
同じ道を歩いていることがあります。

 

 

職場では

頼られると断れず、
結局、自分が引き受ける。

 


家に帰れば、
家族の予定を考え、
家族のために動き、


自分のことは
いつも後回しになる。

 


あるいは、


普段なら流せる一言なのに、
あの人に言われたときだけ
妙に腹が立つ。

 

本当は仲良くしたいのに、
気づいたら一歩引いている。

 

などなど、

相手も場所も違うのに、

まるでループのように
似たところに戻っている。


そんなことはないでしょうか。

 

 

バックルームズ映画の黄色い廊下と人物

A24 backrooms

 

人との関係の中で戻りやすい

「いつもの立ち位置」。

 

 

この「いつもの立ち位置」の中には、

 

子どもの頃、

家族の中で身につけた

「役割」があるのかもしれません。

 


映画「バックルームズ」の中では、
主人公とセラピストは、
それぞれに心の傷を抱えていました。

 


主人公は、
劣等感や不安を刺激されると、

その苦しさを
自分の中だけに抱えきれません。


なので、相手を怒りで攻撃し

自分を守ろうとします。

 

当然、夫婦関係はうまくいかず、

仕事も低調でお酒でストレスを

紛らわす毎日が続いています。

 

 

バックルームズ映画に登場する海賊風の人物

A24 backrooms



一方セラピストは、
そんな彼(クライアント)を
放っておくことができません。

 


なので、

本来なら守るべき

境界線を越えて彼を助けようとし、


結果、自分も
窮地に陥ってしまいます。

 

 

セラピストは子どもの頃、

精神疾患を抱えた母親と

閉鎖的な環境で暮らしていました。

 

その中で自然に身につけた


「精神的な不調に陥った人」


を助けたいという

思いがあったのです。

 


主人公とセラピストは、

苦しくなればなるほど、
 

かつて自分を守ってくれた
「いつものループ(役割)」

に戻っていきます。

 

 

バックルームズ映画の女性と影

A24 backrooms



映画はフィクションですが、

ループに囚われるって

こういうことで、

 

役割を抜け出すって

こういうことだなと

 

とても上手に描かれていました。



さて、あなたは子どものころの

「役割」について
考えたことはありますか?



家族の中で自然に

身につけた役割は、


大人になった今も
あなたの人間関係や生き方に
影響していることがあります。

 

では、
あなたが子どものころに担っていた
「役割」は何だったのでしょうか?

 

そして、その役割は今、
あなたにどんな影響を

与えているのでしょう。

 

メルマガでは、
この続きをもう少し

詳しく書いています。
 

「私の場合はどうなんだろう?」
と思った方は、
ぜひ読んでみてください。
 

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ども!家族連鎖クリア&ライフコーチあまみ悠です。

 

ライフコーチあまみ悠、PCで笑顔

 

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親から子へと伝わる
家族連鎖の専門家です。


2002年から専業コーチとして活動、
2万回以上の相談実績があります。

大人女性の生きづらさ、

子育て、夫婦、親子関係の悩み、
起業支援、

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多岐に渡りサポートしてきました。

 

前職はカフェ経営と占い師、

趣味は映画と散歩です。

 

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「私も、もっと精進しよう」


そんなことを、
ふと思った日がありました。

 

きっかけは、
10歳、20歳年上で、
今も現役で活躍されている

先生方のことを
思い出したことでした。

 

長く1つのことを深め、
今も人と向き合い続けている。


 

その姿を思うと、

 

「私も、自分の道を
 もっと丁寧に歩いていこう」

 

そんな気持ちになったのです。

 

ところで「精進」という言葉。

 

今では、
 

「努力する」
「がんばる」
「もっと成長する」
 

という意味で
使われることが多いですよね。

 

でも、もともとは
仏教の言葉なんです。

 

本来の意味は、

善い方向へ向かうことを
怠らず、続けていくこと。

 

ただ力を入れて、
前へ前へ進むこととは
少し違います。

 

