花城の愛のささやきを集めてみました。謝憐が聞いた時は、もちろん自分のことだとは思いません。花城の思い人が自分だと気がついた時に、謝憐がこの愛のささやきを思い出すと、どんな顔をするのか...。想像するとニヤニヤが止まりませんおやすみ

①「鬼は心に決めた者がいれば、その相手に自分の骨灰を託す。僕だったら、骨灰を差し出した相手が、それを砕いて壊そうが、撒いて遊ぼうが別に構わない」

 

花城が自分に置いていったネックレス。花城に会ったときに尋ねると「貴重な物じゃないから遊び感覚で着けてくれたらいいよ」と言いますが、謝憐は直感的にこれが貴重なものだと思います。謝憐が後に、これが花城の骨灰だと気がついた時に、この段階で託されたこと、そしてこの言葉を思い出したら、きっととっても甘い気持ちになると思いますおやすみ

 

②「誓うよ。天上天下、僕より誠意のある奴はいない」

 

花城は謝憐にこの言葉を二回言っています。本来の姿を見せて欲しいと言われた後、そして鬼市で、鬼達によって謝憐が「勃たない」と言ったことがバラされた後に言っています。

 

どちらも直前に笑いながら言っているので、誠意があるようには見えませんが、八百年越しの花城の思いを知った後にこの言葉を思い出したら、きっと深く心に沁みると思います。

 

天上天下、彼より誠意のある人はいない。本当にそうだと思います。

 

③「もし僕に会いたくなったら、どの目が出たとしても会える」

 

謝憐が芳心国師であることが明るみになり、禁足されていた謝憐を花城が助けに行った時の言葉です。

 

花城のこの法術は、賽を振って、出た数によって辿り着く場所が変わる法術ですよね。六が二つ出れば、考えているところに行ける。他の目が出れば、その人が一番怖いと思うところに辿り着く。謝憐が花城を思い浮かべながら振れば、花城に辿り着く。

 

花城の指に巻いている紅い糸、紅い傘、三つ編みの下の深紅の珊瑚珠など、全部謝憐にまつわるものばかりなことを考えると、もしかしたらこの法術も、謝憐のために編み出したのではないか?と思えてきて仕方がありません。謝憐が花城に会いたくなったら、いつでも花城に会えるようにおやすみ

 

④「あなたはやりたいようにやればいい」

この言葉も、花城は謝憐に二回言っています。鎏金宴のことが明るみになった後、謝憐が花城に感謝する場面と、花城が何度も手を出さない方がいいと助言しても、謝憐が師青玄のことを手伝おうとした時に、花城が謝憐に言っています。

 

以前記事62「謝憐の心のわだかまり」でも書いたのですが、この言葉の裏には「その結果がどうであれ、一緒に責任をとる」という言葉が隠れているのです。結果に対して責任を一緒にとるということは、愛だけでなく、覚悟も、実力も、能力もどれも不可欠なのです。

 

昔のように殿下のために何もできない弱い存在ではなく、今や鬼王として君臨する花城は、その言葉を殿下に言ってあげることができるのです。花城がどんな思いでそこまで辿り着いたのかに思い至ると、胸が熱くなります。

 

⑤「他の人に通霊してきてほしくないから、わざとこの言葉に設定したんだ。できないって勝手に諦めてくれるように、でも兄さんならいつでも大歓迎だ」

 

花城は謝憐のためだけにこの通霊口令を用意しているのです!個人的にはこんな感じだと思うんですよね。

「花城哥哥救命!請譲我以身相許」(花城兄さんお助けを!この身を捧げさせていただきます)

 

番外編で記憶を無くした謝憐に、花城は自分のことを「哥哥」と呼ばせて楽しんでいます。意地悪すぎて、謝憐が口にできなくて、考えることもできないとなると、これしか思いつきません笑い泣き謝憐に言わせたいだろうなぁ...

 

⑥「目の前で愛する人が踏みにじられているのに、自分にはどうすることもできない。何者でもない自分は無力なんだと、何もできないんだと思い知らされる。それこそがこの世で最も苦しいことだ」

 

これは自分が小さな鬼火だった時に、謝憐が虐められているのに、助けられなかった時の気持ちを言っています。謝憐はたくさん辛い目に遭っていますが、花城の辛さは全く謝憐には劣らないのです。花城の辛さに思い至る時、胸が痛くなります...。

 

⑦「・・・足りた。・・・本当に、ちょっとで良かったんだけど」「さっき貸したのはちょっとだよ。もっといる?いくらでもあるから」

 

「(四巻以降の箇所ですが、謝憐の観が崩れた時に)兄さん、悲しむことないよ。家なんて、いくらでもあるから」

 

花城にとって、自分のものは全部、謝憐のものなのです。何なら、彼にとっては彼自身でさえも、謝憐のものなのです。法力でも、家でも、お金でも、必要ならいくらでも持って行っていいよ!ということなのです。もうスパダリすぎませんか!法力と言うと少し馴染みが薄いですが、こう想像してみてください。

 

地位も名声も兼ね備えた、世界級の美貌を持った男性が、彼自身どこに行ってもモテモテなのに、なぜかあなたのこと以外は全く眼中にありません。そして、スマートすぎる姿でカードを差し出してきて、優しい声で、「いくらでも使ってもいいよ。これで好きな物、なんでも買って。足りなかったらいくらでもあるから。」と言ってくれる姿を。そんな素敵な男性に言い寄られて、断れる女性はいるのでしょうか。(私は無理です)

 

謝憐が花城を好きになるのも無理はありません。もしかしたら花城は、謝憐に「いくらでも使っていいよ」と言ってあげるために、お金持ちになったような気がするのは気のせいでしょうか...。

 

⑧「兄さん、結婚しよう」

あとで思い出せば、この「兄さん、結婚しよう」が決して冗談ではなかったことがわかるはずです。

 

⑨「もう結婚していて、美人で、才徳兼備。子供の頃から好きだった金枝玉葉の貴人だ。何年もずっと好きで、千辛万苦重ねてやっと追いついて受け入れてもらえた」

 

「僕が何世にもわたって徳を修めてきたからこそ、その人に出会えたんだ」

 

花城には長年思い人がいて、謝憐が自分でも自覚がない中、こっそりヤキモチを妬くあたりですね。

 

こんな完璧な花城でさえ、まだ受け入れてもらえてないなんて、相手は見る目がなさすぎる、と思わずにはいられない謝憐。

 

この思い人が自分だと分かったら、そして「美人で、才徳兼備」「金枝玉葉の貴人」なんて形容されていたことを思い出したら、もうきっと一人で悶絶しながら、その晩は花城に飛びついて抱きしめてるはずです。

 

⑩「僕は一度何かを好きになったら、それだけを永遠に心に刻んで、他のものが入る余地なんてなくなる。千回でも一万回でも、何年経ってもずっと変わらない」

 

花城は謝憐のために生き、謝憐のために死に、謝憐のために鬼になり、謝憐のために絶になったのです。八百年間思いは変わらず、一途に謝憐だけを思っていたのです。花城がこの言葉を言った時、謝憐は花城には他に好きな人がいると思い込んでいました。

 

気持ちが通じ合ってから、もしこの言葉を思い出したら、きっと遅れて勘付いた告白みたいな感じがして、一人で悶えると思います照れ

 

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花城はやっぱり、主語を言わないだけで、ずっと謝憐に告白していたんですねラブラブ

本当、書けば書くほど謝憐が羨ましくて仕方がありません...おねだり

次回は、後半です!