診断後の想い | Life Essence(Care diary)

Life Essence(Care diary)

何かおかしい。。。
そう思い始めてから半年後、
アルツハイマー初期と診断された父。
そして私は乳がん発覚。。。
認知症が発覚した当初からの、
父の日常と私の思い、
そして乳がんのことを綴った日記です。


乳がんの診断をされた身にもかかわらず

妙にスッキリして

安堵感までも感じたわたくしです。


おかしいですよね。。。

あり得ないですよね。。。



結果が出るまでも2週間ほどの期間があったのに、

それでも普通に過ごしていられる自分がいました。



何を考えていたのか。。。

安堵感の正体はなんなのか。。。



二つの婦人科系ガンにかかって

亡くなってしまった母を見て、

私も絶対にガンになる。。。


そんな気持ちが心のどこかにあり、

それが

いつ来るのか、いつ来るのかと。。。


無意識の不安があったのでしょうか。



そうなんです。


今思うと、

いつ来るかわからない可能性の話、

それが明確になったことで、

これから先の自分の身の振りを

計画できる現実に変わったこと。

不安で下を向くことから

逆に前を向けるようになったこと。



そして。。。


一番大きいのは、


父の介護から逃れられるんじゃないか、

ガンになったら保険金がある。。。

ちょっとは経済的にも気持ち楽になるかな。。。


そんな不謹慎な考えです。



父の介護から離れるための理由ができた。。。


ってなもんです。



当然、

介護から離れられるなんてあり得ないことも。。。

保険金があるからって、

治療のための保険なのですから、

使い果たしていい訳ない。


当たり前に理性は働いているのですが、

少なくとも、

私自身がガンというリスクを背負うことによって、

今までよりは、

介護に対しては助け舟は増えるのでは。。。


そんな期待を持ったのは確かです。




一つ目の病院で

診断結果を聞いた後、

今後の治療の方向性について

カウンセリングを受けました。


自分の病気を

100%受け入れ完了している私と話した看護師さんは、




ご自身のご病気よりも

もっともっと重い現実を背負っていらっしゃるのですね。




まさにおっしゃる通りです。



私の中では、

自分の病気より、

父の介護をすることの方が、

私の人生で絶望的な状況なのです。


まぁ、看護師さんに言われて、

はたと気づいたことなんですけどね。。。



でも、そんな現実のおかげで、

くよくよ考えずに過ごしていけてるのも事実。



子供たちにどう伝えようか。。。

そのあたりはちょっと悩みましたが、

性格上。。。

じめじめとした言い方はできませんでした。



乳がんやねんて!



そんな言い方しかできなかった自分なので、

子供たちも表面上は

あまり深刻に受け止めていなかったような気もする。。。



本心ではやっぱりショックなのかなぁ~



考えはしましたが、

問いただすこともせず。。。


あっさり聞いてもらう方が私もよかったし。。。



しばらくの間、父には言いませんでしたが、

入院の際には

お泊りに行ってもらわないといけないし。。。



私、乳がんになってん。。。

お母さんと一緒や。

せやから、

私もいつどうなるかわからんよ。



へぇ~~

あんたが乳がん?


それは大変やなぁ~




(-。-;)




わかってはいましたが。。。

事の重大さなんて

アルツハイマー病の父には通じません。


お泊りから帰ってきた後の在宅介護も

私の体調なんて知る由もなく、

容赦ないやりたい放題の生活をしてくれるのでしょうね。



これまで、

行政機関や関連業務に従事する人から

心無い言葉を受けたこともあったり。。。

どうしても

介護される人ばかりが守られているようで、

介護をしている者は

その気持ちや状況はないがしろにされがち。

もっと介護者のことも大事に考えていただきたいものだ。。。


自分がガンという病気と直面してからというもの

そんなことばかりを考える今日この頃です。




自分の病気より、

在宅介護の恐怖と不安におののく毎日になりそう。。。



ペタしてね       読者登録してね