【茅ヶ崎市】柳島厳島神社 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

柳島厳島神社にやって来ました。

 

 

住宅街にありますが、海に近く境内が砂地になっています。祭神である市杵島姫は弁天と比定されるので、水が無いと厳島神社っぽさが感じられませんが、砂地になっていることで雰囲気は醸し出しているかもしれません。

 

 

境内は然程広くはありませんが、目を引く石像がいくつか並んでいるので、クローズアップしていきます。

 

まずはお馴染みの庚申塔。このブログのメインテーマは庚申塔なのです。MAP上にフラグが立っていることもあれば、こうして神社にひっそりと佇んでいることもあります。最近は後者の方が多いですね。フラグが立っている都内および近郊は、ほとんど訪れているせいもあります。

 

この庚申塔には邪鬼がおらず、鬼とはいえ青面金剛に踏みつけられているのを不憫に思う僕にとっては、穏やかな気持ちになれます。髪を掴まれて持ち上げられているショケラもいません。でもなんか、表情は穏やかじゃないですね。それはまぁ仕方ないか。

 

気になるのは、六臂の内のニ臂がジャンケンをしているような手をしていること。万歳をしているようにも見えるし、そこだけに注目すると空へ飛び立つようにも見える。こういうのって、製作者に意図があったか否か確認しようがないので、後付けで話が創作されがちです。

 

一番有名なのがイースター島のモアイ像ですね。モアイ(Moai)はラパヌイ語(現地の言葉)で「未来に生きる」という意味なんだそうです。その意味深な言葉も含めて、いまでも宇宙人(あるいはタイムリープした人)によって造られたと考える人も少なからずいるのです。

 

 

文字塔ですけど、猿田彦は猿(申)繋がりで庚申塔と比定されることがあります。天孫降臨の際に邇邇芸(ににぎ)を道案内したことで道祖神とも結び付き、双体の道祖神では妻の天宇受売(あまのうずめ)と並んだ姿で祀られています。

 

庚申塔も道辻に置かれて道標となり、道祖神の役割を果たすケースがあった為、だんだん同一視されていったのだろうと思います。まぁ早い話ごっちゃになってしまったということです。現代だと、赤い涎掛けを着けられてお地蔵さんのように扱われている庚申塔がそうですね。

 

 

シンプルな文字塔の道祖神もありました。

 

 

これはなんだ?蛇?白龍大明神や青龍大明神と刻まれているから、龍のようです。言われてみればポケモンのハクリューに似ている。今回の探索でたくさん見かけた八大龍王だろうか。センターには川崎大明神と刻まれていて、それもまた謎に拍車をかけます。龍神であることには間違いないでしょうね。

 

 

境内社です。鳥居がステンレスで、海辺の神社っぽいですね。社額が消えかかっていて読みづらいのですが、半増坊と書かれているようです。

 

半増坊は方広寺(浜松市)の鎮守神で、方広寺を開山した無文元選(むもんげんせん)禅師が元からの帰国途中に台風で遭難しかけた際に姿を現し、船を博多の港まで導いたと伝えられています。

 

博多港へ着くなり姿を消していた半増坊は、方広寺開山時に再び現れ、無文元選禅師に弟子入りしています。禅師の身の回りの世話をしていたので、飯僧から半増坊と言われるようになったとも伝わります。

 

禅師が亡くなった際、半増坊は「わたしはこの山を護り、このお寺を護り、世の人々の苦しみや災難を除きましょう」と言い残して姿を消してしまいます。

 

その後山内では不思議な御加護が続き、半増坊を奥山半増坊大権現として祀るようになりました。ここにあるのは、その分霊かと思われます。

 

さて、神社仏閣巡りはここまでです。再び海へ向かいますよ。果たしてサンセットビーチを見ることが出来るのか。続きは次回に。それではまた!