【八王子市】北大谷古墳(2) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

叢に覆われた霊気漂う山道を登っています。

 

 

突然開けた所に出てきました。右手には農地が広がっています。ひょっとして個人所有の山なんだろうか。特に立入禁止の看板は無かったから大丈夫だとは思うけど、古墳を示す看板も無かったので、いまだ手探り状態で歩いてる感じです。轍は軽トラの走行跡だろうなぁ。

 

 

左手は都有地になっています。所有者は東京都財務局財産運用部。なんか土地転がしっぽい印象を受ける名前だなぁ。運用するといっても、まさかこんな所に都営住宅を造る訳にもいかないだろうし、かといって今時農地として売りに出しても買い手がつかないだろうし。

 

 

あ、着いた。全然古墳な景色じゃないけど、東京都指定旧跡と記された看板とベンチが設置されているので、間違いありません。

 

古墳に埋葬されているのが誰かは分かりませんが、造られたのは7世紀前半だそうです。蘇我入鹿が中大兄皇子と中臣鎌足に暗殺された頃(大化の改新)ですね。古墳時代としては末期になるので、終末期古墳と呼ばれています。

 

ちなみに大化って、元号の始まりとされています。現在の令和に続く元号は、ここ(645年)から始まっています。日本という国号や天皇という称号も、ここから始まったとされています。蘇我氏のような有力豪族の政から、天皇を中心した中央集権政治が始まったという、我が国のターニングポイントでもあります。

 

 

古墳から見える南側の景色です。写真だとちょっと見にくいんですけど、正面に富士山が見えます。その左手には大山も見えます。天気が良ければもっとはっきり見えるでしょう。八王子って、ちょっと高台に上るといろんなアングルから富士山を見ることが出来ていいですね。

 

 

古墳の裏側に回り込んでみました。こっちの方がそれっぽいかな。嘗ては石室の見学も出来たそうですが、明治・昭和・平成と3回調査が行われた後、埋め戻されています。石材の劣化を防ぐ為とのことで、それは仕方ないですね。そもそもお墓なので、そっとしておくべきでしょうしね。

 

 

おや?道路が出来てますね。ここに来るまで案内らしいものが全く無かったけど、車で来れるようになるんでしょうか。う~ん。それはちょっとなぁ。さっきの都有地は駐車場になるんだろうか。地域住民の要望なら仕方ないけど、迷惑系YouTuberやらが「心霊スポットに潜入!」とかやらかさないといいけど(まぁやるわな)

 

 

「♪遠き山に日は落ちて」(家路/ドヴォルザーク)が聞こえてきました。八王子の防災無線はユーミンの「♪守ってあげたい」か、地元出身の童謡作家である中村雨紅の「♪夕焼け小焼け」しか知らないけど、近隣の自治体かな?だとすると立川市か。結構離れてるけど、聞こえるもんですね。

 

あ、ちなみにグレーのリングは虫除けです。腕全体にスプレーも吹き付けてるけど、両腕にリングを着けているおかげで、今日は蚊に刺されていません。

 

次回から虫除けオニヤンマも出番ですね。例の青梅で飛んで行ってしまったオニヤンマです。もう2年経つのか。早いなぁ。って、最近読み始めた方には分からない話ですみません。次の探索の時に写真をUPしますね。

 

次回は山を下りてお寺に向かいます。それではまた!