潜在意識のナビゲーター ビリーブス田中  -34ページ目

セッション・レポート③ 成功したい理由

●三番目はネットワークで成功を目指しているY氏

ネットワーク・ビジネスに関わって1年近くなるけれど、未だに「アポイントの電話が怖くて、つい先延ばしにしてしまう」とのこと、ビジネスパートナーも出来ない状態とのこと。

Y氏がこのビジネスに取り組む理由を聞いたところ、
「このままサラリーマンを続けていても大した給料は貰えない。そうなると将来結婚をした時に女房をパートに出さなくてはいけなくなる。そんなことにならないようにする為にも、成功したい」とのことだった。

 現在はサラリーマンとしての月収が25万円程度、両親と同居の独身男性としては、そんなに困っているわけではないようだ。そうなると、「まだ見ぬ女房をパートに出さない為」といっても今ひとつリアリティがないようだ。

 そこで、「副収入が入ったら何をしてみたいか、好きな食べ物は何か…」ということを聞いてみた。
 すると「焼肉が好き!」とのこと。

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焼肉はときどき、家でやるそうだ。そこで、もし副収入がちゃんと入って
「お母さん、今日は僕がいい肉を沢山買ってきたから、焼肉やろう!」と言えたら嬉しいですか…?」と聞いたところ、かなり明るい顔をして「すっごく嬉しい!」とのこと。

 さらに収入が入って、「今度は、『焼肉食べたい!』と思ったら飛行機に乗って韓国に行って、本場の焼肉を食べて、韓国アカすりをやって帰ってこれたら嬉しいですか?」と聞いたら「めちゃくちゃ嬉しい」とのこと。
 
 こうして、身近な直ぐに実現可能な夢から、どんどん大きな夢に発展させていった時、やり続けていくことで、全てが実現可能なことであり、そのプロセスそのものが楽しくワクワクしていくリアルなものに変わっていきました。

 そして、最初は「ささやかな個人的な夢」だったのが、一つ一つ実現していくことで、どんどん大きくなり、やがて自分自身のエゴを離れて、大きな社会貢献のレベルまで広がっていった時、「本来の自分が求めていたものは何だったのか」が明確に浮かび上がってきました。そして、その為だったら
「アポイントの電話も怖いどころか、ワクワクするし、先延ばしにするどころか、少しでも早く取り組んでいきたいこと」に変わっていきました。


【本日の学び】
 最初は「焼肉食べたい!」そんな些細な夢から始まったとしてもそれでいいじゃないか! それが今の自分にとって「本当にしたいことならば!
 夢は人の手前でカッコつけて立てるものではない!
 自分にとってリアリティがあるものでこそ、叶える意味があるんだ!

≪セッションレポート④≫に続く

セッション・レポート② 身体極性反転と禿頭

●2番目は、年配の男性T氏。テーマは「育毛」

 実は、T氏はビジネスで「育毛効果のあるシャンプー」を扱っているのだが、一年以上使っているのにも関わらず一向に毛が生えてこない。「自分の頭で効果が証明できたなら、宣伝効果抜群なのだが…」という悩みだった。

 そこで、筋肉反射テストをして調べてみることにした。普段は強い筋肉が、頭皮に触れると弱くなってしまった。実際、頭皮はパンパンに突っ張って、脂ぎっていた。

 カウンセリングしていて気になったのは、「髪さえあれ、もっと若くみられるのに…」「髪さえ生えてきたら、シャンプーの宣伝になるのに…」というように、「人からどう見られるか…」ということが動機になっていて、「自分がこうなりたい!」というところにいないということだ。
 
 人は、達成可能な目標に挑戦している時には、そのプロセスそのものが喜びに満ちていてヤル気が継続するものだが、達成不可能な目標に向かっている時は、焦燥感が募るばかりになっていく。
 では、達成可能な目標とは何だろう。それは「自分が決めた事(選択)を自分で実行する」ということだ。逆に達成不可能な目標とは何だろう。それは、自分の目標の中に他人が入り込んでいるものだ。「誰かに認めてもらいたい!」という目標には他人が入り込んでいる。認める、認めないは相手の選択であり、自分ではどうしようも出来ないことなのだ。しかし、自分で自分を認めることならば100%自分で達成可能な目標となる。
 
