【八王子市】片倉城跡 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

片倉城跡公園にある住吉神社に来ています。

 

 

神社の境内が既に城跡なので、こんなに高い場所にあります。今は階段があるので、息が切れつつもなんとか上って来れます。

 

 

同じ斜面を別アングルで撮るとこんな感じです。城攻めの際には、こんな所を防具を身に着けて、しかも上から投石や矢を喰らいながら登ったのです。足軽にとっては、武芸に秀でることよりも、運が良いことが最も大事な出世の要因だったことが分かります。まさに「命あっての物種」です。

 

 

住吉神社の社殿の裏を通って、本丸広場にやって来ました。建物は残っていませんが、三増(みませ)峠の戦いの際には、この場所から氏照と氏邦が出陣しており、それを想うと胸熱です。三増峠の戦いでは、今も落武者の霊が出るというヤビツ峠(秦野市)が心霊スポットとして知られています。

 

 

広場に藤の花が咲いていたので近付いてみました。確か飯能を探索した時にも見かけた記憶があります。飯能はヤマノススメの聖地で、天覧山に登ったり、白い象のいる観音寺を訪れた後、心霊スポット(畑トンネル)を見に行ったのです。辿り着けなかったんですけどね。山藤を目にするのはそれ以来です。

 

こうして眺めるだけなら、綺麗だし問題なさそうに思えるんですけど、近年山で藤の花が目立つようになったのは、手入れが行き届いていないからだそうです。山に人の手がちゃんと入っていれば、下草を刈る際に藤の弦も切って、絡みついて樹木の生育を阻害しないようにするとのことです。林業の担い手は減少しているので、そういう意味では山は荒れていくのでしょうね。

 

 

本丸広場と二の丸広場の間にある空堀です。湯殿川と兵衛川に挟まれた舌状台地(小比企丘陵)に建てられた片倉城は、秀吉の小田原征伐の際に落城し、その後廃城になったとされています。城跡公園として整備されたのは1971年で、1999年に東京都指定史跡になっています。

 

 

二の丸広場です。本丸広場より断然広く、眺望も良いです。ピクニックをする人やバトミントンを楽しむ人がいて、城跡というより憩いの場って感じです。戦国期の先祖も、こうして末代が平和に暮らしている姿を見れば、安堵することでしょう。


次回は城跡を下りて、街歩きを再開します。それではまた!