【横浜市】椿稲荷 | ぼっちあるき

ぼっちあるき

歩きながら考えてみた

長津田の谷戸を歩いています。

 

 

東名高速が見えてきました。岡部谷戸高架橋です。ここは高架下を潜る道ですが、面白いことに左手(東)には、高速の上に橋(長月橋)が架かっています。まさに谷戸って感じですね。谷戸というのは、丘陵地が長い年月をかけて浸食された谷あいの集落です。

 

実は横浜って、谷戸の多い地域なのです。全国的にはみなとみらいのイメージでしょうけど、実際に住んでいる方にとっては、こういった光景は珍しくないでしょう。横浜ブランドで転入して来た人も、「案外長閑なんだ」って思ってるかもしれません。

 

 

谷から丘陵へと上っていきます。お馴染みの"O"リング。これがある道は、アスファルト舗装よりコストが掛かります。交通量の割には道幅も広く、安全第一なインフラになっています。

 

 

突然鳥居が現れました。MAPアプリには無い神社ですが、長い幟竿の立つ旗台もあって、参道の階段も綺麗に整えられています。お社って感じですね。木々に囲まれた場所って、なんとなく神聖な雰囲気があります。静寂がそう感じさせるのか、木霊(樹木に宿る精霊)がいるからなのか。

 

 

鳥居が三基並んでいるんですけど、一の鳥居が低くて頭を擦ります。この神社がいつ出来たのかは不明ですが、仮に江戸期なら、この高さ(180cm弱)でも特に支障はなかったんでしょうね。

 

ちなみに江戸期の平均身長は、男性で156.5cm位、女性が144.5cm位です。めちゃくちゃ余談ですが、確か芦田愛菜さんがそれくらいの身長です。今は女性でも170cmを超える人がいますから(平均は158cm)、日本人の体格が近代化によって大きく変化したことが分かりますね。

 

 

腰を屈めて上りつつ祠に到着。狛狐の顔が、インスタで加工した写真みたいに平たいですね。ちょっと怖いかも。椿稲荷という名が付いていますが、周囲に椿は見当たりません。今の時季なら花が咲いている頃なので、あればすぐに分かるんですけど、なんで椿稲荷という名前なんでしょうね。ググったら「御神木が椿」と書かれていましたが、それらしき木は見つかりませんでした。

 

 

いつものように格子の間から祠の中を撮影してみました。油揚げが供えられています。このベタな感じがいいですね。陶製の狛狐も置かれていて、屋敷神っぽい風情です。もしかしたらそうなのかな。椿さん家(ち)の稲荷だったりして。それはないにしても、椿稲荷って、いい名前ですね。

 

次回もさらに谷戸へ入り込んでいきます。それではまた!