 さらにカウンセリングをしていて気付いた事は、「このままじゃいけな!」「もっと~ならなくちゃいけない!」という口癖だ。これは強迫観念ともいう。
 現状を受け入れずに、「ねばならない!」に陥ると、ラットレースにはまって抜け出せない「輪っかの中のハツカネズミ」になってしまう。

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このエネルギー状態は、身体極性の反転となって現われる。

本来、右手の人差し指は+、中指は-、薬指は+、小指は-の極性を持っている。左手はこの反対だ。だから、左右の同じ指同志を合わせて筋肉テストすれば、回路が完結して強く反応する。反対に右手の人差し指と左手の中指というように、指を一本ずつズラして、合わせていくと、+同志、-同志が接触する為、電気的にショートして、筋肉は弱く反応するのが正常回路だ。

 ところが、T氏はこれが完全に反転していた。(まあ、T氏に関わらず、ストレス状態では、全員が反転しているのだが…)
 こうなると、モーターの電池を逆にセットしてしまったようなもので、リモコンで前進のスイッチを入れると後退し、右のスイッチを入れると左に行ってしまう。
 何もかも裏目に出てしまうのだが、本人はそれに全く気付かない。というのは脳のコンピューターのデーター認識も反転する(これを専門的には「知覚の反転」と呼ぶ)ので、自分がおかしいということに気付かないのだ。そして、「自分が相手にしていること」が「相手にされていること」だと認識する。こうして、自分のことを棚に上げて、相手を批判することになっていく。



 T氏は、当初この事実をなかなか受け入れられなかった。 そこで、身体レベルからエネルギーのバランス調整をしていくことにした。
 筋肉反射テストで調べていくと、ユーカリのアロマエッセンすが特定できたので、早速嗅いでもらった。
 すると、みるみる表情が穏やかになっていき、
「今まで自分が良かれと思ってやっていた事が、全く逆だったんだ!」ということを受け入れることができた。
 そして、「人に認めてもらわなければならない!」という強迫観念から抜け出し、もっと気楽に「自分がやりたい事やればいいんだ」というところに落ち着いた。

 そこで、両手の指を合わせて再テストしてみると、正常回路に戻っていた。
 頭皮に触れて筋肉テストすると、もう強いままだった。そして、頭皮そのものも、緩んでいた。これで血行が良くなり、頭髪が生えていく事になるであろう。
 ホームワークとしては、「今使っている育毛シャンプーにユーカリのアロマエッセンスを3滴垂らして使え」ということがテストして判った。

 禿頭に関しては以前にもメンタル・ブロックを解除することで、生え始めた臨床事例があるので、今回もこれからの経過が楽しみだ。

 今回のセッションを通して、禿頭の要員には、「市販のシャンプーに含まれる化学物質の影響」もさることながら、自分が作り出す毒素(アドレナリンなどのストレス・ホルモン)の影響。そして、「無用の心配(考えすぎ)」により、頭にエネルギーが過剰になり、頭皮がパンパンに張ってしまっていたことによる影響が大きいということが判った。

≪セッションレポート③に続く≫

セッションレポート① 親子は鏡

今日は、大阪天王寺の都ホテルで個人セッション。
そのうちのいくつかのセッションの様子を報告しよう!

●一人目は、登校拒否の中学生の女の子。

「学校で悪口を言われてから、学校の保健室までは行けるけど、教室に入れない」とのこと。
 教室にいる自分をイメージしてもらって、14経絡に対応する14の筋肉をテストする。どれも力が入らない=スイッチOFF状態だ。
 これは、ちょうど電気のブレーカーが跳んだのと同じだ。

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そこで、反射ポイントに指で触れてもらってテストする。すると、さっきまで力が入らなかった筋肉に力が入るようになる。そして、指を放すとまた力が入らない。これには、女の子もビックリ。好奇心で目が輝きはじめる。
 14の筋肉を一つひとつテストしては、スイッチを入れていく。14筋全てがスイッチONになった時には、猫背の姿勢が真っ直ぐに伸び、目がキラキラと、輝きを取り戻していた。



