【川崎市】中原街道(3) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

泉澤寺を出て、中原街道をさらに東へ進みます。

 

 

二ヶ領用水に架かる神地橋を渡ります。この辺りは親水テラスも無く、シンプルな用水路になっています。

 

 

府中街道と交わる小杉十字路に、アナログの時計塔がありました。デルタ地帯に建っていて、三面時計になっています。交差点に時計塔って、珍しいですね。

 

 

道幅が狭くなった所で庚申堂に遭遇。「東江戸道 西大山道 南大師道(だいしみち)」と刻まれており、道標も兼ねた庚申塔です。ということは、堂宇は後付けかもしれませんね。

 

 

「南無妙法蓮華経日蓮大菩薩」と刻まれた供養塔。写真を撮るのが難しいくらい、辛うじて残されたという立地です。講が建てたものですが、「武州橘樹郡稲毛領小杉駅」の文字が確認でき、小杉が中原街道の宿駅(宿場)だったことが分かります。台座には「東江戸 西中原」と書かれていて、道標の役割も果たしていたようですね。

 

 

供養塔の先で、中原街道はほぼ直角に北へカーブします。西明寺の交差点で、南に再びタワマン群が現れました。武蔵小杉は「むさこ」と略されますが、武蔵小山(品川区)も武蔵小金井(小金井市)も「むさこ」です。とはいえ、神奈川県民にとって「むさこ」と言えば武蔵小杉ですね。

 

少子化で人口減少が続くのに、都市部ではタワマンが建ち続けます。通勤というワークスタイルが変わっていきそうな未来は、自然回帰へと向かうのでしょうか。それともディスタンスを取った街づくりになるのでしょうか。いずれにしても、密集し続けた都市の歴史は、終焉に向かっていくのでしょうね。

 

 

北へカーブした中原街道は、すぐに東へ直角に折れます。さながら川の蛇行のようです。セブンがあったので一服。おにぎりを食べたローソンには灰皿が無かったので、やっと食後の一服です。よく言われることですけど、「灰皿も置かないのに煙草を売るな」というのは正論で、喫煙者からすれば、「水を飲んでもトイレに行くな」と言われているようなものです。

 

ゴミ箱を無くされたら持って帰るしかないのは分かるけど、「吸っちゃダメだけど買って下さい」って変ですよね。貴重な税収だから販売禁止にはできないんだろうけど、嫌煙ムードに乗っかって「いいとこ取り」してるのは事実です。特に東京都は極端で、ゼロコロナ同様にゼロタバコを目指しているとしか思えません。それは平等を謳って言葉狩りをする人々にも通じます。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということです。

 

次回も中原街道を歩いていきますよ。それではまた!