【港区】仙洞仮御所 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

泉岳寺に来ています。

 

 

大石内蔵助の銅像の裏手から、高輪中学高等学校に沿って、細い道を歩きます。こういう道って、なんとなくテンションが上がります。

 

 

細い道を辿って、二本榎通りへ上がる坂の途中で見つけた路面標示。吸殻をポイ捨てする人がいるのか、はたまた「ここなら大丈夫(見つからない)だろう」と喫煙する人がいるのか。喫煙所が極端に少ないことにも着目した施策が必要でしょうね。

 

 

二本榎通りを渡ると、右手に仙洞(せんとう)仮御所が見えてきます。上皇上皇后両陛下がお住まいの場所です。赤坂御所の改修工事が完了するまでの仮住まいとなっています。昭和天皇の皇太子時代の住まい(東宮御所)でもあり、その後は高松宮邸として使用されていました。高輪御殿や高輪皇族邸と呼ばれていた場所です。

 

 

その仙洞仮御所のすぐ近くに、「正義を愛し名節を重んずる者は暫くここに歩を停めよ」と書かれた碑があります。この辺りには熊本藩主細川家の下屋敷があり、大石内蔵助等十七名が切腹した場所が残されています。

 

 

切腹の地の中へ入ることは出来ませんが、鉄柵の隙間から垣間見ることは可能です。この一画だけ時が止まっている空気感が、写真からも伝わってくるかと思います。

 

 

十二月の討ち入り後、四十七士は四大名の預かりとなりました。ここ細川家の下屋敷では、大石内蔵助や堀部安兵衛等が幕府の沙汰を待っていました。切腹の申渡しを受けた内蔵助は、「切腹を仰せ付けられ候段有り難き仕合に存じ奉り候」と応えています。

 

大石主税は伊予松山藩の中屋敷に預けられ、その地で切腹しています。現在はイタリア大使館が建っており、敷地内に立ち入ることは出来ません。

 

 

仙洞仮御所をぐるりと回ってみました。途中4人の警察官に遭遇。気さくに挨拶をしてくれる方もいれば、鋭い眼を向けてくる方もいます。警備ですから仕方ないですけど、「まず疑う」よりも「挨拶のリアクションを見る」方が、セキュリティレベルは高いように思います。明らかに挙動不審ならともかく、周辺住民が通行してるだけかもしれませんしね。

 

次回は三田方面へ向かいます。それではまた!