こんにちは。
まるごとライフコーチゆみです。
昨日の記事の最後に
「望む自分像を思い描く」と書きました。
今日は、つづきで
「50代が自分の未来を思い描くときに考えること」
についてお伝えしていきます。
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未来を思い描くとき。
若者であれば「自分の人生がこれからいよいよ始まる」
という思いが前提にあります。
新しい家族を作るとか、
仕事で人生を切り拓くとか、
親から離れて、自分の力で生きることを始めながら
自分がどんな大人になっていくのかを考える時期です。
対して、50代を中心とした中高年というのは、
おおよそ若者の時代に思い描いた「終着点」にいるものです。
仕事の面でも
家庭の面でも
思い描いて作り上げたものが、ひと段落したり、
あるいは、自分の手を離れて行ったりする時期。
つまり中高年というのは、
若者時代に「まだまだ先だ」と思い描いた、
そのほとんどを歩んできたところにいます。
そして、
「人生を折り返した」ということを
いろんな事象で感じる時期でもあります。
・体力がなくなったという実感。
・体調の変化や、病気。
・親兄弟との死別や、病気。
・子供の自立や結婚、孫の誕生。
・友人や身近な人の病気や訃報。
そういった体験をする中での
喪失や離別の悲しみ、
自分自身への心許なさ、などから
この先の人生に対して、
漠然とした不安を抱きやすくなります。
中高年の私たちは
このような”不安定な時期”を過ごしているとも言えるのですね。
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では50代の私たちは
どのように未来を思い描けばいいのでしょうか?
それは、
残りの時間を意識して生まれ直す
ことです。
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書籍『7つの習慣』の第2の習慣に
「終わりを思い描くことから始める」とあります。
抜粋します。
終わりを思い描くとは、
人生の目的地をはっきりさせてから一歩を踏み出すこと。
目的地をはっきりさせることで
今現在どこにいるのかが分かり、
自分が本当に大切なことに沿って
今日の生き方、明日の生き方、
来週、来月と先の生き方を計画することができる。
・・・・・・
自分の葬儀で述べてもらいたい弔辞を真剣に考えてみてほしい。
それがあなたの成功の定義になる。
(参考・引用/『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著)
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人生の終わりに
どんな人だったと言われたいですか?
・家族を大切にする人だった。
・いつでもユーモアがある人だった。
・花を愛してやまない人だった。
・失敗をおそれない勇敢な人だった。
・お金の使い方が上手な人だった。
コヴィー博士の言われる『成功』とは
富や名声や偉業のことではなくて
人としてどう生きたか、
ということです。
外側に見えることではなくて、
自分の内側のことなのです。
環境や社会や周囲から取り込んだ価値観や
本当は望ましくない習慣などから離れて
本来の自分自身が望む自分
それを自分で想像して、創造する。
そのために
「終わりを思い描くことから始めよう」
という提案なのですね。
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私たち50代は
「終わりを思い描く」ことで「生まれ直す」時期と言えます。
自分の内側の、生まれ直しです。
限られた残りの時間をリアルに意識するからこそ
本当に大切にしたい価値観と
実は必要がない価値観とを
より分けることができるようになります。
受け取る情報や、人との関係においても
漫然と時間を割いていていいのかどうか、
取捨選択の軸が定まります。
また、
今までと同じペースで走れないことを嘆く必要もないのです。
人のペースに合わせる必要もないのです。
「人生の終わりにどんな人だったと言われたいか。」
じっくりと考えて、
50代からの未来の自分を思い描いていただけたらと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
まるごとライフコーチ ゆみ