 イメージの書き換えをして、アロマエッセンスでアンカリングして終了。
 さて、せっかくバランス調整が終わったところだが、ここで、「自分が人の悪口を言っているところ」をイメージしてもらい、筋肉をテストする。すると強かった筋肉が再び弱くなってしまうのを確認する。
 人の悪口を言うと、自分のエネルギーまで下がってしまうのだ。その代わり、相手を鏡とし、「自分だったらこうしよう!」と、学びに換えることでエネルギーを上げることもできる事を知ってもらう。
 また、自分のエネルギーが下がりすぎて、なかなか切り替えがつかないと感じた時は、さっきのアロマの香りを嗅ぐことで簡単に切り替えが付く事も体験してもらう。

 「時間が余ったので、お母さんもちょっとだけセッションしましょうか」と提案する(本当はこちらがメインなのだ)。
 カウンセリングの時に、子供がモジモジして、なかなか自分の気持ちを話そうとしないのを見ていて、かなりイライラしている様子だったのは観察ずみだ。

 子供の問題は、ほとんどお母さんの子供に対する態度が原因となっている。この為、お母さんも一緒にセッションしておかないと、関係性の中で直ぐに戻ってしまうのだ。

「鏡の法則」という本がベストセラーになったが、まさに親子は鏡なのだ。

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 お母さんに、「子供のことでイライラしている時のこと」を考えてもらって筋肉をテストすると、全ての筋肉に力が入らないOFF状態だった。これをONにするには、さっきのアロマを嗅ぐことで効果があった。
 次に、自分が子供の頃、お母さんがイライラした状態で監視しているのをイメージして貰う。こちらでも全てがOFFになっていた。
 つまり、自分も子供の頃、お母さんに監視され、プレッシャーで本領を発揮できなかった。ところが、そんな自分が母親になった時には、子供に対して、全く同じ事をしていたのだ。こうして世代を通じて同じ問題が代々受け継がれていくことになる。
 アロマを嗅ぎながら、人をコントロールする事に向けていたエネルギーを「自分を向上させるエネルギー」に変換させること学んでもらうことで親子セッションは終了した。

知覚の反転

 このところ沢山の人にセッションをしてきて、つくづく思うことがある。それは、「自分のいつもの考えの正反対をやれ!」ということだ。
 「よかれと思ってやっているのに、結果が思わくしない」としたら、「やり方を変える」、もしくは「同じ事を、思いを変えてやってみる」ということだ。

 専門的にいうと、ストレスになると「知覚の反転」が起きる。右に行くべきところを左に行き、前に進むべきときに後退する。ちょうど、電池の+-を逆にセットしてしまったように、全てが裏目に出てしまうのだ。
 しかも、それを判断する脳(コンピューター)も反転しているため、物事がうまくいかない原因が「自分が変だから」と素直に認めることができず、「こんなに一生懸命努力しているのに、うまくいかないのは、環境や時代や相手のせいなんだ」と判断してしまうのだ。
 外側に現れる現象は、実は全て自分の内側のものが投影されているのに過ぎない。このことは、今ベストセラーになっている「鏡の法則」を通して多くの人が気づき始めていることだろう。

 さて、この状態では、実際に、経絡という身体を流れる電気エネルギーが反転しているのだが、これをスイッチを切り替えるように、簡単に正常回路に戻す方法がある。

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 そこでタッチフォーヘルスのトレーニングでの実例を紹介しよう。
 登校拒否で手がつけられないほど反抗的な女子高生が、おばさんの家に預けられ、そのおばさんもストレスでどうしようもなくなり、二人でトレーニングに参加した時のことだ。

 二人は一目見ただけで過度のストレス状態にあることがわかった。
 タッチフォーヘルスの技術の中で、「嫌いなものをイメージして筋肉テストをすると弱くなり」、「好きなものをイメージして筋肉テストすると強くなる」という生体の仕組みの実験がある。ところが彼女は正反対の反応をした。
次に、「マジックの匂い」と「新鮮な空気」を吸い込んで筋肉 テストしたところ、マジックの方で強く反応し、新鮮な空気で力が抜けてしまった。これも通常の反対の反応だ。
 この他にも、いろいろなテストをしたが、全て普通の人の反対のテスト結果となった。
 休み時間、外に散歩に出たときの彼女の行動にびっくりした。