努力や「がんばり」が、

何かを身につけること、
成果を出すこと、


できることを増やすこと、

だとしたら、
 

精進はむしろ、

余計なものに流されず、

自分が本当に向かいたい方向へ
何度でも戻っていくこと。

 

 

言い換えるなら、
 

自分ではないものを

削ぎ落としながら、
本来の自分へ

近づいていく営み
 

 

これは、
ユングのいう
「人生の午後」とも
よく似ているように思います。

 

人生の前半は、

社会の中で生きるために
役割や能力を身につけていく時期。
 

 

けれど人生の午後になると、

「もっと何かを足す」よりも、
 

これは本当に私なのか。

私は何を大切にしたいのか。
 

そんな問いが
大きくなっていきます。

 

ただし、

「削ぎ落とす」といっても、

何でも捨てればいいわけでは
ありません。

 

本来の自分の輪郭が
少しずつ浮き彫りになってくいく。


 

それがあってこそ、
 

「これはもう、
 私には必要ないのかもしれない」

 

と、自然に手放せるものも
出てくるのだと思います。

 

何を捨てるかではなく、

何を残したいのか。
 

その問いを持ちながら歩くことが、
人生の午後なのかもしれません。

 

 

女性が秋の並木道を散歩

 

 

若いころのように、
ただ前へ前へと進むのではなく、

 

自分にとって本当に大切なものを
少しずつ見極めながら、

余分なものを手放していく。

 

 

そして気づけば、

 

「こう生きたかったんだ」

 

という自分の輪郭が、
以前より静かに、
はっきり見えてくる。

 

 

今の私は、
そんなふうに感じています。

 

人生の午後や、
「本来の自分を生きること」について、
メルマガでも書いています。
 

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相手が少し

不機嫌そうな顔をしただけで、
 

「私、何か悪いことしたかな」
「何とか機嫌を直さなきゃ」

 

と、身体が緊張してしまう。
 

そんな悩みを持つ
クライアントさんがいました。
 

相手の声のトーンが変わったり、
返事がそっけなくなったりすると、

すぐに空気を読んで話しかけたり、
謝ったり、相手が喜びそうなことを

してしまい、後で後悔するそうです。

 

「ほおっておけばいいと

 頭ではわかるんです。

 でも、不機嫌でいられると

 落ち着かなくて。
 

 私が何とかしなきゃ、

 と思ってしまいます」

 

 

と話されていました。

 

 

  根本にあった「家族連鎖」

 


お話を整理していくと、

子どもの頃から、親の機嫌によって

家庭の空気が大きく変わる環境で

育っていたことがわかりました。

 

 

親が不機嫌になると、

 

「怒らせないようにしなきゃ」

 

と、ひっそり身を縮めて過ごした日々。

 

そういった環境で過ごした方の中には、

それを当たり前のように捉えていたり、

そこまで驚異的なことだとは感じない、

そんなことがあります。
 

 

けれど、実際は
 

子どもにとって家庭の中で

得られるはずの「安心」を

継続的に奪われていた...

 

というとてもつらい体験が

そこにあります。

 


そして、

このとき身につけた

 

「相手の機嫌は
 私が何とかするもの」

 

という感覚は、

 

大人になっても人間関係の中に

持ち越されることがあるのです。

 

 

これも家族の中で身につけた反応が、

現在の人間関係に繰り返し現れる

「家族連鎖」のひとつです。

 

 

家族連鎖に悩むウサギとクマの夫婦

 

 

 

  支援で行ったこと

 

 

この


・相手が不機嫌になる
↓
・身体が緊張する
↓
・「私のせいかもしれない」と感じる
↓
・相手の機嫌を取る

 

という自動反応を止めるために

クライアントさんは以前に
課題の分離を学んだといいました。

ここでいう課題の分離とは、

「相手の感情」と

「自分の責任」を分けること。

 

それによりとても

ラクになったそうです。

 

 

けれど、

親しい中であればあるほど

やはり緊張してしまいます。

 

以前のようにつらくはならないけれど

体は硬くなってしまうのです。

 

その場合は、

頭の理解はOKでも

体は理解していないことを

意味しています。
 

私たちの変化は

往々にして

 

