【八王子市】メタセコイア化石林 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

メタセコイアの化石を求めて、北浅川の河川敷へと下りて来ました。

 

 

奥に見えるのは中央道の楢原高架橋です。この辺り一帯では、メタセコイアの化石を見ることが出来ます。といっても木の化石なので、アンモナイトやオウムガイみたいに、見ればすぐに分かる物ではありません。川底に沈んでいる場合もあります。

 

とはいえ、河畔に降り立つのは久しぶりなので、それだけでテンションが上がります。足元はぬかるんでいて、いつ滑ってもおかしくない状態。それがまた、普段見慣れている石の河原と違うので、「もうこの土ごと全部化石なのでは?」と思わせる魅力があるのです。

 

 

お!これがそうなのでは?倒れた木のように見えます。普通の地層とは明らかに違うし、とても滑らかで綺麗です。もし違っていても、僕の中では化石です。ヤバイ。めちゃくちゃ興奮してきた。こんな寒空の中、足元の悪い河原ではしゃいでいるなんて、傍から見たらただの怪しい人です。

 

 

川の流れを見ても、その全てが化石に見える。中央に並んでいる岩が亀に見える。

 

亀で思い出しました。小3の頃の話です。

 

とある雨上がりの放課後。3階の教室から校庭を眺めていたら、同級生のセキネ君が何かを探している様子で、地面をじっと見ながら歩いているのが見えました。僕は教室を出て校庭に向かい、セキネ君に話しかけます。

 

「何を探してるの?」

「これ」

 

セキネ君が差し出してきたのは、赤茶色の何かの欠片でした。

 

「これなに?」

「亀の化石」

「えっ!亀の化石?」

「そう。校庭の土は海から運んできたものだから、雨で土が流されると化石が見つかるんだ」

 

僕は亀の化石にも驚いたけど、そんな事を知っているセキネ君の知識に驚愕しました。彼がとても大人に見えて、そのまま一緒に化石を探したのを覚えています。

 

 

あぁもうホントに全部化石に見える。あれもそうなんじゃないかな。滑るから転ばないように気を付けなきゃだけど、近付いて見てみよう。もちろん崩しちゃいけないから、慎重に、そろりそろりと。

 

 

転びました。ガンマ(※)かよ。コートの裾と鞄が犠牲になりました。こりゃ酷い。帰りの電車は注目の的だわ。とりあえず手だけでも洗わなければ。

(※)「蔭の実力者になりたくて」に登場するキャラ

 

 

この綺麗な水まで辿り着くのも苦労しましたが、無事手の汚れは取れました。この後ポケットティッシュを全て使い切って、汚れてしまったコートと鞄も、なんとか体裁を整えることは出来ました。ちょっと興奮し過ぎましたね。でも化石って、それくらい惹きつける魅力があるのです。

 

次回も河川敷をウロウロします。それではまた!