 交差点にさしかかったところ、左から車が走ってくるのが見えた。
 私は彼女が立ち止まるのかと思っていたら、いきなり交差点の真ん中に走り出て、両手を広げて車の前に立ちはだかったのだ。

 この時私は、彼女の不可解な身体反応の表す意味の全てを理解した。全ての回路が反転しているということは、「人が嫌がること」や「自分が傷つくこと」「自分の健康を害すること」が「自分のしたい事」になってしまっているということなのだ。

 この状態では、言葉でいくら言って聞かせても全く受け付けないであろう。きっとご両親もおばさんも、そんな彼女の態度に混乱し、自分自身もおかしくなってしまったのだろう。


 さて、タッチフォーヘルスのトレーニングでは、この反転した回路を身体レベルから整えていく。経絡や反射ポイントを刺激することで、スイッチを切り替えるのだ。
 たった2日間のワークだったが、帰るときには、見違えるほど素直な可愛い女子高生になっていて、おばさんとも仲直りしていた。

 さて、あなたは「身体に悪いと知っているのに、やめられない習慣がないだろうか」それはきっと、身体のエネルギーが反転しているのだ。この状態を意識的に治そうとしても難しいが、身体からアプローチしてスイッチを切り替えれば簡単に解消できる。


 明日は、町田公民館で午後1時から、ワークショップを開催します。
 まだ、間に合います。もしあなたが、本気で自分を変えたいと思っているのでしたら、予定を敢えて変更して、参加してみて下さい。そこから既にあなたの変化が始まっています

生体コンピューターのバージョンアップ・セミナー

今日は町田でワークショップを開催した。

 最近では、養老猛さんをはじめ、沢山の方が「脳」に関しての本をお書きになっている。
 とても興味深い内容ではあるが、実際に日常生活で応用するとなると、なかなかどうしていいのか分からないのではないだろうか。
 そこで、私の専門分野でさる「ONE BRAINシステム」という全脳開発法に基づいて、一般の人はあまり知らない「脳の仕組み」と日常生活での活用法についてレクチャーと実習をした。

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          《生体コンピューターのバージョンアップ》

 私達の脳・身体には、まるでメールフォルダーのように、過去の体験と感情が全てメモリーされています。
 そして、過去と少しでも似たような状況に遭遇する度に、そのフォルダーが素早く検索され「前にこんなことがあったから止めとけ!」とブレーキをかけています。
 強烈なトラウマの場合は、その思い出が意識まで上ってきますが、大抵の場合は、無意識的に身体が自動反応を起こしています。
 生体コンピューターのバージョンアップとは、このような過去ネガティブな感情と結びついた不要な情報(トラウマや囚われ)をファイルから消去して、代わりにポジティブな感情とイメージをメモリーし直していく画期的なワークです。
 あなたの成功を妨げている様々なメンタル・ブロックや苦手意識を解放し、人間一人一人が本来持っている素晴らしさ(潜在能力)を引き出すことができます。

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「脳と心と体の関係」について興味のある方はどうぞ!
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10233520&comm_id=147963&page=all

 その上で、日常で自分自身にとって問題になっていることを考えてもらい、一人の人にデモンストレーションをした。

 彼女のテーマは、「自分が決めた目標があるのに、途中であきらめてしまったり、横道にそれてしまう」ということだった。

 そこで、このことが身体のパターンとしてどう現れているのかを見るために、実際に目的地を決めて歩いてもらった。
 歩いている進路に私が指を一本出して遮ってみた。すると、全く進めなくなってしまった。
 次に、同じように歩いてもらい、横から「ねえねえ、そんなことより、こっちへおいでよ!」と言って、彼女の手を引っ張ってみた。すると、簡単に横道にそれてしまった。

 彼女のテーマは、そのまま歩き方に現れていたのだ。

さて、この身体レベルまで染み込んだ自動反応プログラムをどう解除するのか。


 実は、脳・身体は生体コンピューターであり、しかもATMのタッチパネルのように、指で触れるだけで情報を入力したり、消去したりできる。
 また、筋肉反射テストという方法を使えば、右脳と左脳に直接アクセスして情報をとることができるのだ。
 
