4月に入り本年度版のぐるっとパス2018を購入しました。
 
最寄りの駅で2200円と前年より200円の値上げがありましたが、行きたいと思ている展覧会が開催されている美術館の入場券が収められているため、今年も例年通り購入することにいたしました。
 
昨年までとの違いは、利用できる施設が80施設から92施設に増えました。
  • 旧東京音楽学校奏楽堂
  • 旧岩崎邸庭園
  • 東洋文庫ミュージアム
  • 浜離宮恩賜庭園
  • 新宿区立漱石山房記念館
  • すみだ北斎美術館
  • 刀剣博物館
  • 三鷹市山本有三記念館
  • 八王子市夢美術館
  • そごう美術館
  • 帆船日本丸/横浜みなと博物館
  • 神奈川県立歴史博物館
以上12施設が増えたことになります。
 
パナソニック汐留ミュージアムで開かれた「日本の季節」が見たかったので、それに併せて、今回新たに加わった浜離宮恩賜公園とパスには入ってはいませんが庭園の花が美しい旧芝離宮恩賜公園の藤棚の様子を見に出かけることにいたしました。
 
昨年、浜松町の駅から見た雨に濡れぞぼる桜の風情がきれいで、ふと気が付くとまだ、庭園自体を訪れたことがないことに気が付きました。
 
小石川庭園と同様の大名庭園。池を中心にした回遊式庭園で、幕末には紀州徳川家の所有であったが、のちに宮内庁の管轄の離宮となった名勝庭園になります。
 
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この庭園は、パスには入っていないのですが、都内でも美しい藤棚のある庭園だという事で、様子を伺いに出向いた次第です。
 
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チケット売り場から池に向かう点前に藤棚があります。
南面したところは、このような感じですが、まだまだこれからといった感じ。  旧芝離宮恩賜公園の藤は、白っぽい藤。
 
現在、中島にかかる八ツ橋、西湖の堤が工事中であったのは残念でしたが、ところどころに咲き乱れる花には癒されました。
 
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陸地に咲くあやめ。 なかなか「あやめ」「かきつばた」「はなしょうぶ」の区別がつきにくいのですが、これからの季節、青山の根津美術館に行くと尾形光琳作の「燕子花図屏風」とともに庭の池のほとりに咲く燕子花を沢山見ることができます。
 
子供の頃に訪ねた根津美術館は、屏風が展示されていた部屋からすぐに燕子花のあるお庭にアクセスできて、庭の燕子花と屏風の燕子花が美しさを競い合っていました。
生花が柔らかさ嫋やかさを感じさせるなら、屏風の燕子花は凛とした気品と力強さを感じさせているように感じられました。
 
改めて様子を見に出かけてみたいと思います。
 
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大山の麓には、ボタンが花盛りで、あでやかに咲き誇っていました。

 

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まだまだ、桜を名残惜しみながら愛でることができます。

里山でこういう桜にであったら、桜の木の下で、ほっと一息つきたくなるかもしれません。

 
旧芝離宮恩賜公園と浜離宮恩賜公園は徒歩で10分足らず。
縁結びパスなるもあり相互に巡ることが可能です。
 

 

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今回は、こちらのぐるっとパスの方を使います。

 

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戦災で焼けた燕の御茶屋を復元し、4月20日以降、室内の見学が可能になります。

 

 

浜離宮では、日本画のモチーフとしてもよく見られる「藤と松」の取り合わせの風景にお目にかかれます。

 

 

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芳梅亭の近くには佐野昭制作、鈴木長吉鋳の可美真手命銅像があります。明治天皇の銀婚式を記念した懸賞募集に当選した作品。可美真手命とは、神武天皇の東方遠征を助けた軍神。

軍神銅像ではあるが繊細で優美さを感じさせる。

現在、近代美術館工芸館で行われている明治の名工で鑑賞できる十二の鷹の精巧さとも違った風情が楽しめる作品である。

 

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外来の柑橘類の九年母(クネンボ)。室町時代後期に日本に入ってきた食用の柑橘類。和歌山県などが主要産地となっている温州ミカンは、このクネンボの雑種にあたるとされています。

 

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松に中の島茶屋の図案のマンホール

 

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中の御門の出入り口には、駐輪場。しっかり木製のラックが置かれています。


ゴールデンウィーク中、5月4日は無料入園日。また、藤棚と茶屋の内部を見にきたいと思います。

 

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浜離宮恩賜公園を後にパナソニック汐留ミュージアムに向かいます。大手門前の交差点からは、黒川紀章が設計し、世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅が見えます。

 

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4月15日まででしたが、松下幸之助が所有していた近代絵画のコレクション。四季を表した絵画を春夏秋冬の章立てにし展示した展覧会。
 
こんなものを持っていたのかというものや、松下幸之助自身が依頼し作家が描いた作品などが並ぶ展覧会。
東山魁夷に依頼して描かれたという「三峡朝霧」。本来ならば、真々庵の庭を描いて欲しいと依頼するが、断られほかの画を持ってくるからといって描いたのが今回展示されたこの作品。
 
以前、NHKのドキュメンタリーでこの庭の事を取り上げていたのをちらりとみたことがあるが、京都の東山を借景にし日本を代表する名工、匠らの手によって整えられた「松下の迎賓館」は、訪れたみたい気もしますが、その素晴らしさがわかる「素直な心」でいるのは、なかなかハードルが高そうです。