“虫の知らせ”から早2か月。
必死に知らせてくれた蟻さんたちのお陰で
3月31日に無事に引っ越し完了しました。
 
 
 
 
そのあたりの経緯はこちらの記事をどうぞ。
 
無事に引っ越せたのは良いのですが、
それまで住んでいた部屋の2倍近い広さなので
最初の5日くらいまで慣れませんでした…笑い泣き
トイレが遠い…玄関が遠い…
 
おまけに4月は暖かくなっているだろうと思っていたのに、いまだにこの寒さ。
エアコン設置を業者に言われるままに1週間後にしていたので寒いゲッソリ
約8年ぶりに炬燵がお出まししました。
 
今度のお家は念願の和室があるのですよ!
畳は新品でとってもいい香り!
 
しかし、炬燵の魔力は想像以上に凄まじく、
瞬殺される日々が続き、
お風呂に入るのも一苦労で、寝る時間が遅くなるという悪循環に笑い泣き
 
 

この畳の香りにうっとりするのは人間だけではありませんでした。

ウサギの蘭丸君です。
 
初めて和室を見たとき、目を大きく見開いてて瞳をキラキラ。
「何ココ?すっごくいい匂いだね!ねえ、入っていい?お願い
とバッタンバッタンと大騒ぎ。
 
藁が主食のウサギにとって、とても魅惑的な香りだったようです。
しかし、入れたら食べたり、ホリホリしたりすると予想がついたので
和室の前にゲージごと持って行って堪能してもらうことに。
するとこの顔です…(笑)
「なんで僕だけ入れないのっむかっむかっむかっ
 
この家にいち早くなじんだのは彼でした。
普通、ウサギって環境変わったら察知して食が細くなったりするのですがショボーン
彼はそんなことが全くなく、初日からリビングをダッシュしていましたニコニコ
大らかな蘭丸君は、きっと長生きですな。
 
 
 
荷物も比較的早く片付けることができました。
 
 
早く片付けが出来たのは、
断捨離をしまくって荷物を大分減らしていったから。
 
近くのゴミ集積場に直接出向くこと5回
毎回車の中を荷物でいっぱいにして、
自分たちで直接、ゴミ捨て場に投げ入れました。
 
これはとても貴重な体験でした。
ゴミ捨て場は底が見えない、奈落の底のような巨大な穴
そこにあったのは、
何万トンともとれる物によってできた天まで届くような巨大な壁。
 
その壁は“人間の業”を表しているように見えたのです。
何だか怖かった。
 
私は
「今までありがとう。お世話になりました。」
と言いながら投げ入れたのですが、なぜか涙が。
 
物をこんなところに投げ入れるなんて、とても残酷ことをしているような気分になったのです。
 
でも帰るときに思い直しました。
 
物にも寿命があり、
寿命が来たものを使い続けるのは老体に鞭を打ち働かせるようなもの。
それは本当に物を大切にしているということなのだろうか。
物にも新しく生まれ変わる権利があるはず。
この世のものは全て回っている。
自分の所でいつまでも留めていることはいいことではない。
 
物を買うということ、物を家に迎え入れるということはどういうことか。
とても考えさせられました。
今後は、
本当に必要なモノ、心から大切だと思えるモノを吟味するようになることでしょう。
 
断捨離は全っ然、
「ときめきの片付け」どころではありませんでしたよ(笑)
涙、涙のお片付けでしたわ。
 
 
 
 
4月1日、新居で迎えた朝は
鶯の鳴き声で目覚めました。
窓の外で鳴いているの?というくらい近くで鳴いていました。
美しい囀りで、どうやら熟練の歌い手が住んでいるようです。
 
この日は目まぐるしい天気で、
雨が降ったかと思ったら、太陽が顔を出し、台風のような風が吹き荒れ、
天界も何やら大わらわ、揺れている感じがしました。
エネルギーが乱れている、というのとはちょっと違いますね。
新年度で社内がバタバタしているのと似ている感じ。
そう、この日は新元号の発表でした。
 
まるで日本の新しい幕開け、変化を暗示しているようでした。
その天界の大わらわな様子を観察しながら、
改めてこの日本という国は何なのだろうか、と考えました。
 
「令和」
優美で穏やかな日本の小川を思わせる流麗な響き。
言葉は意味と同じくらい、音の響きが大切ですから。
とてもいい元号だと思います。
思ったより早く日本国民になじむことでしょう。
 
それでは近いうちにまた。