 「えっ、指で触れるだけでそんなことが起きるなら、お風呂で頭を洗ったり、身体を洗ったりして触ったら、どうなっちゃうの?」と疑問を持つ方もいるかもしれない。

 大丈夫、安心して下さい。銀行のATMはカードを入れて、暗証番号を入力しないと起動しないように、人間の身体も、特定のキーワードを言って、感情を浮上させた時に触れることで、様々な情報の変換が可能になるのだ。

 彼女のテーマとなっているパターンを保持しているプログラムがどうなっているのか、ちょうどプロパティーを開いて、初期設定を調べるのと同様に、筋肉反射テストを使って調べてみた。

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 すると、「自分が決めたことを最後まで達成させない」というプログラムは、4歳の時に設定変更されたものであった。
 その時の状況の記憶ファイルをクリックすると、「弟がせっかく完成しかけていた、模型のお城を誤って、足で蹴飛ばしてしまい壊してしまった」という記憶が蘇ってきた。

 弟はお母さんに抱きついて、そのまま別の部屋に行ってしまった。
 一人残された彼女は、罪悪感を感じ、その償いの為に「自分自身の目標を達成する手前で破壊する」ということを自ら選び、設定変更してしまったのだ。

 左脳側の記憶は、自分の信じ込みに基づいて編集された記憶
である。そこで、額に指で触れることで右脳側を起動させ、右脳にメモリーされている未編集の真実の記憶をクリックしてみた。

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 さらに、未完結の問題を完結させる為に、自分から弟のところに行って、「さっきはお城を壊しちゃってゴメンネ」と誤ってみることにした。すると意外にも、弟は「えっ?」とポカンとしている様子。
 彼は眠くなってお母さんに抱っこしてもらって部屋を出ただけで、お城が壊れたことなんて全く意に介していなかったのだ。

 私は長年、数え切れない位、沢山の人のセッションをしてきたが、こんな風に、長年悩み苦しみ続けてきた問題の発端は、大抵勘違いから始まっているものなのだ。

 そこで、そんな勘違いによって、自分を破壊し続けてきた愚かな自分を許すことを意図し、水を一杯飲んでもらった。これによって、不要な情報を含んだアドレナリンを水に流し、プログラム変更が完了した。

 現在に戻り、更に未来に進み、書き換わった未来の状況を見た上で再び現在に戻ってきた。

 そして、身体レベルで変化があったことを自覚してもらう為に、もう一度目的地を決めて歩いてもらった。

 それを今度は手のひらでしっかり止めようとしたが、妨害しようとする私もろとも引きずられてしまった。
 また、歩いているところを、横から手を引っ張ろうとしたが、これも振りほどかれてしまった。

 外から見ても、姿勢や表情が明らかに変わり、芯が一本通った力強さが現れていた。

龍笛奏者のケース

さて、いよいよ最後は龍笛奏者のRさんだ。


 話を聴くと、お父さんも古典芸能をやっており、また師匠も、仲間達も皆経済的には苦しい状態で、


どんなに隆盛だった人も晩年は野垂れ死にをした人が多かったそうだ。
 

そんなRさんの中にある信念を一言で表してもらったところ


「アーティストは搾取されている!」という怒りだった。

 筋肉反射テストで調べてみると、これは、「単なる信じ込み」のレベルを超え「絶対に変えることができない『事実』」というほど突き固めれれた強固な信念になっていた。 

 こういう場合は、普通にセッションしても決して変化は起こらない。


この強固な信念を解放するためには、まず、


「変えることの出来ない『事実』」と決定づけてしまったものを、


「信じ込み」のレベルに変換する為にメンタルブロックを解除する。


更にその「信じ込み」を新たな適切な「信じ込み」に書き換える為にメンタル・ブロックを解除する


という2段構えでのセッションが必要になる。


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 セッションが終わると、Rさんの険しい顔が見違えるほど、穏やかで柔和に変わった。
 そして、龍笛の音も、穏やかで朗々たるものになっていた。

