2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にて発表し、2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台で披露されて話題になった光庵。

六本木の国立新博物館に巡回していると聞きゴールデンウィークの半ばに行ってきました。

京都の将軍塚青龍殿の大舞台で披露されたときの写真が自然の景観と一体化して素敵だったのと、ストイックなまでなシンプルさは、日本の茶道に根ざした精神世界にある美意識を端的に表現しているように思います。

外苑から徒歩でこの日はアプローチ。珍しくスロープを上って行く事にしました。


スロープを登りきるとガラスの茶室が目の前にありました。


政策大学院側から眺めてみます。

ガラスのベンチ「Water Block」の見える方から。

4畳半の小宇宙を対角線上から臨みみる。
ちゃんとにじり口があるのもわかります。

結界のガラスの形状も、滑らかな部分、ざらつきのある部分と素材のテクスチャを楽しむかのよう。枕のようにも小山のようにも見える。

これだけのガラスを作った職人の技も素晴らしい。

手水舎になる予定のガラス?この部分はどのような意味があるのでしょうか。

ここまで見てきて、はたと気がつきました。
この茶室、○△□でちゃんとできている事に!

この写真だとよくわかります。

あちらこちらに、○△□が!


○△□を見つけた、嬉しさのテンションのまま
ウィーン・モダンを観に行きました。


帰り際、薄暮の時間帯の光庵も新緑やツツジを背景に都会のモダンな茶室といった風情を見せていました。