【八王子市】了法寺(2) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

了法寺(通称:萌え寺)に来ています。

 

 

境内社の稲荷神社です。堂宇の中には複数の稲荷神が祀られています。さすがに萌えキャラはいません。白狐に跨っているのは荼枳尼天かと思いますが、他はちょっと判別がつきにくいので、説明書きを見てみましょう。

 

 

あぁ、萌えキャラに目がいってしまって説明が頭に入らない。え~っと、六柱の稲荷神に大黒様、それに龍神様も祀られているようです。てか、このコなんて名前なんだろう。雪玉を投げてるのかな。それともお餅を投げてるんだろうか。なんにせよカワイイ。

 

 

了法寺には、八王子七福神に数えられている弁財天も祀られています。こちらは前立で、本体は元日から十日間のみ開帳されます。この弁天様をモチーフにした「とろ弁天」というキャラもあり、グッズとして販売もされています。今はどうかな。ガチャポンは品切れでしたね。

 

 

巨大な二匹の白蛇が宝珠を抱いていますね。これは宇賀神で、後に弁才天と習合(合体)し宇賀弁才天となりました。元は伏見稲荷大社の主祭神である宇迦之御魂(倉稲魂)命とされ、それ故に、稲荷信仰との結びつきが強い神様です。

 

つまり先程見た稲荷神と弁才天は同一視されることもある訳です。さらに言えば、弁才天は市杵島姫命の本地とされているので、全て女神であることも相俟って、どれも同じという認識で信仰されてたりします。「神様仏様お願い!」という意味では、それもアリかなと思いますけどね。

 

 

宝珠を抱いたミニ宇賀神。人によっては気持ち悪いって感じちゃうかも。宇賀神は弁天様の頭の上にちょこんと載ってたりもしますが、頭部が翁だったりするものもあります。ちょっと不気味なんですが、もしかしたら習合してしまった他の神様と区別する為だったのかもしれません。

 

 

弁天様のおみくじもあります。おみくじではありますが、中には弁天様が納められており、お守りにもなっています。それで200円ならお買い得な感じですね。お買い得っていうのも変だけど、心の平安を保つことができるのなら、物としての価値を大きく上回るかと思います。

 

よく「気持ちを強く持て」なんてアドバイスがされますけど、それが出来ないから不安になるんですよね。一人では心許ないのです。背中を押してくれる誰かとか、見守ってくれる誰かとか、そんな存在が身近にいればいいけど、誰もがそんな恵まれた環境にいる訳じゃない。

 

そんな時、お守りって大きな支えになります。そこには神あるいは神の化身がいて、守ってくれている。ご加護がある。それを信じるか否かは人それぞれだけど、誰かを頼りにするという気持ちは万人共通と言えるでしょう。

 

それを踏まえて、「あなたはひとりぼっちじゃない」と言うなら、僕は真顔で頷きます。神仏という存在は、頼りたい気持ちと信じる気持ちがシンクロすることで生じると思っているからです。つまり神仏を冒涜する行為は、他人の気持ちを踏みにじる行為と同じなのです。

 

さて、誰に会うこともなく萌え寺を後にしますが、ブログタイトルの「ぼっちあるき」は、神仏と出逢う旅なのです。もちろん誰かと一緒でもいいけど、一人の方が神聖な気持ちになりやすいんですよね。そんな認識を新たにして、次回は松姫の弔いに向かいます。それではまた!