 これで全員のセッションが終わり、「それでは、ピアノと舞踊と歌と龍笛の即興コラボレーションをやってみよう!」ということになった。
 
 さすがはプロ、何の打ち合わせもなく始まったにも関わらず、息がぴったり合い、すごいセッション(これは音楽の)となった。

 こんな素晴らしい演奏を生で聴けた私が一番お得だと思った。

 そして、今回のことをきっかけに、この業界全体に共通している頑なな信念が解消され、それぞれのアーティストの豊かな才能がもっともっと開花され、


それによって、見る人、聴く人の心を豊かにし、それが回りまわって、全ての人が精神的にも、物質的にも、そして経済的にも有り余る豊かさを手にしていけるようになって欲しいと心から願う。

 ひょんなことから始まった実験的ワークショップだが、何かが確実に変化したのを感じた。

P.S. 今回のセッションがきっかけで、このメンバーでのコラボレーション・ライブを開催することが決まったそうです。
詳しくは、コメントがあると思います。
皆さん、是非参加してみてください。絶対感動しますよ!

Rさんが主宰する音楽集団のURL
http://www.mahora-japan.com/

ボーカリストのケース

 続いて、ボーカリストのKさんのセッションをした。

彼女のテーマは


「ライブで歌を歌っているとき、お喋りをして聴いてくれないお客様がいると、ストレスになり、歌う気がしなくなる」


ということだった。

 早速、歌ってもらい、他のメンバーにはお喋りをしてもらった。



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彼女が一生懸命大きな声で歌えば歌うほど、観客のお喋りの声は余計に大きくなっていった。


 彼女のエネルギーを筋肉反射テストで調べると「アドレナリン過剰という状態になっていた。


つまり、聴いてくれない観客がいると、なんとか聴かせようとサバイバル・モードになっていたのだ。

 サバイバル・モードとは(戦う/逃げる)というモードだ。


「お喋りに対抗してアドレナリンを出して、戦いを挑むように歌う。すると観客は余計に大きな声で喋り始める。

 戦いに勝ち目がなくなると、今度は歌う気がなくなって逃げ出したくなる」というような状態だ。


 そこで、このメンタルブロックを解放し、再び歌ってもらった。今度は、観客がどうかに関係なく、彼女自身が楽しんで歌っているのが分かった。

 その楽しそうな歌声に、お喋りしていた観客もその声の響きに惹きこまれてしまい、次第にお喋りが止まっていった。

 会場全体が、さっきまでの戦うエネルギーから調和のエネルギーに変わり、全体の空気が和んでいくのが感じられた。

 彼女のもう一つのテーマは「明るい歌が苦手」ということだった。とっても美しい顔だちをしているのだが、内側に怒りがあるのが感じ取れた。

 年齢遡行してみると、「子供時代に自分の歌を聴いてもらえなかったこと」や「歌手なんかで食べていけるわけがない」と否定されたことなどがくすぶった怒りとして残っていた。

 クロスパターンというエクササイズ(交差足踏み、並行足踏み)をしながら、歌ってもらった。この方法は右脳と左脳を統合するとことで、偏った捉え方からくる怒り(左脳偏重)を右脳側の全体的視点(相手の立場に立った捉え方)と統合することで解消していく方法だ。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10774465&comm_id=1320062




 身体を動かしながら歌っていくことで、どんどん声が明るくなり、楽しそうな表情に変わっていった。
 そして、内側のくすぶった怒りが解消されることで、彼女本来の美しさ明るさが引き出され、明るい歌がぴったりのキャラクターに変わっていった。

<つづく>

舞踊家のケース

続いて、舞踊家のmさんのセッションをした。


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mさんのテーマは、おばさんの会社の事業があまりうまくいっていないのだが、身内ということで無給で事務やパソコンの仕事を手伝っているとのこと。

最初のうちはそれでも良かったのだが、いつまで経っても「焼け石に水」状態で、最近では大好きなダンスの練習も遠慮がちに行かなければならなストレスとなっていた。

そうなると頭がボーとして思考が停止し、同時に使っているパソコンもフリーズし、ますますイライラがたまっていくということだった。

踊ってもらったところ、ギクシャクとして内命の身動きがとれない状態がそのまま現れていた。

筋肉反射テストを使って、メンタルブロックの元を探ってみると、自分自身の問題は0%で、今抱え込んでいるのは100%他人の問題だった。

は自分で解決できる問題に取り組んでいる時には意欲的になれるものだが、自分には選択の余地のない問題を引き受けてしまうと検索不能で生体コンピューターもフリーズしてしまうのだ。