頭(知識)→感情(心)→身体感覚→生き方

 

の順番で変化していくからです。

 

 

そこでセッションでは、

身体が緊張したときの

感覚と感情を安全な範囲で思い出して

 

自分の体の声を聞き緩めていく

練習を一緒にしていきました。

 

 

しばらくすると、

 

 

『夫が不機嫌でも、

 前ほど慌てなくなりました。

 

 そういうこともあるよねと

 落ち着いていられます。

 

 何もしなくても

 大丈夫になりました」

 

と笑顔で話されたのです。

 

 

実際に、

1人で緊張した体を

緩めようとしても

難しいことはありますが、

 

緊張の波に気づいて、

一緒にほどいていくことで
少しづつそれは

可能になっていきます。

 

 

そして、クライアントさんは

長い間持ち運んできた

 

「家族の空気を整える役割」

から少しずつ

降りていったのです。

 

 

 

 

 

 

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「自分らしく生きたい」

と思っているのに、
いざ何かを変えようとすると、

怖くなって動けない。
 

そんなことはありませんか?
 

 

私も長いあいだ、

「怖いから動いちゃいけない」

のだと思っていました。

 

 

でも今振り返ると、

問題は恐れがあることではなく、

いつの間にか恐れを基準に

人生を選ぶようになっていた、

 

そういうことだったんだと思います。
 

 

今朝、モーニングノートを書いていて、
頭に浮かぶことを文字にしていたら、
 

AIってホントすごいなあと出てきて、

ふと昔を思い出しました。
 

 

「以前にも、こんなふうに

 世界が広がったと

  感じたことがあったな...」


それは30数年前のことでした。
 

 

初めて買ったパソコンは、

水色でコロンとしたiMac。

 

 

iMac G3: パソコンで世界が広がった

 

 

当時の私は、

 

「外付けの脳」を

一つ手に入れた!

 

そんな感覚で、
 

それまで知らなかった情報に触れ、
 

出会うはずのなかった人とつながり、
 

遠くにあった世界が、

少しずつ「自分にも行ける場所」

に変わっていくという

ワクワクした高揚感を覚えています。

 



 

その後、

関東から関西へ移り、

コーチングやカウンセリング、

セラピーを仕事にして、会社も立ち上げました。

 

 

振り返れば、

パソコンは私にとって、

大きな翼を手に入れたような

ものでした。

 

 

でも、人生を変えたのは、

翼を手に入れたことだけでは

ありませんでした。

 

人との別れや離婚、

 

小さな子どもを連れて

知らない土地へ移ること、

 

新しい仕事や学びへの挑戦。

 

そのたびに、怖さがあったのです。

 

 

「うまくいかなかったらどうしよう」


「そんなことをして何になるの」


「嫌な思いをしたらどうしよう」

 

 

誰でもない自分が自分にそういいます。

それでも当時の私は、

恐れを判断基準にしないように

していました。

 

 

恐れではなくて、

 

「私は本当はどうしたい?」
「何が嫌で、何が欲しい?」

 

恐れを小脇に抱えながら、

自分の本音に意識を向けたのです。

 

 

実際、恐れそのものは、

悪いものではありません。

 

危険を知らせたり、

立ち止まって考えさせたりする、

大切な感覚です。

 

 

でも、恐れには

人生を支配するほどの力があります。

 

 

私自身、

 

「嫌われないように」

「仲間はずれにならないように」と、

 

恐れをベースに人間関係を

作っていた時期がありました。

 

 

仕事も同じでした。

 

将来が不安だから働く。


何かあったとき困らないように、

お金を貯める。

 

だから、休まず働いて、

生活を守ろうとしているはずなのに、

心はどんどん疲れていったのです。

 

 

あの頃の閉塞感や窮屈さ、

 

そして何より

「自分らしくいられない」

という感覚は、

今でも鮮明に覚えています。

 

 

そんなあるときのこと、

その窮屈さを作っているのは、

 

周囲や環境だけではなく、

自分自身でもあるのだと気づいたのです。

 

「嫌われたらどうしよう」
「失敗したらどうしよう」
「将来困ったらどうしよう」

 

そんな恐れを基準に、

自分で自分の選択肢を

狭くしていた.....

