『志の旅』その3 ~歴史とは最高の教材である | お金と心を動かす会話術 | 浅川智仁

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セールスとは、「センスの科学」です。
センスを上げながら、仮説と検証の精度を上げる取り組みを続ければ、結果は自ずと変わっていきます。

センスの上げ方や仮説の立て方を、あらゆる角度からご紹介します。

ぜひお気軽にのぞきに来てください。

こんにちは(^O^)/



モチベーション・マネジメント・コーチの浅川です。







11月15日、坂本龍馬さんの命日には、京都霊山護国神社では



『龍馬祭』というイベントが開催されています。







今年は、『龍馬伝』でお龍役を務めた真木よう子さんの写真展や、



京都府や高知県の首長さんなどが参加されての「龍馬サミット」なるものが行われていました。






また、高知県龍馬会のみなさんが、龍馬さんが好きだったとされる「しゃも鍋」を、



訪れた龍馬ファンに振る舞われていました。







浅川のモチベーション・マネジメント日記






「龍馬さんはこういうものを食べていたのか~」と感慨深いものを感じ、



同時に寒さや疲れが一気に癒されました。



ありがとうございます!!








『龍馬祭』に併せて、「維新教養講座」 というものも行われていました。



二年前も同じように開催されていたのですが、今回のテーマは「龍馬殉難」。






龍馬暗殺をテーマに、霊山歴史館・木村幸比古先生



中岡慎太郎館・豊田満広先生との講演と対談が行われました。








結論から言って、とても興味深く、楽しい講座でした。






私自身が特に印象深かったことは、お二人とも



「今という時代の価値観ではなく、当時の価値観で歴史現象を見る」



という明確かつ確固とした部分です。








歴史を分析したり、学んだりする限りにおいて、



この点は最も気を付けなくてはいけない当たり前の部分ではありますが、



私たちは時折この大原則を忘れてしまい、「今の価値観」で歴史を眺め、



さも分かっているかのように思い込んでしまう傾向があります。









「坂本龍馬とは、当時の政権、つまり幕府にとっては強烈なお尋ね者だった」



「政権転覆を狙い、寺田屋では京都見回り組(言ってみれば今日の警察)の数人を射殺」



「今でいうところの公務執行妨害などに当たり、



警察組織として、龍馬を逮捕すること、もしくは殺すことには特に違和感はなかった」







「なるほど・・・」と私は唸ってしまいました。








『英雄・坂本龍馬』という存在は、歴史を後ろから知る私たちの勝手な価値観です。



ゆえに、「あの龍馬さんを殺したのは誰なんだ!」と知らず知らずのうちに



『暗殺者』という汚名を着せて責める気持ちで探してしまう。







しかし、当時の価値観としては、その龍馬さんの動きに対して、



「正義ではない」と戒める組織や団体、価値観があったのも当然の事実。



更にいうと、そちらの側が、例えどうであれ世の中を運営していた側なわけです。







「一人のお尋ね者に制裁を加えた」



という、それだけの至ってシンプルな判断と行動であったのは間違いないことでしょう。



大の龍馬ファンとしては、悔しいことではありますが、これは認めなければなりません。







私たちは、様々な憶測を交え、歴史のロマンに思いを馳せながら、



歴史現象を複雑化してしまっているのではないだろうか・・・。




そんなことを私は思ってしまいました。





薩摩陰謀説



後藤象二郎陰謀説



中岡慎太郎陰謀説



などなど・・・。










今を考える意味でも、こうした私たちの傾向は非常に教訓を得られるものだと感じます。




自分の側で物事を判断せずに、相手の側に立って判断してみる。



すべての面にそれぞれの顔があり、顔があるがゆえに主張もある。







歴史とは、本当に興味深いことを教えてくれる最高の教材です!











~人生はデザインするもの~

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代表  浅川 智仁