 使っいるコンピューターがフリーズするのも電磁波レベルでの共鳴が起きているのであろう。このメンタルブロックを解除して、再び踊って貰っところ、見違えほどダイナミックになっていた。

<つづく>

ピアニストのケース

大阪の最終日、午前中は個人セッションをし、午後から、龍笛奏者のRさんとその仲間達に会いに行く。
 場所は、上本町にあるビルの中に作られたログハウス。
集まったのは、ピアニストのAさん、ダンサーのMさん、歌手のBさん、それと龍笛のRさんの4人だ。

 多くのアーティストに共通していえることは、夢や目標を持って生きているのだが、一部のメジャーになった人を除いて、なかなかそれでは食べていけず、せっかくの才能が埋もれてしまっているということだ。


 そして、自分がステージに立っているときは輝いているのだが、ステージを降りると、妙に険しい顔つきをしていたり、弱弱しくて、存在感がなかったりして、あのステージで発していたオーラーと、普段の姿とのギャップに違和感を感じていた。

 私が学んできたスリーインワンでは、
脅迫的行為を「恐怖症(過去)・中毒症(現在)・強迫観念(未来)」と定義している。


「恐怖症」とは、過去のトラウマによって、その時と少しでも似たような状況になると、自動的に過去にスイッチが入り、現在に入れなくなる状態である。

 そして、中毒症」とは、その過去の恐れを感じなくさせるために、今現在で気を紛らしてくれるものに耽ることだ。
 中毒するのは、薬物やアルコールに限らない。歌であれ、踊りであれ、パソコンであれ、ゲームや漫画であれ、mixiであれ、ありとあらゆる習慣が対象になる。

 そして、「強迫観念」とは「今本当にするべきこと」をしないままに時間を浪費してしまうため、時間切れになることへの過度の焦りの状態だ。

 それは、夏休みの宿題をやらないまま、遊びほうけてしまい、8月31日になって、必死の思いで徹夜で宿題を片付けるようなものだ。

 これが繰り返されると、いくら計画的に仕事をしたらいいと頭では分かっていても、「締め切り間際にならないとヤル気が湧かない」というパターンが出来上がる。
 強迫観念によるサバイバル・モードによって分泌されるアドレナリンが火事場の馬鹿力を発揮してくれるのを待つようになるのだ。

 しかし、それは決してクリエイティブな作業ではない、過去上手くいったパターンの焼き直しに過ぎないのだ。
 こうして、柳の下のドジョウを狙うようなヤッツケ仕事になっていく。
 そして、これは人生の長いスパンに置き換えるならば


「時間切れ」つまり、「老い」や「死」に対する強迫観念という感情にも繋がっていくのだ。

 私は、縁あってRさんと出会い、夢や才能がありながら、充分に本領を発揮できず、アングラな世界で日の目を見ないまま埋もれているアーティストが沢山いることを知らされた。
 そこで、そんな貴重な人材を発掘したいと思った。
 
 その為にはまず、

「アーティスト」という枠を超えた、一人の人間としての潜在した能力を開花させ、心と体のバランスをとることで、高い波動にチューニンナップさせることだ。

 そして、そこから醸し出されるアーティストとしての才能を存分に発揮してもらうことで、その溢れ出るエネルギーによって、見る人聴く人の身体に共鳴を起こし、それを心の奥深くまで到達させること。そして、見る人、聴く人の内側からクリエイティブな活力が高まり、仕事にもヤル気が生まれていく。それが経済的豊かさとなって、全ての人を潤していくようになっていく状態だ。

 そんな想いから、今日の実験的ワークショップを開催することになった。
 そこで、その内容について、プライバシーに触れるものではあるが、本人の許可を得たので、ここに紹介することにする。


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 最初にピアニストのAさんが今抱えている問題についての話を聴いた。 そのポイントとしては…

 「ピアノでの収入が安定していないため、バイトをしているが、それでも経済的には苦しい状態。


将来的にはピアノだけで食べていけるようになりたいとは思っているが、これといって当てはない状態。


また、何をやってもヤル気が続かない


というものだった。

 そこで、その状態でまず、ピアノを弾いてもらった。
 とっても暗い響きで、内側の悲しさや空しさがそのまま音に現れていた。まるで、場末のバー喧騒の中、若い頃の夢や美しさを失った老女が弾く悲しいピアノ…という感じだった。