 

 

これは、かなり驚きでした。

 

 

しかも、

 

恐れを基準に生きる

時間が長くなると、

 

今度は「自分はどうしたいのか」

さえ、わからなくなっていきます。

 

 

周囲がどう思うか。
何を求められているか。
どうすれば嫌われないか。

 

それを優先し続けるうちに、

自分の気持ちを受け取る

感覚が鈍くなっていく。

 

 

だから、

「本音を大切に」と言われても、

その本音そのものが

わからないことがあるのです。

 

 

自分らしく生きるために必要なのは、

恐れをゼロにすることではありません。

 

恐れは必要な感覚だからです。

 

しかし大きすぎないか、現実的なのか

見分ける必要はあります。

 

 

つまり、

 

本当に今そこにある危険なのか。

まだ起きていない

未来への想像なのか。

過去の経験からくる予測なのか。

それとも、誰かから

受け取った価値観なのか。

 

 

恐れが何を伝えているのかを知り、

必要以上に大きくならないように

扱っていくことです。

 

 

そして、もう一つ。

 

「私は何が好き?」
「何が嫌?」
「どうしたい?」
「どうしたくない?」

 

と、自分の心の声を

聴き直していくことです。

 

 

長いあいだ外側を優先してきた人ほど、

すぐに答えは出ないかもしれません。

 

 

でも、自分との関係は、

こうした小さな問いかけから

少しずつ作り直していくことができます。

 

 

私が振り返って、

あの頃、自分の手で、

確かに人生を変えていったなあ、、、、

と思えたのは、

 

・恐れに支配されないようにしたこと
・自分の思いを大切にしたこと

 

この二つをしたからだと思います。

 

 

どれだけ便利な道具や、

新しい翼を手に入れても、

 

「私はどこへ行きたいのか」

までは、誰も決めてくれません。

 

 

恐れがなくなるのを待つのではなく、

恐れを小脇に抱えて、

自分が望む方向へ進んでいく。

 

 

30数年を振り返って、

今もそれは大切なことだと

思っています。

 

 

もしも、ここまで

読んでくださったあなたが

 

「自分らしく生きたいのに、なぜか動けない」


「自分が本当はどうしたいのか、よくわからない」

 

と感じているなら。

 

まずは二つだけ、

自分に聞いてみませんか?

 

 

「私は今、何を怖がって

 いるんだろう?」

 

そして、

 

「その怖さをいったん脇に

 置いたとしたら、

 私は本当はどうしたい?」と。

 

 

すぐに答えが出なくても大丈夫。

 

 

大切なのは、

正解を出すことではありません。

 

 

外側ではなく

自分の内側に問いかけること。

 

 

自分らしい人生は、

そんなところから少しずつ

始まっていくのだと思います。

 

 

 

 

少女が「FEAR」と書かれた黒い怪物とAIロボットと手をつないで走るイラスト

 

 

 

 

 

 

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「もっと感謝しなきゃ」

「今あるものを大切にしなきゃ」


そう思っても、
どうしても感謝できないとき、

ありませんか?

 

 

頭では、
恵まれていると分かっている。

 

それなのに、
なぜか満たされない。

 

 

もっと欲しい。
もっと認めてほしい。
もっと安心したい。

 

 

そんな自分に気づいて、

 

「私は欲張りなのかな」
「感謝が足りないのかな」

 

と思ってしまう....

 

 

でも私は、

「足るを知る」というのは、

無理に「今あるもの」
に感謝することではない

 

と思うのです。

 

 

むしろ、
 

自分には何が

なかったのかを

知ること。
 

そこから始まるのではないかなと。

 

 

たとえば、

子供時代に辛い環境で育った人が、
大人になり、結婚したとします。

 

 

夫は、
いつも優しいわけではない。

 

家事をたくさんして

くれるわけでもない。

 

 

話をしても、
欲しいような慰めが
返ってこないこともある。

 

 

それでも、ふと、
 

「ああ、今の私は、
 子どもの頃とは全然違う

 場所にいるんだ」
 

と気づくことがあります。

 

今は、

 

自分の性格を
いちいち否定されない。

 

やることすべてに
ダメ出しをされない。

 

家の中で
ひんぱんに喧嘩が起きていない。

 

兄弟姉妹や年寄りの世話を、
子どもなのに大人のように
背負わなくてもいい。

 

安心して眠れる毎日がある...

