【品川区】西品川三丁目石造庚申供養塔 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

貴船神社から西へ歩いて、大崎中学校の手前にある三叉路にやって来ました。

 

 

ここに立派な庚申塔の堂宇が建っています。正面から歩き煙草の爺さんがやって来たので、通過待ちです。何処に行っても灰皿があった時代を生きてきた昭和世代。今更習慣を変えることはできないのでしょう。ポイ捨てしなきゃいいけどなぁと思いつつ、やり過ごします。

 

 

階段を上がって中へ入ります。これは手水鉢でしょうか。賽銭箱に見えなくもないです。ただのお供えの台かもしれません。右横のごみ箱に「庚申様」と書かれていますが、何故にここにごみ箱が置かれているのかは不明です。

 

 

観音扉を開かせてもらいました。そういえば、観音扉の観音様って見かけないですね。お寺の本堂の中にはあるのでしょうが、路傍の観音様ではお目にかかりません。この庚申塔は綺麗に保たれているので移築されたように見えますが、延享四年(1747)からこの場所にあるそうです。

 

 

品川区の有形民俗文化財に指定されている庚申塔。左の一臂はショケラを握っています。江戸期に一大ブームとなった庚申塔は、人々が集まるスポットという意味では、現代のポケスポットのようなものと言えるかもしれません。

 

 

台地を下りて南へ向かいます。東京は坂が多いと言われますが、台地を川が削って平野が広がったような地形なので、下町や湾岸部のような所以外は高低差がかなりあります。

 

 

昭和なコインランドリーに遭遇。ベルボトムのジーンズを履いた学生が現れそうな雰囲気です。実はこの後、古いコインランドリーをたくさん見かけました。昭和なアパートがまだ残っているんでしょうね。乾燥機は無いみたいだから、持ち帰って干す必要がありそうです。

 

今は一人暮らしの学生と言っても、風呂無や台所共有なんて物件に住む人は少ないでしょう。小綺麗なワンルームマンションで暮らす学生も多いですね。ルームシェアというライフスタイルもあるようですが、僕には無理だなぁ。

 

誰かと一緒がいいか、一人がいいかの選択って、はっきりと分かれますよね。それは結婚にも通ずるような気がします。生活を共にするって、好きか嫌いかとかいう次元とは別のことのように思うのです。

 

巣を作るって捉えれば、結婚は一時的なものなのかもしれませんけど、一般的には「生涯寄り添う」ことが前提ですよね。でもたぶん、その前提が崩れてきているのでしょう。子を持たないのであれば巣は要りませんしね。

 

次回は商店街を歩きます。それではまた!