【千代田区】靖國神社(4) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

靖國神社に来ています。

 

 

手水舎に掲げられている巨大な手水の作法図。手水に小銭を投げ入れてしまう方への注意喚起も書かれています。

 

立派な能楽堂。

 

 

同期の桜。軍歌では、「見事散りましょう 国の為」と歌われます。

 

この歌を聴くと、アマゾンの大河を渡る蟻の話を思い出します。一匹で河を越えることはできないので、みんなで団子状に固まって、回転しながら向こう岸を目指す蟻の話です。当然外側の蟻は、次々と流されていきます。でも、助かる命がある。命を繋ぐことができる。そして、流された蟻が、奇跡的に生還できることもある。

 

歌は、「花の都の靖國神社 春の梢に咲いて会おう」と結ばれます。その志を想うと、桜の木に頭を垂れることしかできません。どれだけ多くの犠牲の上に、己が存在しているか。自然の恵みに感謝するように、先人の想いに感謝できる人間でありたいと思います。

 

 

涼やかなミスト。靖國神社もお洒落になりました。

 

 

リニューアルオープンした外苑休憩所。日がな一日居座る方々もいたので、敷居が高くなって綺麗になりました。

 

 

靖國神社の前身である東京招魂社の建立に尽力した大村益次郎の像。長州藩出身の益次郎は、西郷や大久保らと共に、維新の十傑に数えられています。幕末の混乱を治めた立役者で、兵部省(防衛省)の初代大輔(次官)となりました。

 

 

大鳥居から見た益次郎像。高さ12m余の像が小さく見えます。

 

すぐ近くにある白百合学園の生徒達は、通学路であるこの場所を通る際、必ず一礼をします。亡くなった方々への礼儀として指導されているそうです。神社では参道の真ん中は神の通る道なので、端を歩くことも指導されているとのこと。それは公共のマナーでもあります。喋りながら道一杯に広がって歩く集団に遭遇すると、「教育って大事だなぁ」と感じるエピソードです。

 

さて、色んな思いに浸った靖國を離れて、次回は北の丸公園へ向かいます。それではまた!