 

 

そうやって、

子ども時代には
得られなかったものを見ていくと、

 

初めて、

「今は、あるんだ」

と分かってくる。

 

 

完璧な夫ではないかもしれない。

 

理想通りの家庭では
ないかもしれない。

 

それでも、

自分になかったものを、
今の暮らしは

確かに与えてくれている。

 

 

そう分かったとき、

感謝しようとしなくても、
自然に感謝が湧いてくる...

 

 

ここで言いたいのは、

「夫に感謝しましょう」

ということではありません。

 

「人には優しくしましょう」

という話でもありません。

 

 

なぜなら、感謝というのは、
「しよう」と思って心から

できるものではないからです。

 

 

「足るを知る」

という言葉があります。

 

今の環境や状態に感謝し
ムダに求めないという意味で、


老子の言葉で、

「足るを知る者は富む
(満足することを知っている人は、

 心が豊かである)」

が由来となっています


「足るを知る」とは、
もう満足しなさいと
自分に言い聞かせる

ことではありません。
 

その前に、

「私には、これがなかった」

と知ることなのだと思います。

 

なかった安心。

なかった優しさ。

なかった自由。

 

なかった、
守ってもらえる感覚。

 

なかった、
ただ子どもでいられる時間...

 

 

それを、

「大したことではなかった」

と消してしまわずに、

 

「ああ、私は本当はこうしてほしかったんだ」
「でも、確かに足りなかったんだ」


と認めること。

 

 

すると初めて、

「でも今は、ある」

ということも
見えるようになっていきます。

 

 

私はこれは、

アダルトチルドレンとして
生きてきた人にとって、

一つの大きな達成なのでは

ないかと思います。

 

 

反対に、

 

自分の「ない」を
感じないようにして生きてきた場合、

 

「もっと、もっと」

 

と生きるようになることは

珍しくありません。

 

 

もっと認められたい。

もっと成功したい。

もっと愛されたい。

もっと安心したい。

 

 

周囲から見れば

じゅうぶん頑張っている。
 

しっかりしている。

 

成果を出している。

 

そう見えるかもしれません。

 

 

その姿を氷山に例えてみれば

 

海面の上に見えているのは、

努力や成果、頑張り、

人に認められる行動です。

 

 

でも、

氷山の大部分は
海面の下にあります。

 

 

そこには、

 

「認めてもらえなかった」

「大切にしてもらえなかった」

「安心できなかった」

「そのままの自分ではダメだった」

 

という傷つきや、

子供の頃に得られなかったものが
残っていることがあります。

 

 

だから、
 

海面の上の

「頑張り」だけを見て、

 

「そんなにしなくていいのに」

「もっと力を抜けばいいのに」

 

と言われても、

 

その頑張りは、

海面下にある傷つきと
つながっているから、

簡単にはやめられないのです。

 

 

だから、大切なのは、

 

その頑張りの下に、
何があるのかを知ること。


 

自分には何がなかったのか。

何が欲しかったのか。

何を諦めてきたのか。
 

海面下にあるものを
少しずつ理解していくこと。

 

それは、

欠けている自分を
確認するためではありません。

 

むしろ、
 

今、自分が持っているものを

 

ここまで自分が

作り上げてきたものを
本当に受け取るため。

 

 

「私はあの頃、
 これが欲しかったんだ」

 

と分かったとき、
 

初めて、

 

「でも、今の私には

     これがある」

 

と気づける。
 

 

「ない」を知ることと、

「ある」を知ることはつながっています。

 

 

自分の「ない」を
なかったことにせず、

理解し、

受け止め、

認めていく。

 

 

その先でようやく、

 

「ああ、私は今、
 足りているんだなぁ」

 