 筋肉テストで調べてみると、聴いていた人の筋肉も全員力が入らず、エネルギーが下がっているのが実験の結果分かった。これは、表面的な明るさを取り繕っている人にとっては、奥深いところにしまい込んである悲しみを浮上させ、その存在に気づかせる上では、いいだろうが、それで終わってしまうとそこに耽って終わってしまうことになるだろうと思った。
 
 そこで、このメンタルブロックの元を年齢遡行をして調べてみた。すると、ピアノを習い始めたばかりのときのことが蘇ってきた。


お母さんが「この子は才能があるから」と一生懸命になって、ピアノ教室に通わせていた。


 自分は「お母さんを喜ばせたい!」という思いから、一生懸命ピアノの練習をしたが、上手になればなるほど、お母さんの期待はエスカレートするばかりだった。


 これに疲れてしまった幼い彼女が選んだことは、「ピアノで成功しない」ということだった。


 潜在意識に隠されていたメンタルブロックを解除し、お母さんの為でなく、自分自身の為にピアノを楽しむことを選びなおし、新しいプログラムに書き換えをした。

 こうして、もう一度演奏してもらったところ、さっきとは打って変わった明るい曲と音色になっていた。そして、聴く人の筋肉もしっかり力が入り、エネルギーが高まっていることが分かった。

 どちらの曲も、即興でその時の気分で弾いたというのを聴いて、「この才能は埋もれさせていては絶対にもったいない」と思った。
 
 ほかにも、いくつかのメンタルブロックがあり、それを解除するごとに、ピアノを弾いてもらったところ、どんどん音色や即興での曲の調べが変わっていき、


最後には、「こんなエネルギーが彼女の中にあったのか!」と驚かされるほどの迫力のある音と調べになっていった。

       <つづく>

奈良のライブハウスで

大阪でのワークショップを終え、奈良のマイミクさんに会いに行く。


目指すは、古い街並みの路上裏にある土蔵を改築したライブハウス。

歴史を感じさせるたたずまいは、タイムスリップをして奈良時代に迷い込んでしまったような不思議なワクワク感じさせる。


ようやく辿り着き、ビールを飲んでしばらくすると、黒い作務衣を着た坊主刈りの若い男性と、上下白の服の年輩の男性、黒いドレスの小柄の女性が現れた。


そして黒の男性が雅楽で使うショウを、女性がピアノをそして白服が龍笛を奏でだした。邦楽とピアノのコラボレーションだ。


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今朝、川崎の自宅を出て来たと思ったら今は見知らぬ土地で幽玄な調べに耳を傾けている自分がなんだか可笑しくて笑いが込み上げてくる。


どうやら白服の男性がマイミクのRさんのようだ。



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Rさんは音楽家と同時に武道家でありボディワーカーでもある不思議な人物で、身体のエネルギーブロックを解くことで身体と楽器の共鳴を起こし、そこから発せられるエネルギーを通して聴く人の身体に共鳴を起こし、心を癒していくことを独自に研究している人である。


これは私自身も以前から研究していたもので、あるコミュを通して知り合い、意気投合したのだ。


すばらしい演奏だった、歴史と文化の町奈良で古典芸能と現代ピアノが今ここで出会い、即興演奏で作り出される不思議な波動空間にしばし身を委ね我を忘れた。


演奏が終わり、我に帰るとにこやかな顔をした。白服のRさんがいた。力強い握手を交わすと、初対面にも拘わらず、旧知の間柄のように感じられるところがmixyの面白さだ!


Rさんは他のお客様の対応で急がしそうだったので、ショウを吹いていた黒い作務衣の若者と話をした。

話をしていて気付いたことをフィードバックし、背中や胸、喉の筋肉に入り込んでいたメンタルブロックを外していった。そして、その都度ショウを吹いてもらい、音色の変化を確認していった。


最後には曲についているタイトルをビジョンとして思い描いた時と、ただ吹いた時で実験してみたところ、明らかに音が変化し、聴く人の心に響くようになったのは面白かった。