【川崎市】細山神明社(2) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

細山神明社に来ています。

 

 

逆さ大門前の狛犬です。なんかちょっとアニメチック。CVが想像できてしまう。しかも逆さ大門だから、向いている方向は崖。達磨大師の修行(面壁九年)のよう。9年どころか、創建は鎌倉期と言われているので、もう1,200年も崖を見続けている狛犬です。

 

 

以前訪れた谷保天満宮(国立市)も下り宮で、一の鳥居と向きが違うのは共通していますが、こんな風に鳥居から拝殿を見下ろす光景は初めてです。村人は反対側の崖下に向けて(東向きに)建てたんですよね。でも「一夜にして西向きになってしまった」神社です。

 

 

あぁ、ここも「水垢無」の手水鉢ですね。お寺も神社もってことになると、やはり地域性の表れでしょう。水垢の無い綺麗な水で穢れを清める。多摩丘陵を削っていった水は、それを可能にしてくれたのでしょうね。

 

 

細山神明社の主祭神は天照大御神ですが、周辺の村にあった神社が合祀された為、他にも天児屋(アメノコヤネ)命や五十猛(イソタケル)神、お稲荷さんの倉稲魂(ウカノミタマ)命と猿田彦命も祀られています。

 

天児屋命は邇邇芸命の天孫降臨に随伴しており、中臣連の祖となっています。中臣鎌足を氏神とする藤原氏にあやかって、現在では出世の神となっています。藤原氏の栄華については、ちょうど今大河ドラマ(光る君へ)で描かれていますね。

 

五十猛神は素戔嗚の子で、林業の神として信仰されています。倉稲魂命や猿田彦命は、当ブログではお馴染みですね。猿田彦は天孫降臨の際に道案内をしているので道祖神と結びつき、さらには庚申信仰とも結びつきました。

 

 

って言ってたら、ちゃんと庚申塔もありました。お猿さんが三連菱形(と勝手に命名)になっちゃってますけど、ショケラ以外は彫刻されています。よく見ると邪鬼もいないっぽいけど、踏みつけられている邪鬼を見るのは忍びないので、こっちの方がいいかも。

 

 

ドラム缶の焼却炉はたまに見かけますが、こんな本格的なレンガ積みのものは初めて見ました。美味しいピザが焼けそう。

 

次回は五反田川に沿って南へと向かいます。それではまた!