という静かで

穏やかな感覚が
生まれてくる。

 

 

それが、

アダルトチルドレンとして
生きてきた人にとっての、

 

「足るを知る」

ということなのではないかと、
私は思っています。

 

 

 

ペンギン、氷山、朝日、水中世界
 

 

 

 

 

 

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知ることができます。

 

 



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「相手が変わらないんです」

 

「もう何年も同じことの繰り返しで」

 

「この状況が続くなら、
 私にはどうすることもできません」

 

 

セッションでは、
そんな言葉を伺うことがあります。


実際、自分の力では

変えられないものはあります。

 

 

親の性格。
夫の考え方。
大人になった子どもの選択。

 

そして、
すでに起きてしまった過去。

 

どうにもならなさは

苦しいですよね。

 

 

でも、

 

「現実が変わらないこと」と、
「これからも同じように

 苦しみ続けること」は、
 同じではないのです。

 

 

たとえば、


厳しかったお母さんから

電話がかかってくるたびに

今でも胸がざわつく人がいたとします。

 

 

着信を見た瞬間、

 

「また何か言われるかも」

「ちゃんと対応しなくちゃ」

「断ったら悪い娘だと思われる」

 

そんな思いが
一瞬、心の中を走ります。

 

まだ電話にも出ていないのに、
もう体は緊張している...

 

 

ここで、

 

「気にしなければいい」
「考えすぎないようにしよう」

 

と思っても、
そううまくはいきません。

 

頭の考えでどうにか

なるものではないからです。

 

 

子どもの頃から、

親の機嫌を読んできた。

 

期待に応えようとしてきた。

 

相手を困らせないことを
優先してきた。

 

そんな人にとって、

「ちゃんとしなければ」

という反応は、
単なる考え方のクセではありません。

 

 

かつて、その環境の中で
自分を守るために身につけた

方法だったのです。

 

 

問題は、

子どもの頃には

必要だったその反応が、
環境が変わった今も
自動的に続いていること。

 

 

だから、
まず必要なのは、

 

反応を無理に

変えることではなくて、

 

「私は今、何に反応しているんだろう」

 

と気づくこと。

 

「電話が来ると、
 私はこんなに緊張するんだな」

 

「断ると、責められるような感じがするんだな」

 

「相手の機嫌を、まだ自分の責任のように
 感じているのかもしれない」

 

そんなふうに、
自分の内側で起きていることを
言葉にしてみます。

 

 

そして、

「またこんなことを考えている」

と責めるのではなく、

 

「なるほど。
 私はこう反応するんだな」

 

と眺めてみる。

 

すると少しずつ、

 

反応している自分と、
それを見ている自分が

分かれてきます。

 

 

そうなれば、「怖い」

という気持ちはあっても、

 

「でも、今日は出なくていいかもしれない」

 

「あとから折り返してもいい」

 

「相手が不機嫌になることと、
 私が悪いことは同じではない」

 

と、別の選択肢が見えてきます。

 

 

これは、無理やり、

前向きになることとは違います。

 

 

自分の怖さや不安を
ちゃんとわかってあげたうえで、

 

「昔と同じ反応に従わなくてもいい」

 

と気づいていくことなのです。

 

 

私は、

家族連鎖を解消して

いくことの一つは、

 

親を変えることでも、
過去をなかったことに

することでもなく、

 

家族の中で身につけた古い反応を、
今の自分に合うものへと
少しずつ更新していくこと

 

だと思っています。

 

 

人生には、
変えられないことがありますね。

 

でも、

そのたびに昔と同じように
自分を押し込めたり、

 

相手の機嫌を背負ったり、

自分を責め続ける必要はないのです。

 

 

状況そのものは変わらなくても、

その状況と自分との関わり方は、
変えていくことができるから。

 

 

そして、その変化が、

私たちに少しずつ
心の自由を取り戻して

くれるのだと思います。

 

 

愛らしい小鳥が穏やかに眠る水彩画

 

 

 

 

 

ベル子育て、人間関係、親とのこと。 
あれもこれも試したり学んだけれど、
やっぱりスッキリしない。


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