自動車王フォードの言葉~粗探しよりも… | お金と心を動かす会話術 | 浅川智仁

お金と心を動かす会話術 | 浅川智仁

セールスとは、「センスの科学」です。
センスを上げながら、仮説と検証の精度を上げる取り組みを続ければ、結果は自ずと変わっていきます。

センスの上げ方や仮説の立て方を、あらゆる角度からご紹介します。

ぜひお気軽にのぞきに来てください。

==================
「あら探しをするよりも改善策を考えなさい」

(ヘンリー・フォード)
==================





自動車王ヘンリー・フォードからの一言をご紹介します。











僕の好きな映画に、オドレイ・トトゥが主演して話題になった『ココ・アヴァン・シャネル』という作品があります。










孤児院を出て伝説のファッションデザイナーへと駆けあがるココ・
シャネルの、若き日を描いた作品。



女性服にコルセットが多用されていた20世紀前半、
ココはいつしかなぜ女は窮屈な服装に耐えなければならないのか」という疑問を持つようになります。





それに自ら答えようと、
彼女はイギリス紳士服の仕立てやジャージなどの素材を女性服に多用し、スポーティーかつシンプルなデザインを数々と生み出していきます



ココの先鋭的なセンスと時代とのギャップが、
鮮明に表れる様子が印象的でした。










更に世の中とココとの、ファッションに関するギャップは、色遣いにも見られます。



「最も美しい色は黒」だと言うココと、それは「質素すぎる」と容易に受け入れない周囲。





結局、新しい時代の“雰囲気”が表現された彼女のデザインに、
徐々に世間は魅了されていくわけですが、僕は時代の“空気”が変わる様子を垣間見る思いがしました。










人は基本的に保守的なもので、変化を求めながらも恐れてしまうものです。


感性は反応したとしても、理性でそれを批判するわけです。








自動車の大量生産によって世界を変えたフォードも、
この世の中の構図を見ていたことでしょう。










目の前の状況に『あら探し』をするのか、それとも『改善策』
を考えるのか─。



自らに問うてみてください。


たった一度の人生、あなたはどちらに貴重な時間を使いますか?











~人生はデザインするもの~
ライフデザインパートナーズ株式会社
代表取締役 浅川智仁